安全装備がなくても発想とアイデアで安全性は高められる
クルマの環境性能とともに、日々、進化しているのが安全性だ。人が乗るクルマにとって、どちらももっとも重要な商品性と言えるのである。ここでは、エアバッグや先進運転支援機能といった装備面以外で安全性を向上させた技術を投入したクルマを紹介したい。
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1)ホンダ・フィット
まず、比較的新しいところでは、2020年に登場した4代目ホンダ・フィットである。
もちろん、基本骨格やホンダセンシングによる安全性も素晴らしいのだが、注目すべきはボディ、その独創的な極細A(フロント)ピラーだったりする。フィットの前席に座り、前を見ると、まるでロマンスカーの最前列席のようなパノラミックな視界が広がる。斜め前方の視界もまったく妨げない新構造のフロントピラーなのである。フィット3のAピラーが116mm径だったものが、なんと55mm径まで細くなっている。
目的は視界の向上、それがもたらす居住感の心地よさにあるのだが、こんなに細くて大丈夫? という意見もあるはずだ。クルマによってはAピラーの太さが安心感、安全性につながっているのに、である。
じつは、4代目フィットの極細Aピラーは、衝突荷重を受けない構造なのである。では、どこが、衝突荷重を受けるのかと言えば、Aピラーの手前(後ろ側)にある、仮称、Aダッシュピラーが、これまでのAピラーの役割を担い、衝突荷重を頼もしく受け持つのである。車内側からも、安心感ある太さを備えていることが分かるだろう。つまり、視界と衝突安全性の構造部分を、あえて分けたという独創の発想なのである。
結果、フロント視界がフィット3の69度から90度へと広がり、パノラマ視界、車内の広々感はもちろん、右左折時やカーブでの対向車などの視認性(安全性)も高まったというわけで、いいことづくめ、Aピラーが細くても大丈夫!! なのである。
斬新なアイディアでボディ剛性を高めた2台
2)三菱 デリカD:5
クルマの骨格構造をデザイン性に昇華させた好例が、2007年に発売され、2019年にビッグマイナーチェンジを行い、商品力、走り、安全装備などで画期的な進化を見せた三菱デリカD:5だ。
注目のポイントは、三菱の航空機機体構造からヒントを得たという、A/B/Cピラーに閉断面をグルリと回し、肋骨のように見える4つの環状骨格構造「リブボーンフレーム」の採用だ。ボディ剛性、耐久性の向上はもちろん、高い安全性を確保。その技術もあって、2007年度の自動車アセスメント衝突安全性能試験総合評価は最高の6スター(★★★★★★)を獲得しているのだから頼もしい。
が、「リブボーンフレーム」は目に見える安全性、安心感をもたらしているところに素晴らしさがある。そう、車内の天井に、あえて「リブボーンフレーム」を意識させるようなベルトデザインをあしらっているのである。1列目席では意識のしようもないが、2/3列目席では前方視界に入り、基本的な安全性能、走破性の高さとともに、そこはかとない安心感、頼もしさが視覚的にも得られるのである。
フィット4のAピラー、デリカD:5の「リブボーンフレーム」は、目に見える装備以外で安全性を高めたアイテムと言えるが、まったくユーザーの目に入らない、しかし画期的なボディの剛性、耐久性、そして衝突安全性をまでもを高めた技術が、フォルクスワーゲンが1990年代から導入したレーザー溶接技術である。
3)フォルクスワーゲン ゴルフ7
ゴルフに代表されるフォルクスワーゲンのクルマに乗ると、走り始めた瞬間から、世界トップレベルのボディの高強度、高剛性、そしてしなやかな強靭さを実感できるのだが、その根源となるのが、ボディの軽量化と強度を両立させるべく、フォルクスワーゲンが国家予算並みの投資で実現した、スポット溶接の「点」ではなくレーザー光によって「線」で溶接するレーザー溶接ラインだったのだ。
ゴルフ7では「ウォブル・ウェルド」と呼ばれる、ゆらめく=溶接面を拡大できる新溶接技術も投入。さらにフォルクスワーゲンのスチールボディには、以前から構造用接着剤も多用され、「面」での結合によって、走行性能はもちろん、さらなる衝突安全性にも直結するボディの高剛性化を実現しているのだ。
すごいのは、レーザー溶接や構造用接着剤は目に見えなくても、走り始めれば、その威力、恩恵が、ダイレクトに感じられること。それが、日本の自動車メーカーの技術者も羨む、安心感に満ちた運転感覚、乗車感覚の源でもあると言っていい。
話題はそれるが、ゴルフが世界のコンパクトカー、Cセグメントのベンチマークである続けているのは、そうした巨額の投資による生産ライン、レーザー溶接技術によるところも大きいと考えられる。
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みんなのコメント
ここまでアピールしてしまったら、
もう太くすることは許されないって
自分で自分の首を絞めてるんだけどね。