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4代目となるトヨタ「ノア」「ヴォクシー」の進化に驚いた理由

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4代目となるトヨタ「ノア」「ヴォクシー」の進化に驚いた理由

日本のファミリーミニバン、Mクラスボックス型ミニバンの代表格、トヨタ・ノア&ヴォクシーが2022年1月13日、4代目に進化。その内容は、想像を大きく超えたものだった。

まず、プラットフォームはトヨタ最新のTNGA、GA-Cプラットフォームをミニバン用として新採用。顔つきはヴォクシーの変化が大きく、個性的で迫力たっぷり。ノアのほうは先代の雰囲気を継承するものの、こちらも堂々感は満点だ。パワーユニットはガソリン車がRAV4やハリアーにも使われる定評ある2Lダイナミックフォースエンジンを搭載し、10速!!シーケンシャルシフトマチックとの組み合わせ。ハイブリッドモデルはまったく新しい1.8L+モーターのハイブリッドシステムを新搭載。燃費はHV Xで最高23.4km/L(WLTCモード。ノアエアログレードとヴォクシーは23.4km/L)と、前代同グレード比で23%もの向上となる。

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先代ノア&ヴォクシーの弱点が先進運転支援機能だったのだが(ACCなど未装備)、新型では一気にレベルアップ、というか、トヨタ最新鋭の機能を惜しみなく搭載しているのだからすごい。電子パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能を(ノア&ヴォクシーとして)ついに装備するとともに、レーダークルーズコントロール=ACCは全車速域対応&渋滞追従機能付きとなったほか、カーブでの減速制御などの先進機能に加え、アドバンストドライブ(渋滞支援)をトヨタ車初搭載。なんと、高速道路、自動車専用道路の同一車線でレータークルーズコントロールとレーンとレーシングアシストの作動時に限り、0-40km/hの速度域でハンズオフまでもが可能になっているのである(条件あり)。



さらに、HV車にはアドバンスト パーク(リモート機能付)を用意。進化した自動駐車機能のほか、スマホのリモートコントロールでの駐車、出庫まで実現しているのだから、もはや未来のクルマの入り口である。

ミニバンならではの室内空間、その居住性も大きく進化している。先代比+75mmのCピラー間距離と先代比+5mmの1405mmの室内高(アルファードは1400mm)による解放感ある室内空間を実現。7人乗り、2列目キャプテンシート仕様はオットマンとシートヒーターを備えたほか、先代は左右席中寄せスライドによるロングスライド機構を採用していたところを、新型では左右席の中寄せ操作なしでできるストレート超ロングスライド(745mm)機構を盛り込んでいる。つまり、左右のシート間距離を保ったままロングスライドできるため、左右席がくっついていた先代とは違う、キャプテンシートならではの贅沢な居心地が保証されている。

また、先代ノア&ヴォクシーのバックドアは一体で大きく開くため、荷物を出し入れする際、車体後方に1m弱のスペースが必要だった。しかし、新型では世界初採用の”からくり”を使ったフリーストップバックドアを採用。バックドアの開閉時、任意の位置で保持できるため(止めたあと、バックドアを少し押す操作は必要)、車体後方にスペースがないシーンでも荷物を出し入れしやすくなり、背の低い人を含めた使い勝手が大きく向上しているのである。さらに、パワーバックドア装着車では、ボディ両サイドのリヤクォーターパネルにあるパワーバックドアスイッチでも開閉操作が可能になり(バックドア側に立たなくてよい)、ラゲッジルームの使い勝手もまた、格段にアップしているのである。

新型ノア&ヴォクシーはスライドドアからの乗降性も向上している。パワースライドドア装着車にユニバーサルステップを設定し、パワースライドドアの開閉に合わせ、”からくり”を使って機械式にドア下部からステップを展開(格納も)。ステップ高は通常の地上380mmに対して、ユニバーサルステップは地上200mmとごく低く、子供から高齢者までの乗降をより容易にしてくれるというわけだ。

コネクテッド機能の充実も新型ノア&ヴォクシーの注目点。センターディスプレーは8インチと10.5インチを用意し、エージェント機能も搭載。音声認識サービスによる目的地設定など、多彩な機能を使いこなすことができる。全車標準装備のDCM(車載通信機)によってトヨタ初の車内Wi-Fiがデータ通信量無制限で利用できるあたりも、スマホ一人1台の時代の大きなトピックではないだろうか。

というように、新型ノア&ヴォクシーはボディ骨格からハイブリッドシステム、パッケージ、居住性、装備、先進運転支援機能、コネクテッド機能、燃費性能に至る進化は著しく、「より快適に、より便利に、より安心なミニバンとして家族や仲間が笑顔になる時間を演出」というコンセプトを見事に実現し、ユーザーに提供してくれることになるはずだ。価格はノアのガソリン車が267万円~。ノアのHVは305万円、E-FOURは327万円~。エアロ仕様のみのヴォクシーはガソリン車が309万円~。HVは344万円。E-FOURは366万円~となっている。

トヨタ・ノア
https://toyota.jp/noah/

トヨタ・ヴォクシー
https://toyota.jp/voxy/

写真・文/青山尚暉

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