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世界に20数台のみの「ヴィーマックRD200」がなぜ横浜に?「東京R&D」が次に目指すはFCEVスポーツです

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世界に20数台のみの「ヴィーマックRD200」がなぜ横浜に?「東京R&D」が次に目指すはFCEVスポーツです

次期車両「FCEVスポーツコンセプト」の提案

2023年5月24日(水)から26日(金)まで神奈川県横浜市にあるパシフィコ横浜でリアル展として開催となった「人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMA」に、東京R&Dが出展。ここには懐かしの「VEMAC(ヴィーマック)」の1台が展示されていた。

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20数台しかない「VEMAC RD200」が展示

かつて東京R&Dが製作したレーシングカー「カドウェル」(R&D SPEED CADWELL)のロードゴーイングカーとして製作されたVEMAC。企画・製作・出資に関係した3名の名前から取ったVEMAC社がイギリスに設立され、2000年に販売が開始されたのがVEMAC RD180だ。

その後2004年にモデルチェンジを受けVEMAC RD200と進化。さらにレーシングカーとして2002年から2012年まで、全日本GT選手権およびSUPER GTのGT300クラスにRD320R、RD350R、RD408Rで参戦をしていた。車両としてはごく少量の生産にとどまっており、20数台しか存在しない希少車だ。そのうちの1台である「VEMAC RD200」が展示されていたのだ。

VEMACを展示したのは、もちろん、次のステップを想起させるためのものだ。これまで東京R&Dは、バスやトラックをコンバートした燃料電池車や、小型車や普通車のコンバート電気自動車などの開発を行ってきた。そのノウハウをもとに、次世代自動車として「FCEV SPORT CONCEPT」の開発に着手する。

「VEMAC RD200」の実車展示だけにとどまらず、壁面に掛けられた資料には、過去に東京R&Dが手がけてきた歴代のレーシングカーやスポーツカーの開発についても振り返る展示がなされ、本気モードであることがよくわかる。

驚きは、車両重量1300kgを目指す開発目標である。車両はスチールとCFRPスペースフレーム製で、車両サイズは全長4320mm×全幅1800mm×全高1180mm、ホイールベースは2650mm。定格出力80kWのFC(燃料電池)スタックはシートの後ろ、リチウムイオンの駆動バッテリーは床下に、最高出力200kWの駆動用モーターはリアに配置し、後輪で駆動する。

ブース内にはトヨタ「ミライ」のFCスタックほか駆動ユニットまわりをまとめたユニットの展示もあったが、そのサイズ感に収まるのかもしれない。燃料を蓄える水素タンクは70MPaの蓄圧タンク3本を、フロントに1本、リア部に2本搭載する。

関係者によると、来年のこの展示会ではVEMAC RD200に代わって、FCEVの次期車両を何かしらカタチにしたものを展示したいとコメント。2024年の「人とくるまのテクノロジー展」では、FCEVの可能性を感じることができるかもしれない。

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みんなのコメント

1件
  • 希少スポーツカーイコール付加価値が高いというわけではないという典型例
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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