2019年7月27日、F1第11戦ドイツGP予選がホッケンハイムリンクで行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得したが、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが予選2番手、ピエール・ガスリーは予選4番手と、メルセデスAMGとレッドブル・ホンダの優勝争いの様相となっている。(タイトル写真はスペシャルカラーでドイツGPに登場しポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン)
フェラーリ2台がトラブルでストップ、予選は波乱の展開に
雷雨の予報もある中で開始された予選はQ1でいきなり波乱の展開となった。コースインしたセバスチャン・ヴェッテル(フェラーリ)がタイムを記録する前にスローダウン、ピットに戻ったもののトラブルにより予選をノータイムで終えることになったのだ。
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上位陣にとっては決勝スタートのタイヤが決まる重要なQ2は、メルセデスAMG勢とシャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がミディアムタイヤでQ2通過を目指したほかは、全車ソフトタイヤでチャレンジすることになった。
しかし、フェルスタッペンはモード設定を調整するためにすぐにピットイン。念のためソフトタイヤに履き替えてQ2をクリアした。フリー走行でクラッシュしてしまったピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)も難なくソフトタイヤでQ2を通過した。
予選Q3でまたまた波乱が起きる。なんとルクレールのマシンにもトラブルが発生し、コースインすることなくQ3を終了。フリー走行からトップタイムをマークしてきた好調フェラーリが2台ともグリッド後方から決勝をスタートすることになった。一方、フリー走行からなかなか調子が上がらなかったメルセデスAMG勢は、Q2で目覚めて一気に上位に進出してきた。
予選Q3は各車ソフトタイヤでタイムアタック。まずハミルトンが1分11秒767でトップに立ち、フェルスタッペンが0.346秒差の2番手、ボッタスが0.455秒差で3番手に続く。最後のアタックでは、ハミルトンとフェルスタッペンはタイムは更新できず、ボッタスはタイムを縮めたものの3番手のまま。ガスリーがハミルトンから0.755秒差の4番手となった。
フェラーリ2台の優勝争いからの脱落は残念だが、グリッド2列を分け合う形となったメルセデスAMGとレッドブル・ホンダの一騎討ちは見所十分。とくに、メルセデスAMG勢がミディアムタイヤ、レッドブル・ホンダ勢がソフトタイヤでスタートとなる序盤の攻防は興味深い。ミディアムタイヤのほうが戦略に幅を持たせることができるが、ソフトタイヤのほうがスタート直後の速さで勝る。フェルスタッペンがスタートで首位に立てれば、逃げ切りも十分にある。
タイヤを供給するピレリは「予選のようにドライのままで走る場合は。ミディアムタイヤでスタートして24~29周でハードタイヤに交換する1ストッパーがベストでしょう。ソフトタイヤでスタートし18~22周でハードタイヤに交換する戦略もタイム的には大きく変わらないと予想されますが、降雨への対応などを考えると、メディアムタイヤでスタートしたほうが余裕があるでしょう。2ストッパーは遅くなりますが、タイヤの劣化が予想よりも大きい場合はこの戦略も考えられます(たとえば、天気が予想よりも暖かい場合)。もし決勝スタート時にが雨が降れば、タイヤ戦略は大きく変わり、複数のコンパウンドを使用する義務もなくなります」とコメントしている。
決勝では、地元ドイツで必勝を期すメルセデスAMGと、予選でも速さを見せるなど進境著しいレッドブル・ホンダの優勝争いが見られそうだ。
トロロッソ・ホンダは速さを見せたものの、ダニール・クビアトはQ2で惜しくも敗退し14番手、アレクサンダー・アルボンはQ1の最後のアタック中にランド.ノリス(マクラーレン)に引っかかりタイムを伸ばすことができずQ1敗退17番手となった。
ホンダ躍進、メルセデスとの優勝争いが激しくなりそう
ホンダのスペック3パワーユニットは好調で、ホンダの田辺豊治 F1テクニカルディレクターは「フェルスタッペンが2番手、またガスリーもキャリア最高となる4番手を獲得し、レースに向けて期待が持てる予選結果となりました。ただ、Q2でフェルスタッペンのモードを変更したところ、小さな問題が発生してしまったことについては、チームとドライバーに対して申し訳ないと感じています」と決勝に向けて自信を深めている
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「フリー走行3回目とQ1で走行した際のマシンの感触はとてもよく満足して走ることができました。Q2ではモード設定に問題があったため、ミディアムタイヤでアタックできなかったことは残念ですが、ピットですぐにセッティング修正を行うことができました。決勝はメルセデスとは違う作戦で戦う予定です。計画とは異なりますが十分に戦えると感じているので、スタートでソフトタイヤをどのように活かせるかがカギとなりそうです。決勝レースに強いマシンを準備できているのでチャンスはあると思います」
ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)
「金曜日のアクシデントはプッシュしすぎて限界を超えてしまったのが原因でした。メカニックたちが遅くまでマシンの修復作業をしてくれたので、彼らに感謝するためにも、グリッド2列目獲得はとても喜ばしい結果となりました。決勝は雨の予報もあり、チャンスは大いにあると思います。天気は予想がつかないもの、最後まで何が起こるかわかりません。チームが最大限にプッシュしてくれているおかげで大きく前進できていますし、オーストリアでのマックスの優勝はさらにチームへの追い風になっています」
ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
「中団のタイム差はとても僅差でした。最終セクターで少しアウトに出てしまったことで0.1秒ほどロスしてしまいましたが、前方のマシンはわずか0.3秒差という接近した中での走行でした。大事なのは決勝レースであり天気が大きなカギとなりそうです。もし雨が降れば、今日の結果に関わらず混戦となる予感がしています」
アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)
「予選でQ2への進出は可能だったはずでした。17番グリッドよりも確実に速いペースで走れていたので、今日の予選結果が悔しくてたまりません。ノリスのマシンのギアボックスがすぐそこに迫るほど接近したため、どうすることもできませんでした。こういった出来事は起こってしまうことであると思います。決勝レースでポジションを上げるポテンシャルは持っているはずなので、明日に向けて気持ちを切り替え決勝に挑みます」
F1第11戦ドイツGP決勝は7月28日15時10分(日本時間22時10分)にスタートする。
F1第11戦ドイツGP予選結果
1位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG) 1:11.767
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:12.113
3位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG) 1:12.129
4位 10 P.ガスリー(レッドブル・ホンダ) 1:12.522
5位 7 K.ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)1:12.538
6位 8 R.グロージャン(ハース・フェラーリ)1:12.851
7位 55 C.サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:12.897
8位 11 S.ペレス(レーシングポイント・メルセデス)1:13.065
9位 27 N.ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:13.126
10位 16 C.ルクレール(フェラーリ) -
14位 26 D.クビアト(トロロッソ・ホンダ)
17位 23 A.アルボン(トロロッソ・ホンダ)
20位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ)
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