軽量ボディのおかげで1.2Lターボでもキビキビ走る!
ルノーのコンパクトハッチである、トゥインゴの兄貴分的存在のルーテシア。今回は2012年から発売されている4代目、それも2017年2月にマイナーチェンジが実施されたインテンスに試乗してみた。
【試乗】日本車顔負けの使い勝手! ルノー カジャーのちょうどいい感が凄い
マイナーチェンジ前の愛くるしいフェイスとは打って変わって、キリッと凜々しい顔付きとなったルーテシアは「恋に落ちるクルマ」という発想で生み出されたデザイン。今回試乗をしたルージュ ドゥ フランスMは、色味の影響もあってかサイドビューが美しく、見とれてしまうほど。
高ぶる自分を抑えながらドアを開けると、ファブリックとレザー調のシートに腰を下ろすと赤と黒のカラートリムが印象的なダッシュボードが出迎えてくれる。このインテリアは、ボディカラーに合わせた3色が用意されており、ボディーカラーの個性を引き立てる。
エンジンはカングーやキャプチャーと同じ、1.2リッター直4ターボをフロントに搭載し、最高出力は118馬力、最大トルクは205N・mを2000rpmで発揮する。そのパワーユニットに組み合わせるミッションは、6速EDCを採用している。
ギアをDレンジに入れ、アクセルをグッと踏み込むと、キューンというタービンの吸い込み音がなんともクルマ好きの心を惹く。街中では申し分ない加速なのは十分にわかったため、フィールドを変えて高速道路に持ち込んだ。
高速道路の合流でも頑張っている感がなくグイグイ加速をし続ける優秀なエンジン。80km/hの巡航から追い越し車線でアクセルを踏み込んでも、レスポンス良く軽快にエンジンが回転し気持ちの良い加速をしていく。高速の継ぎ目でもとくにばたつくことがなく、長距離移動が楽しい。また長時間運転しても疲れにくいシートも、ルノーらしい造りといえる。
高速を降りて、街中でエコモードに切り替えて走ってみる。グイグイ感はなくなったものの、2000rpmから発揮するトルクのおかげで、不満なく走ることが可能だ。住宅街のような狭い道でもとくに車体が大きいと感じることもなく苦労もしない。少しS字カーブが続くような左右の切り返しのある道に持ち込むと、ノーズの反応が敏感に感じるかもしれないがクルマはいたって安定している。十分すぎる性能を持ち会わせているのだが、あえて不満を言うとすれば、発進時のギクシャク感とパドルシフトがほしいくらいだろうか。
また少しでも燃費を向上させたいときはストップ&スタート機能を使うこともでき。再始動時の振動もこれと言って自然で気にならないレベルだ。
まだ走行距離が3000kmちょっとだったこともあり、足まわりが馴染んでいない部分があるようにも感じたが、末永く所有できる1台なのは間違いない。
本国(フランスでは販売台数NO.1モデル!)のみならず欧州でも人気のルーテシアの走りは、日本に来ても健在。日本のコンパクトカーに飽きて、黒やシルバーといった一般受けするボディカラーではなく個性を出したい人にオススメしたい1台といえるだろう。
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