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アンダー200万円スタートの「トヨタ小型ミニバン」なぜ人気? 実は「イチバン売れている」クルマだった!? 「シエンタ」オーナーの本音は

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アンダー200万円スタートの「トヨタ小型ミニバン」なぜ人気? 実は「イチバン売れている」クルマだった!? 「シエンタ」オーナーの本音は

■現行シエンタは「シカクマル」の愛されキャラに!

 クルマ(登録車)の登録台数ランキングで、長らく3位をキープし続けているのが、トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」です。
 
 上位2車の「ヤリス」と「カローラ」がシリーズ全体の販売台数であることを踏まえると、もはやシエンタが日本で最も売れている登録車といっても過言ではありません。

【画像】「えっ…!」オシャカッコいい! これがトヨタの「人気ミニバン」です! 写真を見る(30枚)

 そんな圧倒的なセールスを誇るシエンタですが、人気の理由はいったい何なのでしょうか。オーナーの声から探ってみましょう。

 丸目でファニーな初代シエンタから一転、2015年に登場した2代目は歌舞伎の隈取を思わせる精悍なスタイリングへ進化しましたが、この路線変更は賛否両論あったようです。

 そして2022年8月に発売された現行モデルは3代目となり、「シカクマル」をデザインテーマとし、コーナー部を丸めることでスクエアな車体をコンパクトに見せることに成功しています。

 このスタイリングはオーナーからはおおむね好評。「カワイイ系だけど、やりすぎていないのが良い!」「欧州車のような道具っぽさがあって男女どちらにもハマる」といった声が多数です。

 逆にシエンタを選ばなかった層からは、フィアット「パンダ」やルノー「カングー」を意識しすぎではないかという指摘があがっています。

 ボディサイズ(FF)は全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm。先代より25mm長く20mm高いのですが、車幅とホイールベース(2750mm)は変わらず。

「ひとクラス上のトヨタ『ノア』と悩みましたが、5ナンバーサイズの気楽さを優先してシエンタを選びました」とは、シエンタ「ハイブリッドZ」オーナーからのコメント。コンパクトなうえにスタイリングがスクエアで見切りが良いと、サイズ感については高評価が多くなっています。

 水平基調ながらインテリアもまた「シカクマル」を随所に取り入れたデザインを採用。低く平らなダッシュボードは視界が良く、収納スペースも充実しています。

「ウインドウが大きくて見晴らしが良い!」や「ダッシュボードが低いので閉鎖感がなくて最高」と、ミニバンらしい明るく広々とした室内は高く評価されているようです。

 一方で、「オプティトロンメーターが最上級グレード以外はオプションでも選べない」や「メーカーオプションの天井サーキュレーターがうるさすぎる」といった装備に関する不満の声もあがっています。

※ ※ ※

 現行シエンタには2列シートの5人乗りモデルと3列シートの7人乗りモデルが用意されていますが、どちらも豊富なシートアレンジが魅力。現行型では2列目シートの居住性とシート自体のつくりが向上しています。

 3列目シートについては「狭いしシートが薄い」という不満も出ていますが、「コンパクトミニバンの3列目はエマージェンシー用だから」と割り切っているオーナーも多いようです。

■乗り心地もハンドリングも好印象!

 現行シエンタの走りに対しては、全体的にポジティブなコメントが目立ちます。

「GA-Bプラットフォーム」をベースに新設計された基本骨格は剛性が高く、「ハンドリングが期待以上」、「乗り心地が快適」といった意見が大多数です。

 また、タイヤサイズは15インチのみとし、オプションでも16インチ以上を用意しないなど徹底した結果、最小回転半径5mを実現。「小回りが利いて運転しやすい」と狭いところでの取り回しについても好評です。

 パワートレインは、1.5リッターガソリンエンジンと、1.5リッターガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2種類。

 WLTCモード燃費はガソリン車が18.3km/L~18.4km/L、ハイブリッド車が28.2km/L~28.8km/Lと、先代シエンタやライバルのホンダ「フリード」を上回ります。

 ハイブリッド車のオーナーは「スムーズで力強さも十分以上。静かで燃費も良くて、いうことありません」と絶賛。

 一方、ガソリン車オーナーのなかには「コーナリングもなかなかですし、エンジン回し気味で乗ると結構楽しいんですよ、ミニバンなのに」と、ハイブリッド車とのキャラクターの違いをアピールする人も。

 安全装備が充実しているのもシエンタの特徴のひとつ。予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備しています。

「長距離の運転が楽になった」と全車速追従機能付レーダークルーズコントロールの評判は上々ですが、停止保持機能が「ハイブリッドZ」グレードのみとなることと、「いまどきパーキングブレーキが足踏み式なのはちょっと…」という不満の声もあがっています。

 そのほかでは、駐車支援システム「アドバンストパーク」について「以前の駐車支援に比べ格段に進歩していて普通に使える」と好意的な意見もあるのですが、これもハイブリッドZグレードのみのオプション装備というのがもったいないところです。

※ ※ ※

 シエンタオーナーのさまざまな声を総合すると、装備設定などに多少の不満もあるものの、全方位にハイレベルでおおむね満足しているといったところでしょう。

 そんなクルマが195万円(ガソリン・Xグレード・5人乗り・2WD)から購入できるというのですから、人気にならないはずがありません。

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みんなのコメント

41件
  • on_********
    アンダー200万円のボトムグレードが一番売れているわけじゃない。
    街中で見るのはほとんどハイブリッド。
  • umetarow
    日本人の経済力がそのぐらいという事でしょう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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