女性目線でオススメ中古車を紹介！ 都市部と地方で異なる地域性や購入時のポイントとは

■東京では家族全員が乗れる5ナンバーのミニバンが女性に人気

　近年は、クルマの性能が格段に向上し、中古市場で流通しているクルマでも最新モデル同等のモデルが増えています。

　また、女性の自動車免許保有率も増加の一途をたどっています。今回は、中古車のなかで狙い目なモデルや女性にオススメのモデルを、都市部と地方の中古車販売店スタッフの視点から紹介していきます。

　クルマ選びは、もっぱら男性の視点に偏りがちなイメージがありますが、昨今では女性向けのかわいらしいデザインや、女性に嬉しい装備を備えたクルマなども増えています。

　たくさんの選択肢のなかから選ぶのは至難の業のため、プロの目から見た車選びのコツやポイントを中古車のプロに聞きました。

　最初に都市部の一例として、東京都町田市にある「DISガレージ」の大内真紀さんは、人気のクルマについて「セレナ、ヴォクシー、ノアなどの5ナンバーサイズのミニバンの人気が高いです」といいます。

　東京などでは、コンパクトな軽自動車が好まれると思いきや、町田辺りは5人以上の家族構成の家庭が多い土地柄ゆえ、全員で乗れるサイズ感が人気のようです。

　女性がクルマ選びで重視するポイントについて、大内さんは次のように説明します。

「クルマの購入時における優先順位は、1.価格、2.維持費、3.使い勝手の順番で、さらにデザインより価格面を重要視する傾向にあります。

　また、地方は駐車場に困らないため1人1台ですが、都会では公共交通機関の利便性が良いため、クルマは単に移動手段の一つであると捉え、あまりお金をかけたくないのかもしれません。

　とくに、ママ世代はシビアで、見た目より経済性、乗車定員、室内の広さというコストパフォーマンスが高そうなクルマを選ぶ傾向にあるようです」

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　ただし、独身女性はクルマを自己所有しようとしないけれども、必要に迫られて購入する際には、見た目のかわいさや室内の広さで選ぶ傾向があり、シニア世代では見た目と高級感のある輸入コンパクトカーを好むと大内さんはいいます。

　そのなかで、女性におすすめのクルマについて大内さんは次のように話します。

「独身女性にはスズキ・ハスラーやダイハツ・ムーヴキャンバス、ミラ ココアなど、見た目のかわいさに加えて、結婚で手放す際にも値落ち幅が少なくてオススメです。

　ママ世代には、経済的で使い勝手も良く、5ナンバーで運転もしやすいトヨタ・ノアやヴォクシー、日産・セレナなどハイブリッド仕様のミニバンが良いかもしれません。

　シニア世代では、運転のしやすさを考えるとBMW・1シリーズ、見た目を考えるとアルファロメオ・ジュリエッタ。フィアット・500がオススメです」

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　クルマ自体の選び方以外に重要な要素として、「自分に合う営業マンを探すことが最重要です。そこの店に希望の車種がなくても信頼できる営業マンを見つけることができれば希望のクルマを探してくれます。

　その際に希望は全て伝えて、その上で譲れない絶対条件と、妥協できる点も伝えると良いのではないでしょうか。当店も地域密着で出来る限り困っているお客様には即対応を心掛けています」（大内さん）

■地方の女性は「かわいい、使いやすい、収納が多い」がポイント

　一方で、地方の一例として静岡県焼津市にある「カーショップ杉作」では、次のように説明しています。

「静岡の地域性という点では、1人1台の家庭が多いこともあり女性の場合は軽自動車を選ぶ傾向が高いです。また、雪が降る地域などでは4WDやターボ車の需要もありますが、静岡ではとくにこだわりがないユーザーがほとんどといえます。

　また、女性がクルマ選びをするうえで『色』を気にする傾向があります。とくに、白(パールホワイト)や黒が人気です。続いて、個性的な赤やピンクなども多いです。さらにCMで使われた色も人気になりやすく、インパクトがあるのかもしれません」

※　※　※　　装備内装では、「かわいい・使いやすい・収納が多い」などの理由が購入ポイントのようです。18歳から25歳くらいの女性には、スズキ「ラパン」やダイハツ「ミラ ココア」が使い勝手が良く人気があるといいます。

　また、男性より女性の方が生活に沿った使い方をすることが多いため、子どものいる主婦層は人も荷物も乗せやすい軽自動車を選ぶ傾向が高いとのこと。子どもの送り迎えなどを考えると、ダイハツ「タント」やホンダ「N-BOX」などの後部スライドドアのクルマは使いやすさの点からも納得の売れ筋のようです。

　また、色や使い勝手を選ぶなかでクルマをひとつに絞りきれない場合は、「今のクルマはよくできているので、細かい点にこだわらず、自分の直感で、乗りたいと思うクルマが一番かもしれません」（カーショップ杉作）

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　静岡と東京にあるふたつの中古車販売店では、それぞれに地域性があることがわかりました。地方の女性では、1人1台前提で軽自動車。東京の女性は、家族全員で乗れることが前提でミニバンの人気が高いことがうかがえます。

　ただし、独身女性の場合では両者に共通して選ばれるのはやっぱり「かわいさ」。そして、女性はライフスタイルに合わせた使い方を意識していることもポイントといえます。