現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「最新モデル試乗」最高出力625ps、世界最速セダン! 一見ジェントル、実は超高性能なBMW・M5コンペティションの大人の色香

ここから本文です

「最新モデル試乗」最高出力625ps、世界最速セダン! 一見ジェントル、実は超高性能なBMW・M5コンペティションの大人の色香

掲載 更新 16
「最新モデル試乗」最高出力625ps、世界最速セダン! 一見ジェントル、実は超高性能なBMW・M5コンペティションの大人の色香

サーキットで培った技術を導入したセダン。すべてが別格

BMW・M5の○と×
○:失われていない4ドアセダンとしての実用性
×:アウトバーンが舞台でも過剰な動力性能

BMW Mハイパフォーマンスモデルの新型M3と新型M4が待望の日本デビュー

 BMWのミドルモデル、5シリーズの頂点に立つM5がリファインを受けた。最新モデルは、一部内外装の変更やADAS、コネクティビティ機能の向上など各部をアップデート。フレッシュな魅力を放つ。
 試乗したM5コンペティションは、「サーキットで培った技術を余すことなく導入」したMハイパフォーマンスモデルの中にあっても、とくに走りに磨きをかけた存在。基本ディメンション&メカニズムはベーシックなM5と同様だが、専用チューニングでエンジン出力は25psアップの625psを発生。キドニーグリルやテールパイプエンドには専用仕上げが施され、シートベルトも独自意匠。見た目にも特別な演出がなされている。

 1st・M5の誕生は1985年。2nd・5シリーズをベースに、名車M1由来の自然吸気直6DOHC24V(286ps)を搭載するFRモデルとして誕生した。以来35年以上が経過した現在、スペックの向上は圧倒的だ。
 最新モデルの心臓部はツインターボ付き4.4リッター・V8ユニット。ベーシックモデルでも最高出力は600psとスーパーカー級。試乗車のコンペティションは625ps、最大トルクは過給機の効果で「超ド級」の750Nmを発揮する。このアウトプットを受け止めるため、駆動方式は4WD。どの部分を見ても、1stモデルとは隔世の感を抱かされる。

凄まじい速さ! 潔く尖った仕上がりが気持ちいい

 3.3秒という0→100km/h加速のデータを持ち出すまでもなく、M5コンペティションの全力加速力は「凄まじい」のひとこと。1.9トン超という重量を、まったく意識させない。その速さは、せっかくの「V8サウンド」さえ味わう暇がないほどだ。これでは、「さすがにアウトバーンでも持て余してしまうのではないか?」と思った。セダンながら、パフォーマンスはまさしくスーパースポーツ級。パワーをフルに解き放つにはサーキットに足を運ぶ必要がある。

 一方で、全力走行へと至るまでのアクセルコントロールを節度を持って行えば、つねに十分な余力と甘美なフィーリングを味わうことができる。つまり絶対的な速さだけでなく、走りの一瞬、一瞬でもドライバーに快感を与えるのだ。そんな二面性がM5の魅力だ。
 大柄なセダンではあるものの、サーキット・ユースを意識していることは、減速時のショックを許容する8速ATや、硬質なサスペンションのチューニングにも実感できる。
 よくも悪くも潔く尖った仕上がり――M5は、腕に覚えのあるドライバーにこそふさわしい。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】もう二度と作ることができない限定400台[インプレッサ22B-STiバージョン]はいまや3000万円以上!!!!
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】もう二度と作ることができない限定400台[インプレッサ22B-STiバージョン]はいまや3000万円以上!!!!
ベストカーWeb
佐藤万璃音を擁してWEC・LMGT3に参戦するユナイテッドAS、マクラーレン720S GT3エボの新リバリー発表
佐藤万璃音を擁してWEC・LMGT3に参戦するユナイテッドAS、マクラーレン720S GT3エボの新リバリー発表
AUTOSPORT web
【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
AUTOCAR JAPAN
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
AUTOSPORT web
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
ベストカーWeb
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!?  実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!? 実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
Auto Messe Web
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
AUTOCAR JAPAN
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
Auto Messe Web
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
乗りものニュース
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
Auto Messe Web
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
AUTOCAR JAPAN
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
AUTOCAR JAPAN
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
motorsport.com 日本版
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
くるまのニュース
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
WEB CARTOP
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
乗りものニュース
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
VAGUE

みんなのコメント

16件
  • BMWのエンジニア曰く。

    当社にはスーパーカーと呼ばれる類いを開発生産するだけの資金的裏付け、規模がありません。

    市販車を土台とした高性能車を専業としていることを吐露した場面が記事になっておりました。

    妙に腑に落ちたことを記憶しております。
  • ジャーナリストがだいたい絶賛する車なのにノルマ問題とか出てくるのは謎。
    高額すぎるのか、はたまた故障とか多いのか‥。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1998.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

220.01580.0万円

中古車を検索
M5の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1998.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

220.01580.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村