■転がりそうなボディサイズのオフロードミニバン「Adventure 1」
2022年9月15日、カナダのPotential Motors(ポテンシャルモーターズ)は、自社が開発する新型車「Adventure 1(アドベンチャーワン)」の画像を自社の公式SNSに投稿しました。
【画像】約2000万円! 新ジャンルのゴツ顔オフローダー新型「アドベンチャーワン」の画像を見る(27枚)
軽バンのような小さい箱型の車体に高めの最低地上高を持ち、オフローダー感漂うこのクルマは、どのような車両なのでしょうか。
Potential Motors(ポテンシャルモーターズ)は、2018年にカナダで設立された新興EVメーカーで、新しいカテゴリーのオフロード車を開発しています。
Adventure 1は、全幅64インチ(約1625mm)×全長178インチ(約4521mm)と軽自動車以上コンパクトカー未満な全幅に、Cセグメントのセダンクラスの全長を持つ、細長いモノフォルム(箱型)のクルマです。
全高は公開されていませんが、最低地上高は12.9インチ(約327mm)あり、ジムニーの最低地上高205mmを超えることから車高の高さとオフロード性能の高さが感じられます。
また。アプローチアングル40度、デパーチャーアングル45度、ランプブレークオーバーアングル29度に設定されており、悪路走破性はかなり高そうです。
エクステリアは軽バンのようなスクエアなシルエットに、直線を多用したデザインが本格オフローダー感を感じさせます。
公式サイトでは触れられていませんが、後部ドアはフロント側にドアハンドルがついており、スライドドアを採用している模様です。
また乗車定員は4名で、折りたたみ式のフルサイズベットが車体後部に格納されており、2名が就寝することが可能。リアトランク下部には、2口コンロや冷蔵庫、シンク、40リットルのウォータータンクなどが一体となったモジュール型のキッチンが格納されています。
パワートレインには、最高出力604馬力、最大トルク737ft-lbを発揮するデュアルモーターが搭載され、4輪を駆動。オフロード走行時の最大航続距離は160kmで、充電切れを起こした際のバックアップ充電器が搭載されています。
サスペンションには、独立懸架式が採用されています。
Adventure 1の実車はまだ完成していないようですが、前後デュアルモーターのパワートレインが積まれたプロトタイプシャシーによるオフロードでのテスト走行の様子が公式サイト上で公開されています。
またAdventure 1の公式サイトではいくつかのFAQが公開されています。
その中には「全高が高すぎて横転しそうですが、大丈夫ですか」という質問があり、それに対しPotential Motorsは「Adventure 1の重心は、最も重いコンポーネントであるバッテリーが床下にあるため、非常に低くなっています。」と回答しています。
Adventure 1は米国またはカナダでの販売を予定しており、現在予約注文を公式サイトにて受け付けています。価格は13万6600ドル(日本円換算で約1959万)、納車は2025年を予定しています。
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