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ミニバンがスポーティで何が悪い! フリード・モデューロXの「空力マジック」が本気で魔法だった

掲載 更新 10
ミニバンがスポーティで何が悪い! フリード・モデューロXの「空力マジック」が本気で魔法だった

フロントマスクが大胆に進化! 内装も新素材採用で質感が向上

  エクステリアは専用のエアロパーツやホイールなどを装備し、インテリアも純正にはない専用の素材やカラーリングでトータルコーディネート。これらのパーツはホンダの純正用品部門、ホンダアクセスが開発。ベース車と同じ生産ラインでパーツを組み込み、ノーマルとは違うパーツが付いているため運輸支局に持ち込んで登録。

ホンダ車カスタムの両巨頭! 洗練の「モデューロ」と攻めの「無限」の違いとは

 こうしてユーザーの元へ納車されるシステムのモデューロXは、言わばホンダ公認のコンプリートカー。車検や点検の際も問題なくディーラーへ入庫でき、メーカー設定のラインアップから大幅にグレードアップしたカスタマイズカーに乗れるということで好評のプログラムである。

 現行車で購入できるモデューロXはS660、ステップワゴン、ヴェゼル、フリードの4車種。いずれのモデルもベース車がフルモデルチェンジしてから間を置いて追加リリースされ、ベース車のマイナーチェンジに合わせてモデューロXも改良されてきた。

 その最新作が今年5月29日に発売を開始したフリード モデューロX。ベース車のフリードが昨年10月にマイナーチェンジの実施に伴い、モデューロXもバンパーのデザイン変更や内装の質感アップを図り、クルマの魅力を高めた。

 今回はフリード モデューロXが、マイナーチェンジ前と比べてどのように進化したか、詳しく解説していく。

空力パーツを強化して整流効果がさらにアップ

 エクステリアの大きな変更点は、専用フロントエアロバンパーとフロントグリルのリニューアル。バンパーは横に広げた台形の開口部が見た目に安定感をもたらし、マイナー前ではブラック塗装で一体感を演出していた左右の開口は分離させ、フロントマスクをシャキッとさせた。

 さらにグリルの端から開口部の下まで走らせたくの字型のプレスラインが立体的な表情へと導く。専用のLEDフォグライトとフロントビームライトはマイナー前に引き続き標準装備とした。

 見た目だけでなく、「実効空力デバイス」というコンセプトのもと、整流効果を向上させた点も見逃せない。マイナー前のモデューロXはバンパー下部にエアロガイドフィンを設置するだけに留めていたが、今回は下部のセンターに2つのエアロスロープ、両サイドにエアロボトムフィンを採用して走行安定性や旋回性能を向上。 またバンパーの側面に鋭いエアロフィンをデザイン。走行時の風をスムーズに後方へと流してくれる。これらの効果はスポーツ走行でなくても、日常生活での速度粋から体感できるという。

 専用フロントグリルは横フィン基調として顔つきが精悍になり、ノーマルのフリードとの差別化を図っている。躍動感のあるラインを加えたサイドロアースカート、ディフューザー形状に仕上げたリアロアースカートはマイナー前から踏襲した。なおバンパーの変更に伴い、全長はベース車から25ミリ伸びて4290ミリとなる。

 ホイールはブラックと切削したポリッシュ面、2色のコントラストが際立つ専用デザインの15インチアルミを装備。足まわりはマイナー前に続き専用サスペンションを採用。ワインディングでもふらつきがなく、踏ん張りが効く味付けとなっているため走りも楽しい。スプリングはローダウンタイプではなく、全高はベース車と同じとなる。

 カラーリングはラインアップを刷新し、プラチナホワイト・パール、ミッドナイトブルービーム・メタリック、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、クリスタルブラック・パールの全4色を設定。マイナー前から1色増え、選択肢が広がった。

2トーンからブラック1色に切り替えた精悍なインテリア

 インテリアもマイナーチェンジに伴い、イメージを変更した。マイナー前はブラックとモカの2トーンで構成していたが、今回はブラック1色で統一して引き締まった印象を与えている。

 シートの素材も見直し、以前は肌触りが良くて手入れもしやすいプライムスムースとシックなファブリックの組み合わせだったが、今回はプライムスムースと上質なスウェード調のコンビ。どちらの素材もブラックだが、生地の質感が異なるためさり気なくメリハリが効いている。

 それ以外はマイナー前と共通で、ピアノブラック調のパネル類や本革巻きのステアリング、モデューロXのロゴ入りアルミエンブレムが付いたフロアマットなどを標準装備とした。

 オーディオに関しては9インチプレミアムインターナビ装着車を別途用意しており、その場合はオープニング画面が専用となり、モデューロXのロゴとクルマのフロントマスクが浮かび上がるという凝った演出がなされている。さらにフロント用ドライブレコーダー(32GB)もセットで装備。これらはプラス23万5400円で導入できる。

 車種のラインアップはG・ホンダセンシングベースの「モデューロX ホンダセンシング」、ハイブリッドG・ホンダセンシングベースの「ハイブリッドモデューロX ホンダセンシング」の2種類。それぞれ乗車定員は6/7人乗りから選択できるが、駆動方式はFFのみで4WDの設定はない。

【フリード モデューロX】

モデューロX ホンダセンシング6人乗り:295万200円/7人乗り:297万2200円(税込み)

ハイブリッドモデューロX ホンダセンシング6人乗り:325万6000円/7人乗り:327万8000円(税込み)

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みんなのコメント

10件
  • 悪いとは言わない。
    勘違いした走りで、周りに迷惑をかけなければね。
  • ドリキン土屋圭市が開発、熟成に携わり走りを磨いたモデル。乗ってみたい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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