現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産「スカイラインGT-R」に「4ドア」あった!? 歴史の中の「例外」? 2つの「セダンGT-R」とは

ここから本文です

日産「スカイラインGT-R」に「4ドア」あった!? 歴史の中の「例外」? 2つの「セダンGT-R」とは

掲載 27
日産「スカイラインGT-R」に「4ドア」あった!? 歴史の中の「例外」? 2つの「セダンGT-R」とは

■例外ではなく実は「4ドアセダン」こそがGT-R本来の姿だった!?

 日産を代表するスーパースポーツカーである「スカイラインGT-R」といえば、2ドアクーペのスポーティなスタイルが一般的ですが、なかには“4ドアセダンのGT-R”も存在しています。
 
 50年以上の歴史で2モデル存在した4ドアモデルを紹介します。

【画像】実はこっちが「正統派」! 4ドアセダンの「スカイラインGT-R」を写真で見る(14枚)

 スカイラインGT-Rは、レーシングカー用に開発された2リッター 直列6気筒 DOHC「S20」型エンジンを搭載するという、当時としては非常にスパルタンな成り立ちで、1969年2月に誕生したPGC10型2000GT-Rが始まりでした。

 これは、当時おこなわれていたツーリングカーレースに参戦するためのもので、レース車両は市販車がベースでないといけませんでした。

 ベースとなったのは、3代目(C10型)スカイラインの上級モデル「スカイライン2000GT」4ドアセダンです。

 翌1970年10月には、ホイールベースが短く運動性能が高い2ドアハードトップモデルにベース車を変更したKPGC10型に移行し、わずか2年弱で4ドアセダンのスカイライン2000GT-Rは消滅しています。

 1973年にフルモデルチェンジし、わずか3か月のみ生産された2代目スカイライン2000GT-R(KPGC110型)は同様に2ドアハードトップモデルで登場しています。

 その後、1989年に復活した3代目となるBNR32型(R32)スカイラインGT-Rも、運動性能を重視した2ドアスポーツクーペがベース。以降、1995年登場の4代目BCNR33型や、1999年登場の5代目BNR34型も同様に2ドアモデルでした。

 そしてスカイラインの名が消え独立車種となった後継モデルのR35型「GT-R」もこうした系譜を受け継ぎ、現在も生産を続けています。

 しかしそんなスカイラインGT-Rの歴史のなかでも、初代4ドアセダンの精神を受け継いだ唯一のモデルが存在しています。

 それが、スカイライン誕生40周年を記念して1997年12月に登場した「GT-R オーテックバージョン 40th ANNIVERSARY」(以下、GT-Rオーテック)です。

 コンセプトは「大人のための国内最高性能4ドアスポーツセダン」。

 単にスカイライン4ドアセダンの車体を流用したのではなく、リアドアとリアフェンダーにはオリジナルのブリスターフェンダーを加えワイドボディにするなど、手が込んだ造りとなっています。

 一方でクーペのBCNR33型スカイラインGT-Rに対しフロントスポイラーの形状は控えめで、リアスポイラーも非装着と、シブい佇まいも魅力です。

 2.6リッター「RB26DETT」型ツインセラミックターボエンジンや、電子制御トルクスプリット4WD「アテーサE-TS」、後輪操舵システム「ヨーレイトフィードバック スーパーハイキャス」、そしてブレンボ社製ブレーキなど、BCNR33型スカイラインGT-R同様の性能が盛り込まれました。

 製作は、日産のカスタムカーを多く手掛けるオーテックジャパン(現日産モータースポーツ&カスタマイズ)が担当しています。

 発表当時の価格は498万5000円(消費税含まず、以下同)。ちなみに当時のスカイラインGT-R(1997年2月マイナーチェンジモデル)が488万5000円でした。

 非常に手間のかかったスペシャルなモデルながら、わずか10万円高に抑えられていたのも注目ポイントといえます。

 日産によるとGT-Rオーテックはおよそ400台が生産されたといい、初代同様に希少なモデルとなりました。

※ ※ ※

 前出の通り、現行のR35GT-Rを含め歴代のGT-Rは確かに2ドアクーペ(もしくはハードトップ)が主流でした。

 しかし初代の成り立ちを考えれば、むしろGT-Rは「4ドアこそ正統」といえるかもしれません。

[編集部注記:2023年5月12日、本文中の文字を一部修正しました]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
くるまのニュース
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
レスポンス
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
LE VOLANT CARSMEET WEB
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクブロス
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
くるまのニュース
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
バイクのニュース
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
カー・アンド・ドライバー
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
motorsport.com 日本版
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
くるまのニュース
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
バイクのニュース
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
レスポンス
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
モーサイ
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
カー・アンド・ドライバー
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
くるまのニュース
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
レスポンス

みんなのコメント

27件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索
スカイラインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村