日本での愛好家も多いルノー カングー。2023年3月にフルモデルチェンジを遂げたが無塗装バンパーを採用した日本限定グレードが用意されるほどだから、日本市場に対する期待の大きさが見える! 登場から1年経った今、もう一度カングーの良さを見ていこう。
文/ベストカーWeb編集部、画像/RENAULT
ベースグレードがコスパ最強すぎ?! しかも日本だけの限定グレードありってマジかよ!! そもそもカングーの良さってなんなんだ!?!?
■もっと遊べる空間に進化!
2023年3月2日にフルモデルチェンジしたカングーを発売。画像は無塗装バンパーが採用された日本限定仕様のクレアティフだ
今から約1年前の2023年3月2日にルノーはフルモデルチェンジしたルノーカングーを発売。特徴はなんと言っても広大な室内空間と豊富なユーティリティ、そしてひと目でカングーとわかるデザインが特徴だ。
フルモデルチェンジによりさらに広い室内空間、2種類のパワートレーン、先進の運転・駐車支援システムを新たに備え、「LUDOSPACE(ルドスパス)=遊びの空間」が「もっと遊べる空間」へと大きく進化したのだ。
LUDOSPACEとは、ラテン語で「遊び」を意味する「LUDOS」と、フランス語で「空間」
を意味する「ESPACE」を組み合わせた造語で、「遊びの空間」を意味する。
カングーは、広い室内空間と高い機能性から、欧州ではルドスパスと呼ばれて親しまれてきた。
フルモデルチェンジした新型ルノー カングーは、このルドスパスのコンセプトは変わらずに、「もっと遊べる空間」へと進化。
全長が 210 ミリ伸びたことで室内空間は広くなり、荷室容量は前モデル比+115 リッターの 775 リッターに、リアシートを倒した状態では+132 リッターの 2,800 リッターへと増え、より多くの荷物を積めるとともに、使い方の幅が大きく広がった。
カングーのアイコンとも言えるダブルバックドアは、新型にも変わらず装備された。エクステリアデザインの大きな特徴となるバンパーは、ボディ同色バンパーに加え、ブラックバンパ
ーが設定される。
ダブルバックドア+ブラックバンパー仕様は、日本に向けて特別に作られるモデル。
エンジンはガソリンとディーゼルを選べる。さらに嬉しいのは運転支援を本格的に強化。ブラインドスポットインターベンションまで採用してきた
搭載されるエンジンは、新たに 1.3 リッター直噴ガソリンターボエンジンと 1.5 リッターディーゼルターボエンジンがラインアップされ、好みに合わせて選ぶことができる。どちらのエンジンも、組み合わされるトランスミッションは高効率な電子制御7速AT。
ドライブを安心して楽しめるよう、アダプティブクルーズコントロール、そして日本導入モデルでは初となるブラインドスポットインターベンションなどの先進の運転支援システムが、数多く装備さた。
グレード構成はガソリンモデルの場合、廉価グレードの「ゼン」が384万円、日本限定仕様の「クレアティフ」が395万円、上級グレードの「インテンス」も同様の395万円となっている。
ゼンとインテンスの大きな違いはメーターパネル。ゼンの場合は4.2インチスクリーン付きのアナログメーターとなるが、インテンスの場合は7インチのデジタルメーターとなる。
他にもゼンにはレーンセンタリング機能がないなどがあるが11万円の価格差を思うと、アクティブに使うユーザーが多いカングーはデジタルメーターを好む人も多いだろうし、運転支援が最小限の方がハンドリングも楽しめると思うとゼンがカングーには似合ってるいるかもしれない。
ただし、ディーゼルモデルにゼンはないため強制的にガソリンモデルとなってしまうのはネックでもある。
いずれにせよ、フルモデルチェンジによって大幅に進化したカングーはその使い勝手の良さとぱっと見でわかるカングーらしさで、これからもファンには愛され続けていくだろう。
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