サーキットで培った技術を導入したセダン。すべてが別格
BMW・M5の○と×
○:失われていない4ドアセダンとしての実用性
×:アウトバーンが舞台でも過剰な動力性能
BMW Mハイパフォーマンスモデルの新型M3と新型M4が待望の日本デビュー
BMWのミドルモデル、5シリーズの頂点に立つM5がリファインを受けた。最新モデルは、一部内外装の変更やADAS、コネクティビティ機能の向上など各部をアップデート。フレッシュな魅力を放つ。
試乗したM5コンペティションは、「サーキットで培った技術を余すことなく導入」したMハイパフォーマンスモデルの中にあっても、とくに走りに磨きをかけた存在。基本ディメンション&メカニズムはベーシックなM5と同様だが、専用チューニングでエンジン出力は25psアップの625psを発生。キドニーグリルやテールパイプエンドには専用仕上げが施され、シートベルトも独自意匠。見た目にも特別な演出がなされている。
1st・M5の誕生は1985年。2nd・5シリーズをベースに、名車M1由来の自然吸気直6DOHC24V(286ps)を搭載するFRモデルとして誕生した。以来35年以上が経過した現在、スペックの向上は圧倒的だ。
最新モデルの心臓部はツインターボ付き4.4リッター・V8ユニット。ベーシックモデルでも最高出力は600psとスーパーカー級。試乗車のコンペティションは625ps、最大トルクは過給機の効果で「超ド級」の750Nmを発揮する。このアウトプットを受け止めるため、駆動方式は4WD。どの部分を見ても、1stモデルとは隔世の感を抱かされる。
凄まじい速さ! 潔く尖った仕上がりが気持ちいい
3.3秒という0→100km/h加速のデータを持ち出すまでもなく、M5コンペティションの全力加速力は「凄まじい」のひとこと。1.9トン超という重量を、まったく意識させない。その速さは、せっかくの「V8サウンド」さえ味わう暇がないほどだ。これでは、「さすがにアウトバーンでも持て余してしまうのではないか?」と思った。セダンながら、パフォーマンスはまさしくスーパースポーツ級。パワーをフルに解き放つにはサーキットに足を運ぶ必要がある。
一方で、全力走行へと至るまでのアクセルコントロールを節度を持って行えば、つねに十分な余力と甘美なフィーリングを味わうことができる。つまり絶対的な速さだけでなく、走りの一瞬、一瞬でもドライバーに快感を与えるのだ。そんな二面性がM5の魅力だ。
大柄なセダンではあるものの、サーキット・ユースを意識していることは、減速時のショックを許容する8速ATや、硬質なサスペンションのチューニングにも実感できる。
よくも悪くも潔く尖った仕上がり――M5は、腕に覚えのあるドライバーにこそふさわしい。
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みんなのコメント
当社にはスーパーカーと呼ばれる類いを開発生産するだけの資金的裏付け、規模がありません。
市販車を土台とした高性能車を専業としていることを吐露した場面が記事になっておりました。
妙に腑に落ちたことを記憶しております。
高額すぎるのか、はたまた故障とか多いのか‥。