現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【一番遠くまで走れるのは?】EV航続距離ランキング トップ10 最長600km以上

ここから本文です

【一番遠くまで走れるのは?】EV航続距離ランキング トップ10 最長600km以上

掲載 更新 16
【一番遠くまで走れるのは?】EV航続距離ランキング トップ10 最長600km以上

加速力より重要な航続距離

text:AUTOCAR UK編集部

【画像】航続距離の長いEVトップ10【各モデルを写真でじっくり見る】 全151枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

EV用バッテリーの技術開発は、搭載されているクルマ以上に急速に進んでいる。これまで以上にパワフルで効率的なバッテリーにより、メーカーは大幅な性能向上を実現している。

しかし、実際に使用する上でより重要なのは、航続距離がかつてないほど長くなっていることだ。非常にコンパクトなEVでさえ、1回の充電で約320kmを走れるものもあり、購入時の不安払拭につながっている。今回は、電動化が急速に進む欧州で現在販売されているEVのうち、最も長い航続距離を誇るモデルのトップ10を紹介する。

同率8位:ヒュンダイ・コナ・エレクトリック

ヒュンダイは10年以上前からEV技術の最先端を走っており、コナ・エレクトリックはその努力が報われた証と言える。64kWhの大型バッテリーを搭載したこのコンパクト・クロスオーバーは、1回の充電で483kmの航続距離を実現する。

確かに、ハンドリングは大人しく予測可能なものであり、運転していて刺激的とは言えないが、204psのモーターは非常に生き生きとした加速を提供する。3万5000ポンド(545万円)強という価格設定も、このリストの中では手頃なものとなっている。

同率8位:ヒュンダイ・アイオニック5

たまに、真のゲームチェンジャーのようなニューモデルが登場することがある。そんなクルマは得てして、どこからともなくやってきたように見えるが、ヒュンダイ・アイオニック5がまさにそうだ。

韓国のヒュンダイは電動化に精通しており、この点ではおそらく先行しているが、それでもこの最新モデルはかなりの衝撃を与えている。まず第一に、その外観は驚くべきもので、シャープなエッジを持つハッチバックは、まるでデザイナーの設計図からそのまま飛び出してきたかのようだ。

初期の試乗インプレッションでは、価格帯よりもはるかに高いレベルの高級感と洗練性、そして本物の個性が感じられた。さらに、容量の大きい73kWhのバッテリーを搭載した場合(58kWhのオプションもあり)、169psの後輪駆動モデルで483kmの航続距離を実現している。

7位:フォルクスワーゲンID.4

フォルクスワーゲンの「ID」シリーズの最新作であるID.4は、スコダ・エンヤクiVや近日発売予定のアウディQ4 eトロンとほぼ同じ構造と部品を備えている。最初に販売されるファースト・エディションでは、77kWhのバッテリーと205psの電気モーターで前輪を駆動し、500kmの航続距離を実現している。

兄弟車のエンヤクiVほど広くはないが、フォルクスワーゲンならではの洗練されたラインと魅力が、より高級な雰囲気を醸し出している。今後、小型バッテリーを搭載した廉価モデルや、4輪駆動モデルも発売される予定だ。

同率6位:スコダ・エンヤクiV

フォルクスワーゲンのMEBプラットフォームをベースにしたエンヤクiVは、2021年に最も注目されるモデルの1つになるだろう。ファッショナブルなSUVスタイルと、スコダらしい実用性(585Lの広大なトランクなど)、そして魅力的な価格設定を兼ね備えたこのチェコ製マシンは、EVの購入を検討している家族にとって、まさにうってつけのモデルだ。

重要なのは、大容量の80kWhバッテリーを搭載した場合(60kWhのオプションもあり)、204psのエンヤクiVは、509kmの走行が可能だということだ。

同率6位:キアEV6

585psの出力と、ポルシェ・タイカンを脅かすほどの加速力を持つキアのEVフラッグシップ、EV6 GTが話題をさらっている理由は容易に理解できる。ヒュンダイ・アイオニック5と同じE-GMPプラットフォームを採用したこのEV6 GTは、800Vの充電アーキテクチャーを備えており、理論的には77.4kWhのバッテリーをわずか18分で80%まで充電することができる。

廉価仕様である5ドアのクロスオーバーモデル(EV6)は、後輪駆動で229psのモーター1基を搭載しているが、それでも0-100km/h加速は6.2秒、航続距離はラインナップの中で最長の509kmに達する。

5位:フォルクスワーゲンID.3

フォルクスワーゲンID.3ほど欧州で大きな反響を呼んだEVはないだろう。ファミリー向けEVの主流としては、日産リーフに先を越されてしまったが、ID.3の重要性を無視することはできない。最初からバッテリー駆動を前提に設計された後輪駆動のID.3は、まさに「クリーンシート」と呼ぶにふさわしいものだ。

ミニマルなインテリアは明るく開放感があり、ドライビング・エクスペリエンスも落ち着きがあって快適だ。82kWhのバッテリーを搭載し、541kmの航続距離を実現したこともプラス要素だ。

同率3位:テスラ・モデルX

特徴的なガルウイングを持つモデルXは、100kWhの大容量バッテリーを搭載しており、その後続距離が他のモデルよりも長いことは驚くに値しない。モデルSと同様、モデルXもアップデートを受け、高性能のプレイドモデルが追加されたほか、インテリアも一新されている。

重要なのは、リチウムイオンバッテリーを改良した結果、航続距離がモデル3に匹敵する579kmにまで伸びたことだ。さらに、モデルXは4輪駆動で、大人7人を乗せることができ、3.8秒で100km/hまで加速することができる。もう少しお金を出して航続距離を32km犠牲にすれば、プレイドが同タイムを2.5秒に縮める。

同率3位:テスラ・モデル3

世界で最も売れているEVだが、最も遠くまで走れるというわけではない。イーロン・マスクが世に送り出したなかで最も手頃な価格のモデル3は、テクノロジーを駆使したクールさと日常的な使い勝手の良さ、そして驚くべきスピード感が融合し、販売面でも大成功を収めている。

いくつかのバージョンがあるが、できるだけ多くの時間を移動に費やしたいのであれば、その名も「ロングレンジ・プラス」が必要だ。82kWhのバッテリーを搭載し、1回の充電で579kmという優れた航続距離を実現している。

2位:フォード・マスタング・マッハE

このクルマをマスタングと呼ぶのは異端だと主張する人はまだたくさんいるが、マッハEは実際にポニーカーの仲間入りをする価値のあるクルマだ。まず、350psの4輪駆動モデルでは、5.1秒で0-100km/h加速を達成することができるなど、「マッスル」に不足はない。

俊敏性、グリップ、快適性を備え、運転していて気持ちがいい。室内はややチープな印象を受けるかもしれないが、テスラ風の巨大なインフォテインメント・タブレットを採用することで、相応のハイテク感を演出している。88kWhのバッテリーを搭載した後輪駆動モデルを指定すれば、610kmを走行することができる。

1位:テスラ・モデルS

テスラの最年長モデルは、1回の充電で最も遠くまで走ることができるモデルでもある。最新型では、「ルディクラス」なパフォーマンスを発揮するプレイドモデルや、K.I.T.T.(ナイト2000)を彷彿とさせるU字型のステアリングホイールを備えたミニマルなインテリアが話題を集めているが、航続距離もさらに伸びている。

アップデートの結果、100kWhバッテリーを搭載したロングレンジモデルでは、1回の充電で663kmの走行が可能となり、テスラはさらなる延長を目指している。最新のライバル車に比べて作り込みの良さやドライビングの魅力度は劣るが(ステアリングは無味で、ハンドリングは鈍く、乗り心地はぎこちない)、EVで可能な限り遠くまで移動するという点では、モデルSは無敵だ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
motorsport.com 日本版
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
motorsport.com 日本版
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
AUTOSPORT web
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
Auto Messe Web
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
AUTOSPORT web
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
くるまのニュース
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
VAGUE
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
WEB CARTOP
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
motorsport.com 日本版
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
レスポンス
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
motorsport.com 日本版
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
AUTOSPORT web
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

16件
  • 重くなるからタイヤは太くなり磨耗も早まる
    優れたバッテリーと充電問題が解消される見込みは
    いつ頃なんでしょうね?
  • 日本製造業が競争に負けるのは日本人の保守層が原因
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村