フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1オーストリアGPのスプリント・シュートアウトでマクラーレンのオスカー・ピアストリのアタックを妨害したとして、3グリッド降格のペナルティを科された。
ルクレールはオーストリアGPのスプリント・シュートアウトで苦しみ、SQ1をギリギリ15番手で突破すると、SQ2では4番手に入ったものの、SQ3では6番手とチームメイトであるカルロス・サインツJr.の後塵を拝した。
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さらにルクレールには、セッション後にSQ1でピアストリのアタックを妨害したとして、ペナルティが科された。
スチュワードはセッション後、ルクレールとピアストリ、および両チームの代表者を召喚し、聞き取り調査を行なうと共に、マーシャリングシステムのデータやビデオ、タイミングモニター、テレメトリー、さらにはチーム無線やオンボードカメラの映像などを証拠として検証した。
その結果ピアストリはSQ1のアタック中、スロー走行をしていたルクレールにターン9で進路を塞がれてしまい、急減速を強いられた。この時の減速により、前回のアタックラップよりも当該区間を約45km/h減速しなければならず、これで約0.5秒を失うことになったという。
この件についてフェラーリ側は、ルクレールにピアストリの接近を無線で知らせていたものの、「もっとうまく伝えることができたはずだ」と認めたという。またルクレールも「接近を警告されていれば、もっと早くに何かできたかもしれない」と語った。
スチュワードは今回の件について、ドライバーだけの過失ではなく、チームとのコミュニケーションの問題だったと判断したものの、ペナルティは避けられないとして3グリッド降格を科すことを決めた。
なおこのペナルティは、スプリントのみに適用されるモノ。もしルクレールがオーストリアGPのスプリントに出場できなかった場合には、次のF1スプリント(ベルギーGPの予定)でグリッド降格ペナルティを受けることになる。
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