ナップスが6月26日、「カンボジアへのヘルメット寄贈」第3弾実施の報告を発表した。同社の社会活動プロジェクト「Naps +E」とパートナー企業によるSDGs活動のひとつ「国際的な支援」によるもので、過去最大のヘルメットがカンボジアに寄贈される。
寄贈されたヘルメットは全国27のナップス店舗に設置した「ヘルメットリサイクル回収BOX」に寄せられた中古ヘルメットにくわえ、Naps +Eパートナー企業である山城(東京都足立区)とリード工業(東京都足立区)とのコラボレーションによるもの。
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2023年6月に実施された第1弾では200個、2023年10月の第2弾では240個の寄贈を果たしたが、今回の第3弾では過去を大幅に上回る600個のヘルメットが集まり、現在カンボジアのシアヌークビル港へ向けて輸送されているとのこと。
回収されたすべてのヘルメットは、シールドやダクトの開閉、あごひもの状態確認、内外装の品質の検査など、基本的な機能と安全基準を満たしているかの点検作業が行われ、寄贈対象となるヘルメットを選別。
Naps +Eのパートナー企業であるオイルメーカー「MOTUL Japan」から提供を受けたヘルメット専用クリーニング溶剤を使用して、外装の汚れはもとより内部のクリーニングを丁寧に実施。衛生面からも安心・安全が確保された形で、最終的にはナップスとモチュール社のオリジナルステッカーを貼り付け、仕上げられている。ヘルメットの点検とクリーニング作業にはモチュール社の社員も参加し、ナップスのスタッフとの協力のもと、今回寄贈するヘルメット600個が準備された。
こうして準備されたヘルメットは、カンボジアでのマイクロファイナンスと日本への技能実習生送り出し事業を手掛ける「ReNet Japan (Cambodia) Co., Ltd.」の協力のもと、7月下旬に横浜港からカンボジアのシアヌークビル港へ向けて輸送された。
カンボジア王国公共事業運輸省(MPWT)からの報告によると、2023年のカンボジアでの交通事故件数は3317件、死者数は1590人、死者の内80%がバイク運転者であり、そのほとんどがヘルメット未着用という深刻な事態に直面しているという。
『カンボジアのライダーの命を守る』というミッションを掲げてナップスが取り組んでいるヘルメットの寄贈は、極めて高い死亡事故数となっている状況を打開する直接的な打ち手として、カンボジア政府が発出した10カ年計画における事故の半減を目標とする指針の達成にも資するものとなっている。
世界のオートバイ文化を支えるライダーの命を守るため、ヘルメットメーカーはたゆまぬ研究・開発に取り組んでいるが、ナップスはNaps +Eパートナー企業各社とすべてのライダーの共感から生まれる一人ひとりの力を借りながら、ヘルメットの寄贈活動を今後も継続して行くという。
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