■家族も納得! ドライブが楽しくて快適なクルマたち
既婚者がクルマの購入を検討する場合、どうやってパートナーを納得させるかという問題があります。子どもがいれば使い勝手の良いクルマが優先され、夫婦で運転する場合はお互いが納得できる車種を選ぶ必要があるからです。
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一方で、見た目がいかにもスポーツカーなクルマでは、家族から好まれないかもと躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか。
そこでスポーツドライビングに適していながらも、家族が納得しやすそうな最新モデルを5車種ピックアップして紹介します。
●スズキ「スイフトスポーツ」
初代スズキ「スイフト」は2000年に「カルタス」の後継車として発売されました。1.3リッター直列4気筒エンジンを搭載したクロスオーバーSUV風のルックスでデビューし、2003年のマイナーチェンジでは高性能版の「スイフトスポーツ」が加わります。
専用にチューニングされた1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力は115馬力を発揮。レカロ製シートの採用や足まわりにも手が入れられていながら、比較的低価格だったこともあり、ヒットしました。
2代目からはスタイルが大きく変わり、シャシ性能も評価され、スイフトスポーツの人気はさらに上がっていきます。
2017年に発売された現行モデルの4代目スイフトスポーツは、ハイオク仕様の1.4リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載して、歴代で最高となる140馬力を発揮。
スイフトに対してトレッドを30mmワイド化し、フェンダーを20mm拡幅したことで3ナンバー登録となりますが、十分にコンパクトで使い勝手の良い5ドアハッチバックであることに変わりありません。
派手なボディカラーを選ばなければ大人しい見た目ですが、トルクフルなエンジンと、ボディ剛性の向上と軽量化を両立したシャシによって、走りは高い評価を得ています。
なお、JC08モード燃費は16.4km/L(6速MT車)で、自動車税も1.5リッター以下で安いだけでなく、6速MT車、6速AT車ともに1トンを切る車重で車検時の重量税も抑えられますから、経済性にも優れたモデルです。
スイフトスポーツの価格(消費税込、以下同様)は6速MT車で187万円から、6速AT車が194万1500円からとなります。
●スバル「WRX S4」
1992年に世界戦略車として初代「インプレッサ」が発売され、「レガシィ」に代わって世界ラリー選手権(WRC)に参戦。WRCでは「インプレッサ WRX」が1995年から1997年までマニュファクチュアラーズチャンピオンを3回獲得するなど活躍しました。
このインプレッサの後継車が「WRX」シリーズで、2019年までは6速MTの「WRX STI」が販売されていましたが、現在はCVTの「WRX S4」のみとなっています。
流麗かつ精悍なスタイルの4ドアスポーツセダンであるWRX S4に搭載されているパワートレインは、スバルが提唱する「シンメトリカルAWD」です。
スバルの現行ラインナップで最高となる300馬力を発揮する2リッター水平対抗4気筒ターボに、前45:後55に設定された前後輪トルク配分を、走行状況に合わせて連続可変制御する「VTD-AWD」が組み合わされ、滑らかで気持ちの良いエンジンフィールと、軽量・コンパクトかつ低重心な構造がもたらす、軽快でスポーティなハンドリングが魅力となっています。
また、スバル独自のCVT「スポーツリニアトロニック」は、変速ショックのない滑らかな加速が特徴ですが、8速クロスレシオのステップ変速制御が可能で、MT車のようなスポーティな加速とダイレクトな変速も楽しめるトランスミッションです。
WRX S4はミドルクラスのセダンとして使い勝手も良く、ハイパワーでありながらもJC08モード燃費13.2km/L(2.0GT EyeSight、インテリジェントモード時)を達成するなど、普段使いに最適なモデルといえます。
WRX S4の価格は343万2000円から416万9000円です。
●トヨタ「C-HR S-T“GR SPORT”」
2019年のSUV販売台数で僅差の2位となったトヨタ「C-HR」は、2016年に発売されたコンパクトクロスオーバーSUVで、「ほぼラフスケッチのまま実現した、独創的なフォルム」とトヨタがアピールするなど、個性的な外装デザインが特徴です。
パワーユニットは1.8リッター直列4気筒エンジン+モーターにより、システム出力122馬力を発揮するハイブリッドと、最高出力116馬力の1.2リッター直列4気筒ターボの2種類です。
この1.2リッターターボ車には、2019年のマイナーチェンジで、6速MTが追加されました。このトランスミッションは「iMT」と呼ばれ、発進時にエンジン出力を最適に調整し、変速動作時には変速後のエンジン回転数を合わせるよう制御することで、スムーズな変速フィーリングをアシストします。
さらに、TOYOTA GAZOO Racingが手掛けるGRシリーズ“GR SPORT”を新設定。よりスポーティな外観と装備を採用し、足まわりも専用チューニングが施されるなど、スポーツドライビングに適した仕様です。
C-HRの価格は236万7000円(S-T 6速MT)からで、S-T“GR SPORT”(6速MTのみ)は273万2000円です。
■大パワーなセダンとスポーティなハッチバック
●日産「スカイライン 400R」
日産「スカイライン」は、プリンス自動車時代から数えると、60年以上の長い歴史を持つモデルです。
当初は1.5リッターエンジンの4ドアセダンとして誕生し、かつてはファミリーカーとしても愛され、代を重ねる度に高出力化が進み、現在はスポーティなセダンという位置づけです。
現行型スカイラインは2014年に発売された13代目で、2019年に大幅なマイナーチェンジがおこなわれました。その際に大きなトピックスとして、ハイブリッド車では高速道路の同一車線でのハンズオフ機能が追加された「プロパイロット 2.0」の採用(グレード別設定)に加え、歴代最高の出力を誇る「400R」がラインナップされました。
400Rは3リッターV型6気筒ツインターボエンジンに、ターボの過給性能を極限まで高める専用チューニングを施し、最高出力は405馬力と大幅にパワーアップ。
足まわりには、4輪にアルミ製対向ピストンブレーキキャリパー、専用にチューニングされた「ダイレクトアダプティブステアリング」、新開発の電子制御ショックアブソーバーなどにより、俊敏なフットワークを実現しています。
また、9インチのゴルフバッグを4個収納できる大容量のトランクルームなど、さまざまな用途に使用できる実用性を確保。
スカイライン400Rの価格は562万5400円と高価ですが、標準モデルに対して100馬力のパワーアップという内容を考えると、実質的にはそれほど高くないのかもしれません。
●ホンダ「シビック ハッチバック」
初代ホンダ「シビック」は1972年に発売された新時代のFFコンパクトカーです。この初代には「1200RS」というスポーティグレードが存在しましたが、後に「タイプR」シリーズの1台として登場した「シビック タイプR」は、当時としては驚くほどの高性能でした。
現行型の10代目シビックは2017年に発売され、2020年1月に発表されたマイナーチェンジでは、装備と安全技術の充実と、若干のデザイン変更がおこなわれました。
バリエーションはセダンとハッチバックをラインナップし、タイプRの2020年モデルは夏ごろに発売予定となっています。
なかでもスポーティなモデルなのがハッチバックで、1.5リッター直列4気筒ターボエンジンは、6速MT車用にターボ過給圧を高めるなど専用チューニングを施したことで、最高出力182馬力を発揮。革新的なスタイリングと個性の際立った走りで、多くのユーザーから高く評価されています。
また、新型シビック ハッチバックではMTのシフトノブ形状を変更し、ショートストローク化することにより、小気味よく決まるシフトチェンジを目指しています。これは、タイプRと同時開発することで、走行性能の向上が図られたシビックならではの変更点です。
高い走行性能に加え、広い室内空間とハッチバックによる荷物の積載性の良さにより、ファミリーユースに適したスポーティモデルではないでしょうか。
シビック ハッチバックの価格は294万8000円(6速MT、CVT)で、発売は2020年1月23日からです。
※ ※ ※
現在、ファミリーカーといえばミニバンが根強い人気を維持していますが、近年は変化の兆しがあります。
SUVの人気が高まり、各メーカーともさまざまなSUVをラインナップしていますが、ミニバンから3列シートSUVへの乗り換え需要が増えているのです。
子育てがひと段落した家庭ではミニバンが必須ではなくなり、SUVを選択するというのですが、多くの人が潜在的に、ドライビングプレジャーを求めているからなのかもしれません。
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みんなのコメント
パワーは無いけど軽くてよく走り値段も手が出ない価格じゃない
かつてのAE86に似た部分がある