■マイチェン直後の新型「フリード ハイブリッド」の実燃費をテスト
ホンダの人気コンパクトミニバン「フリード」は、2019年10月にマイナーチェンジを受け、内外装のデザインを刷新しました。
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さらにクロスオーバースタイルの「クロスター」グレードを追加し、同ジャンルのライバル車であるトヨタ「シエンタ」を猛追する体制を整えてきました。
今回のマイナーチェンジでは、ガソリン車にブレーキ操作ステップダウンシフト制御が新たに採用したことが発表されていますが、ハイブリッドモデルでも燃焼技術の改善などで熱損失低減や、ノッキング抑制によってJC08モード燃費で従来型よりも0.2km/Lから0.8km/L向上しています。
そこで、新型フリードハイブリッドの燃費をチェックしてみることにしました。
今回燃費測定に駆り出したのは、「フリードHYBRID G Honda SENSING」の6人乗りモデルで、メーカーオプションの「1列目シート用 i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム」が装着されています。JC08モード燃費は27.4km/L、WLTCモード燃費は20.8km/Lです。
走行ルートは、高速道(東名 東京インター⇒小田原厚木道路 小田原西インター)、ワインディング路(ターンパイク箱根⇒箱根新道⇒西湘バイパス 西湘PA)、一般道(国道129号⇒国道246号)の3セクションとし、約180kmの道のりでテストします。
その結果は、181.9kmの走行で燃費は25.7km/Lという数値になりました(車両の燃費計を使用)。カタログ上での燃費数値はWLTCモード燃費で20.8km/Lですから、WLTCモード燃費を超える結果となりました。
なお、今回の走行モードはすべて「ECON」モード、エアコンは25度設定のフルオート、クルーズコントロールは未使用としています。
●高速道
走行距離:73.1km
実燃費:28.7km/L
高速道は、東京インターから東名高速に入り、小田原厚木道路を通るルートです。平日の午前中ということもあり、走行車両はトラックなどの働くクルマが中心で淡々とした流れとなっていました。
今回も周囲の流れを乱さないことを念頭に法定速度で走行すると、メーター上の燃費計は28.7km/Lをマーク。WLTC高速道路モード燃費は21.9km/Lですから、カタログ燃費を大幅に超える数値となりました。
これはハイブリッドモデルに搭載されるSPORT HYBRID i-DCDの7速ミッションが一定速でのクルージング時にエンジンを低回転に保ってくれたのが好記録をアシストしてくれた模様です。
■アップダウンが激しいワインディングはちょっと苦手?
●ワインディング路
走行距離:42.7km
実燃費:20.0km/L
ワインディング路は、小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコースです。
ターンパイクの料金所から3kmほど登ったところでハイブリッドのバッテリーは底をつき、エンジンは駆動に発電にとフル回転(回転はMAXではありませんが)。そのため、騒音レベルは一気にアップしてしまいました。
一方の下りでは、せっかくの7速DCTもパドルシフトやマニュアル操作ができないので、やや消化不良。エンジンブレーキを利かせようとLレンジに入れると一気にエンジンの回転数が上がってしまい、Dレンジだとフットブレーキを多用せざるを得ないという状況でした。
ただ、エンジン音の騒がしさに対して燃費はそこまで悪化せず、42.7kmを走って20.0km/LとWLTCモード燃費の20.8km/Lに匹敵する値だったのは驚きです。
●一般道
走行距離:66.0km
実燃費:27.5km/L
一般道は、国道134号から国道246号を経由して都内にまで戻ります。平日ながら交通量の多いルートなので、必然的にノロノロ運転を強いられるシーンもありましたが、ギクシャクする感じも皆無でした。
また、アクセルコントロールで積極的にEVモードに入れるコツも分かってきたので、流れを乱さない程度にEV走行を楽しんだ結果、燃費はなんと27.5km/Lをマーク。
WLTC市街地モード燃費は17.7km/Lですから、10km/L近く良い数値となってしまいましたが、極端な燃費走行をしなくてもここまでの低燃費を実現できるポテンシャルを秘めているということだといえます。
※ ※ ※
マイナーチェンジをしたばかりのフリードハイブリッドの実燃費テストは、走行シーンによってはカタログ燃費を大きく超えるところもあり、経済性も見逃せないファミリーカーとしては、一線級の実力を持ち合わせていることが分かりました。
燃費テストに使用した車両は「Sパッケージ」と呼ばれるメーカーオプションが装着されており、アルミホイールが標準となっていましたが、サイズは純正と同じく15インチのままです。
最近は見た目を重視してコンパクトカーでも大径ホイールを装着することが増えていますが、やはり燃費はもちろん乗り心地の面ではどうしても不利になりがちなので、ここをインチアップせず15インチのままにしたホンダの決断には拍手を送りたいところです。
ただ、ここまでパッケージング含めまとまっていると、ミドルサイズミニバンの「ステップワゴン」の存在がややかすんでしまうというのもまた事実です。
売れに売れているN-BOXも含め、ホンダはクルマが小さければ小さいほど真価を発揮しやすい社風といえるのかもしれません。
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