現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 8人乗りのオフローダーはすこぶる快適!──新型ランドローバー・ディフェンダー130試乗記

ここから本文です

8人乗りのオフローダーはすこぶる快適!──新型ランドローバー・ディフェンダー130試乗記

掲載 1
8人乗りのオフローダーはすこぶる快適!──新型ランドローバー・ディフェンダー130試乗記

ランドローバーの「ディフェンダー」に追加された最長モデル「130」に、小川フミオが東京・三宅島で試乗した!

3列目シートに余裕アリ!

新型レクサスLMが登場──和製超高級ミニバンに注目!

大人数で乗れるSUVで、かつ趣味性もしっかりあるモデルが欲しい。そんなひとには、ランドローバーの新しいディフェンダー130がいい。2023年4月に試乗して、快適な走りに感心した。

ディフェンダー130は、2022年6月に日本での発売が発表された8人乗りモデルだ。「なんとか日本向けに確保した」と、日本法人がいう30台のローンチエディションは即ソールドアウトの人気ぶりだ。

ジャーナリスト向けの試乗場所として、適度なワインディングロードが延々と続き、かつオフロードコースも用意された、三宅島(東京都)が選ばれた。

当初は、なんで三宅島だろう? と、思ったものだけれど、なかなか楽しい。海が見える景色も気分がいい。ふと立ち寄れるレストランとかカフェに道中出合えなかったのだけが、心残りだ。

130のサイズは、従来の110と3022mmのホイールベースは共通。後輪から後ろを340mm延ばして、3列目シートのために余裕ある空間を生み出しているのが、130の特徴だ。

「家族や送迎のために大型ミニバンが欲しい、というユーザーのかたに、運転しても楽しく、趣味性も高いモデルとして提案したい」

ランドローバー・ジャパンの商品担当者が上記のように語ってくれたとおり、ドライバーズシート、2列目、そして3列目、それぞれのシートがちゃんと役目を果たしている。

悪路走破性はお見事!運転すると、650Nmもの大トルクを1500rpmと比較的低いエンジン回転から発生する2997cc直列6気筒ディーゼルエンジンの加速性が好印象だ。

発進と加速用にモーターをそなえたマイルドハイブリッドであるのも、2625kgという重量を感じさせない。

エンジンはこの6気筒ディーゼルのみといい、理由を尋ねると、110でガソリンとディーゼルを用意したところ、後者を選ぶユーザーが多かったから、とのことだった。

ランドローバーが手がける直列6気筒ガソリンエンジンは、とてもいいパワートレインで、私は気に入っているが、マイルドハイブリッド化されたこのディーゼルで不足感はなかった。

先代レンジローバーのシャシーに手を入れた専用シャシーと、130には標準のエアサスペンションシステムのおかげで、期待以上にドライブが楽しい。

三宅島の特設オフロードコース(年に1回モトクロスの大会が開かれるとか)を特別な許可を得て走らせてもらったおかげで、オフロード性能も高いことがわかった。

エアサスペンションゆえ、車内からの操作で車高が調整できることにくわえ、トルクコントロールなども自動。

「コンフィギュラブル・テレインレスポンス」なる電子制御のシステムによって、走る路面に応じての設定を簡単に選べる。

このフールプルーフな走りは、ランドローバーならではのぜいたくさだ。

アプローチアングル、デパーチャーアングル、ブレークスルーアングルなど、クロスカントリー型4WDに重要な機能も、8人乗りのロングボディながら、実用的なレベルをしっかりクリア。

かつて私は、スコットランドの荒涼たる丘陵地帯を、当時の130で走った経験を有する。そのときも、急勾配の上りになっても車体後部が地面にひっかかることなく、走破性の高さを経験。

上記のような機能は、たとえミニバンの代わりに求められることが多くても、けっして失っていないのだろう。

中心的なマーケットという北米には国立公園のようなオフロードがふんだんに存在するし、もうひとつの中東では丘陵が続く砂漠を入るケースが多いはず。

日本だと想像しにくいけれど、下手したら生命にかかわるような使用状況が、ランドローバー(130)の開発にあたっての前提なのだろう。

ステアリングフィールはオフロードも想定して、反応はあえて少し鈍くしてあるが、その感覚に慣れてしまえば、舗装路できもちよく速度をあげて走らせる楽しみもちゃんと得られる。

いっぽう、乗り心地は快適。路面からの突き上げは抑えられているし、乗員が揺さぶれるようなことはなく、つねにフラット。2列目シートに座ると、高級セダンのように落ち着く。

日本だと8人が気持ちよく乗っていられるSUVは、130以外少ない。まもなく、2024年イヤーモデルとして、より多くのデリバリー体制が取れるようで、興味ある人は楽しみにしてほしい。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

こんな記事も読まれています

やっぱクーペはノッチバックだぜ! 車名は[コロナ]でもめちゃスタイリッシュだった!! カレンのご先祖様[コロナクーペ]はST160セリカの兄弟車!
やっぱクーペはノッチバックだぜ! 車名は[コロナ]でもめちゃスタイリッシュだった!! カレンのご先祖様[コロナクーペ]はST160セリカの兄弟車!
ベストカーWeb
カワサキ「Z650RS」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「Z650RS」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
曲線を活かしたインテリアがオシャレなトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
曲線を活かしたインテリアがオシャレなトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
まるでポルシェタイカンだ!! [フリード]オーナーが新型で惚れたのは、すばり[ヘッドライト]!
まるでポルシェタイカンだ!! [フリード]オーナーが新型で惚れたのは、すばり[ヘッドライト]!
ベストカーWeb
シンプル機能で普段使いに最適! アウトドア好きにベストな選択肢 ホンダ フリードがベースのキャンパー
シンプル機能で普段使いに最適! アウトドア好きにベストな選択肢 ホンダ フリードがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
大荒れ展開で異例のレース延長。運を味方にしたJOTAが優勝、トヨタは8号車6位|WECスパ6時間
大荒れ展開で異例のレース延長。運を味方にしたJOTAが優勝、トヨタは8号車6位|WECスパ6時間
motorsport.com 日本版
※追記あり※フェラーリ499Pが2番手を0.5秒以上突き放すも車検で失格。LMGT3ではポルシェが戦慄の大クラッシュ【WECスパ予選】
※追記あり※フェラーリ499Pが2番手を0.5秒以上突き放すも車検で失格。LMGT3ではポルシェが戦慄の大クラッシュ【WECスパ予選】
AUTOSPORT web
【正式結果】2024年WEC第3戦スパ・フランコルシャン 予選
【正式結果】2024年WEC第3戦スパ・フランコルシャン 予選
AUTOSPORT web
マルティン首位、KTMやアプリリアも上位に。ヤマハのクアルタラロがQ2進出決定/第5戦フランスGP
マルティン首位、KTMやアプリリアも上位に。ヤマハのクアルタラロがQ2進出決定/第5戦フランスGP
AUTOSPORT web
「最後まで使わなかったわー」……クルマって使わない[スイッチ]多すぎるよね?
「最後まで使わなかったわー」……クルマって使わない[スイッチ]多すぎるよね?
ベストカーWeb
アルピーヌ、水素エンジン搭載プロトタイプ『アルペングローHy4』を発表。WECスパでデモ走行実施へ
アルピーヌ、水素エンジン搭載プロトタイプ『アルペングローHy4』を発表。WECスパでデモ走行実施へ
AUTOSPORT web
実は思ったより[軽微]じゃない!! ナメちゃいけない4つの交通違反行為
実は思ったより[軽微]じゃない!! ナメちゃいけない4つの交通違反行為
ベストカーWeb
日本の基幹産業である「自動車」に政府も社会も冷たすぎる【短期集中連載:最終回 クルマ界はどこへ向かうのか】
日本の基幹産業である「自動車」に政府も社会も冷たすぎる【短期集中連載:最終回 クルマ界はどこへ向かうのか】
ベストカーWeb
えー日本橋だけじゃないの! 首都高都心環状線がルートまで変わるなんて知らんかったぞ!
えー日本橋だけじゃないの! 首都高都心環状線がルートまで変わるなんて知らんかったぞ!
ベストカーWeb
「ひと目惚れ」注意 アルパインスタイル「Cal’s Motor」が横浜・港南台バーズに 5/10~12に展示
「ひと目惚れ」注意 アルパインスタイル「Cal’s Motor」が横浜・港南台バーズに 5/10~12に展示
AUTOCAR JAPAN
眩しすぎだぜどうにかしろ! 夜間の点灯は[ハイビーム]が基本ってマジか! ロービームだと捕まるってほんと?
眩しすぎだぜどうにかしろ! 夜間の点灯は[ハイビーム]が基本ってマジか! ロービームだと捕まるってほんと?
ベストカーWeb
カリフォルニア「最初の街」かつ「最後の街」のニードルスは、警官のノリの軽さも西海岸スタイルでした【ルート66旅_51】
カリフォルニア「最初の街」かつ「最後の街」のニードルスは、警官のノリの軽さも西海岸スタイルでした【ルート66旅_51】
Auto Messe Web
ポルシェが両クラスで最速。ロッテラー組6号車、初日に続きFP3でもトップタイム/WECスパ
ポルシェが両クラスで最速。ロッテラー組6号車、初日に続きFP3でもトップタイム/WECスパ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
  • 目立ちたい人:ディフェンダー
    目立ちたくない人:ディスカバリー

    定員いっぱい乗ったら荷物置けんけどね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

759.01749.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

399.41860.0万円

中古車を検索
ディフェンダーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

759.01749.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

399.41860.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村