コロナ禍の影響で過去二大会が中止となっていた「学生フォーミュラ日本大会」が、2022年9月に静岡県の「小笠山総合運動公園(通称エコパ)」で開催された。
大学や自動車学校など、総勢70近いチームが集まる中で、異彩を放っていたのがEVクラスに出場した日産京都自動車大学校。なんとリーフのモーターを流用したフォーミュラカーなのだ。うーん、これってマジでスゴイぞ。
リーフのモーターを大活用!? 専門学校が底力発揮だぜ!!日産京都大学校のEVフォーミュラがヤバい
文、写真/青山義明
学生フォーミュラ参戦は京都校独自のプロジェクト
京都から参戦の「E11 日産京都自動車大学校EV」。ゼッケンにEが付くことからもわかる通り、EVクラスに参戦している
日産自動車大学校といえば日産自動車直系の自動車整備士の専門学校。この学生フォーミュラには大学以外に、こういった自動車大学校がいくつも参戦している。今大会で言えば、千葉にある日本自動車大学校(NATS)、トヨタ自動車大学校は東京校と名古屋校、ホンダテクニカルカレッジも関東と関西の2校が参戦している。
今回参戦した日産京都自動車大学校は、栃木、横浜、愛知、愛媛に姉妹校がある日産自動車大学校のひとつ。この学校では日産メカニックチャレンジとしてSUPER GTチームのサポートや、東京オートサロンや大阪オートメッセへの出展などを行っているが、この京都校は、それとは別に2018年1月から学生フォーミュラ活動を一級自動車工学科(4年制)のカリキュラムに組み込み、毎年4年生が一年弱これに従事することとなっている。
チーム設立後、学生フォーミュラに参戦を開始したのが2019年の第17回大会。初参戦では電気車検を通過させることができなかった。コロナ禍で未開催だった2年を挟み、今回が2度目の本大会出場ということで、今回の目標はまずは車検合格、そして走行までは行きたいという。
クラス6位で終了するも大きなインパクトを残した
多くのチームが車検で停滞してしまい、車検場は各チームの車両が入ったまま、という状態が続いた。EV車検の厳しさを実感することとなった
このチームのEVフォーミュラは、日産リーフのEM57モーターを搭載する。小型フォーミュラには似つかわしくない大きなモーターとなるが、バッテリーもそれなりのサイズが必要となり、7.8kWhという大容量のモノを搭載している。そのため、車両重量は318kgと、200kg前後となる他校のフォーミュラマシンに比べずいぶんと重い。
事前のオンラインによる静的審査では、デザイン37位(47点/150点満点)、プレゼンテーション52位(31.11点/75点満点)、コスト&製造37位(15.07点/100点)を獲得し、ペナルティもなかった。シェイクダウン証明も提出できており、ここまでは順調のように見えたが、動的審査に進むことができず、総合44位、クラス6位(93.18点)で終了。しかし、リーフのモーターを積むというオリジナリティの高さは、十分なインパクトを残したと言えよう。
盛り上がりが予想されるEVフォーミュラで今後の活躍が期待される
チームの今井真聖CP(チームキャプテン)は「EV車検の半分ほどで時間切れとなってしまい、動的審査には出場できませんでした。公式な記録としては残らないのですが、その後のフォローアップの模擬車検でEV車検と機械車検はクリアできることが確認できました。
通常のICV車両(ガソリンエンジン車)が受ける機械車検自体はほぼ一発でクリアできたのですが、EV車検は時間がどうしてもかかってしまうことが問題でした。他には電気車検用の書類であるESF(電気システムフォーム)を提出したのですが、そちらの内容が薄く、その合格ラインを満たしていなかった点も反省点となります。
その基準を満たしていれば、車検で省略できる部分も出てくるはずで、そこで時間を削ることができたら、動的審査に進むことができたのではないかと思うと残念です」と、学生フォーミュラのEVクラスへの挑戦の厳しさ、製作スケジュール管理の難しさを語ってくれた。
動的審査まで持ち込んだEVはわずか2チームのみと、EVフォーミュラ製作はなかなか難しいことがうかがえる結果となった。しかし、今年は4チームがICVクラスからEVクラスに変更するなど、今後ますますの盛り上がりが予想される。日産自動車大学校が、来年、全種目完走できること、そして上位入賞できることを期待したい。
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