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レクサスが「LC コンバーチブル」を冷凍保存!? 品質と職人技の高さを証明する過酷なテストを実施

掲載 更新 17
レクサスが「LC コンバーチブル」を冷凍保存!? 品質と職人技の高さを証明する過酷なテストを実施

■-18度に設定しソフトトップを下げた状態でのテスト

 レクサスは、世界中で高い評価と国際的な賞を受賞している「LCコンバーチブル」を12時間冷凍保存し、車両のシステムやインテリジェントな空調システム「クライメイト・コンシェルジュ」の品質を試す厳しいテストを実施した。

【画像】凍ってるけど問題なし! レクサス「LCコンバーチブル」の実力を見る(7枚)

 この氷点下でのテストは、4層構造のソフトトップを収納した状態でおこなわれた。その後、プロのスタントドライバーがハンドルを握り、英国でもっとも過酷なテストコースをハイパワーで走行するというプログラムだ。

 同テストは、レクサスの品質とクラフツマンシップが過酷な環境に耐えうるものであること、とくにインテリジェントなクライメート・コンシェルジュ・システムがどのような状況下でも快適なキャビンを提供することができることを、カスタマーに示すことが目的だという。

 テスト会場となったのは、ベッドフォードシャーにあるミルブルック試験場の大型気候室である。468平方メートルの広さは、2階建てバス2台が入るほどの大きさで、温度は85度からマイナス60度、相対湿度は98%まで保つことが可能。同実験場は、防衛機器やあらゆる種類の道路交通車両の耐久性をテストするために、定期的に使用されている。

 今回のLCコンバーチブルにおけるテストでは、ゴムが凍るほどの寒さであるマイナス18度に設定された。これは標準的な霜取りテストで設定されるレベルの温度である。さらに、それらの過酷な状況に加え、これまでのミルブルックでのテストとは異なり、LCコンバーチブルはルーフを収納した状態で、半日をチャンバー内で過ごすことになる。また、車体全体に氷のシートが形成されるよう、事前に水をスプレーで吹き付けた状態での実験となった。

 今回の試験を監督したミルブルックの車両コンポーネント研究所シニアエンジニア、グレッグ・フレミング氏は、実験の前に次のようにコメントしている。

「外装の表面は非常に冷たい状態で収縮するので、メーカーは自動車が部品にダメージを与えることなく耐えられ、なおかつエンジンをかけて動き出すことができることを保証する必要があります。ルーフを下ろした状態では、インテリア コンポーネントは非常にストレスの多い状態になり、誰もが快適に過ごせる場所ではありません。エアコン システム、シートヒーター、ステアリング ホイールが正常に機能することを願っています」

 同テストで極端な条件に対処しなければならなかったのは、LCコンバーチブルだけではない。撮影クルーも予防策を講じる必要があり、「バディ」システムを運用し、チームメンバーがチャンバー内での作業によって悪影響を受け始めた場合には、即座に対応できるよう、十分な対策が取られた。

 LCコンバーチブルがチャンバー内に設置されると、強力なガス・コンディショニング・システムによって必要な温度まで下がるのに約1時間を要し、その後、クルマはそのまま一晩放置されたという。

■製氷室から直行したクルマでのフルパワーのテストドライブ

 さらにレクサスは、英国でもっとも優れたプロのスタントドライバーであるポール・スウィフト氏に依頼して、凍結後の走行テストを実施した。

 スウィフト氏は、このテストについて次のように振り返っている。

「仕事柄、とんでもないことを頼まれることが多いのですが、今回もそのひとつでした。実車を見るまではあまり緊張をしていなかったのですが、クルマを窓越しに見たときに、とても寒そうで、このシートに座らなければならないのかと思いました。

 クルーの『アクション』という声とともに、457bhpのV8エンジンは始動し、車内のディスプレイや計器類が瞬時に動き出し、極寒による悪影響は見られませんでした」

 スウィフト氏がいうように、同実験でクライメイト・コンシェルジュはすぐに対応し、キャビンを暖め始めたのだ。

 また、スウィフト氏は次のように続けた。

「ステアリングホイールとシートが温まり、ヘッドレストにあるエアスカーフの吹き出し口から暖かい風を感じました。気温がマイナス18度だったことを考えると、かなり快適な車内でした」

 ウィンドスクリーンが完全に氷で覆われている状態で、彼はレクサスをチャンバーから運び出したにもかかわらず、ミルブルックの有名なヒルコースの挑戦的なカーブや、上り坂、下り坂のアルパインスタイルルートに挑む準備を整えることができたため、遺憾なくドライビングスキルを発揮することができたという。

「英国の5月に、このような極端な寒さから通常の屋外温度への変化という劇的な温度差を経験したことはありません。そのため何が起こるかわかりませんでしたが、スタートボタンを押すとすぐにエンジンが始動し、クライメイト・コンシェルジュは起動しました。そして3、4分後には画面がクリアになり、アルペンルートに進むことができました」とスウィフト氏は説明する。

 ここでLCコンバーチブルは、そのスタイリングと快適性に見合った爽快なパフォーマンスを発揮し、スピードを上げるとボディに張りついていた氷の破片を飛び散らせながらの全開走行をする姿を見せたのだ。

 スウィフト氏はテスト結果について次のようにコメントした。

「ミルブルックのこのルートは走行テストには非常に適していて、起伏も激しく、タイトなヘアピンに向かって高速で流れるようなコーナーもあるので、クルマに多くのことを要求しシャシを感じることができるコースです。

 しかし、アンダーステア傾向もなくギアチェンジもスムーズで、シフトダウンをするときにはブリッピングして回転数を合わせてくれるなど、必要なことを正確にこなしてくれる素晴らしいクルマです」

 今回の厳しいテストで、スウィフト氏はLC コンバーチブルの品質の高さを証明して見せてくれたようだ。

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みんなのコメント

17件
  • たまたまアウディの動画見たことあるけどもっと激しいことしてたなあ。
    とは言えレクサスの壊れにくさは信用に値する。
  • まあ、これはあくまでもプロモーション用のテストだけど実際には太陽光を模した強力ライトの下で50度~60度の室温まで加熱されてエンジンがかかるかとか、燃料が凍結する一歩手前まで冷やして始動性確認したり、部屋の空気を抜いて標高3000m相当辺りで如何なのかとか通常あり得ないような過酷な評価するし、今回のテストはぶっちゃけ余裕でしょって感じ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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