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大人気なのに値引きも好調! トヨタ・日産・ホンダの「買い」なミニバンとその中身

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大人気なのに値引きも好調! トヨタ・日産・ホンダの「買い」なミニバンとその中身

 ライバル車とうまく駆け引きすることで好条件が引き出せる

 最近は背の低いワゴン風のミニバンが売れず、車種の数も減った。それでも全高が1700mmを超えるスライドドアを備えたタイプは、依然として高い人気を得ている。そしてミニバンには国内専売の車種も多く、大量に売る必要がある。ファミリーカーとして使われ、奥さまが購入の決定権を握るため、価格の割安感や値引きをめぐるライバル車同士の競争も激しい。

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 その結果、機能や装備の割に価格の安い車種を、一層オトクな条件で購入できる。ミニバンは日本車のなかでも、とくに買い得なカテゴリーだ。

 1)日産セレナ

 そこで筆頭に挙げられる車種が、日産セレナになる。2018年度上半期(2018年4~9月)の登録台数を見ると、小型/普通車で4位に入った。ハイブリッドのe-POWERを追加したこともあり、ミニバンの中でもとくに人気が高い。

 セレナの特徴は車内の広さだ。標準ボディが5ナンバーサイズに収まるミドルミニバンでは、セレナが室内空間の1位になる。3列目シートにスライド機能を備えた仕様では、3列目の頭上と足もとの空間がタップリしていて、シートのサイズにも余裕を持たせた。大人が多人数で乗車して、長距離を快適に移動できる。

 シートアレンジも多彩で、2列目の中央部分を1列目の間までスライドさせると、収納設備として使える(e-POWERを除く)。この状態では2列目の中央に空間ができるから、車内の移動もしやすい。3列目を左右に跳ね上げると広い荷室になって自転車なども積みやすい。以上のように実用性は抜群だ。

 注意したいのは、ステップワゴンやヴォクシー3兄弟車に比べてプラットフォームの設計が古く、床の位置も約70mm高いこと。乗降性がいまひとつで、高重心になるから操舵感も曖昧だ。運転支援機能のプロパイロットも、制御が少し遅れやすい。こういった点に不満を感じなければ、選ぶ価値は高いだろう。

 値引きは順調に拡大しており、ヴォクシー3兄弟車やステップワゴンと競わせたい。今の日産は売れ筋車種が限られ、従来以上にセレナをたくさん売らねばならない。そこでディーラーオプションプレゼントなども積極的に実施している。

 2)トヨタ・ヴォクシー/ノア/エスクァイア

 セレナのライバルに相当するミニバンが、トヨタヴォクシー/ノア/エスクァイアの3兄弟車だ。2018年度上半期に登録された台数は、ヴォクシーだけでも小型/普通車の上位に入り、3兄弟車を合計すると1位の日産ノートを上まわってしまう。

 人気の秘訣は、背の高いミニバンとして広い室内を備えた上で、内装を上質に仕上げたことだ。3列目のシートも、床と座面の間隔を十分に確保したから、着座姿勢が最適化されている。3列目はレバー操作だけで左右に跳ね上がるから、荷室を拡大するときの使い勝手も良い。

 現行型では床をステップワゴンと同等に低く抑えたから、乗り降りがしやすく、重心も低めだから走行安定性も優れる。エンジンはノーマルタイプとハイブリッドを用意した。

 注意したいのは、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備が歩行者を検知できないことだ。今後の改良で、検知が可能になることも考えられる。車間距離を自動制御できるクルーズコントロールなど、運転支援の機能も用意されない。

 つまりセレナやステップワゴンに比べると基本設計が古く、値引きは拡大傾向にある。これらのライバル車と条件を競わせたい。

 3)ホンダ・ステップワゴン

 セレナやヴォクシー3兄弟車と同じく背が高いミドルミニバンで、標準ボディは5ナンバーサイズに収まる。床はヴォクシー3姉妹車と同じく低めに抑えられ、乗降性が優れている。低重心で安定性も良く、走りの満足度は高い。

 1.5リッターターボエンジンは動力性能に余裕があり、2リッターのハイブリッドは通常走行ではモーター駆動になるから(エンジンは主に発電機を作動させる)、走りが滑らかで燃費も良好だ。

 3列目のシートは床下格納だから、畳んだ状態ではスッキリと広い荷室になって荷物も積みやすいが、座面の奥行寸法は2列目に比べて75mm短い。大腿部に違和感が生じる場合があるので、購入する時には3列目の座り心地を確認したい。

 緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は満足できる。車間距離を自動制御できるクルーズコントロールなども採用した。売れ行きが下降気味で値引きは拡大しており、ディーラーオプションプレゼントも実施中だ。セレナやヴォクシー3兄弟車を相手に、値引きや下取り車の査定額などを競わせて判断したい。

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