グランクーペとは異なるアーキテクチャ
text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
BMWの製品マネージャーによれば、2シリーズのクーペはフロントエンジン・リアドライブのFRを採用するという。高性能モデルのM2も存続するそうだ。
最近発表された2シリーズのグランクーペは前輪駆動のUKLプラットフォームを採用している。しかし、2シリーズの製品マネージャーを務めるゲルノット・シュトゥールは、次期2シリーズ・クーペに同様の変更はないと話す。「次世代の2シリーズには、(グランクーペとは)異なるアーキテクチャを用います」
市場調査の結果、1シリーズを選択しなかったドライバーの多くが、前輪駆動が理由だったという。次期2ドアクーペにとってFRは、ストロングポイントとなるということ。2014年に登場した2ドアクーペは後輪駆動だ。
2シリーズ・グランクーペでは306psの4輪駆動、M235i Mパフォーマンスがフラグシップとなっている。M135iと同じ2.0L 4気筒ツインターボエンジンを搭載するが、グランクーペに本当の「Mモデル」をラインナップする計画はないとのこと。ドライビング・ダイナミクスでの不足はほぼないと判断しているようだ。
ハードコアなコンパクトBMWを望む人のため
一方で、新しい2シリーズ・クーペにも「ハードコアなBMW M2を望む人はまだいます」 と述べている。技術的な詳細には触れなかったものの、「306psを超えるコンパクトカーが欲しいお客様のためにも、BMWのモデルレンジから選んでいただけるようにします」 と付け加えた。
クーペとグランクーペとで異なるプラットフォームと駆動システムを採用することで、2シリーズはBMWで最も多様なラインナップを抱えることになりそうだ。
2シリーズにはMPVのアクティブツアラーも存在し、次期モデルは2020年の発売が見込まれている。7シーターの2シリーズ・グランツアラーは、SUVモデルとの重複により廃止される。
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