■かつて赤色は注目の的だった?
2023年初頭にインドで華々しくデビューしたスズキ「ジムニー5ドア」。
すでにインドからはインプレッション動画など様々な情報が入ってきており、日本発売を心待ちにしているユーザーが多いのではないでしょうか。
そんな中でインドには赤いボディカラーが設定されていますが、日本には設定されないのはなぜでしょうか。
【画像】ジムニー5ドアがカッコいい! 発売はいつ? 公開されてる写真を見る!(61枚)
ジムニー5ドアのインドでのグレードラインナップは、「ゼータ」と「アルファ」の2グレードとシンプルなもの。
一方、ボディカラーは「ホワイト」「ブルー」「ブルー」「グレイ」のモノカラーに加えて、「イエロー/ブラック」「レッド/ブラック」のツートーンも用意されています。
この中で気になるのは、レッドの設定。
他のカラーはほぼ同色も含めて日本でも設定されていますが、レッドだけありません。理由は地域による色の嗜好性の違いがあるようです。
赤いクルマは、かつては日本でも人気がありました。
特に「赤いスポーツカー」というのは、昔はドライバー垂涎の的でした。
そのため赤色が設定されたクルマも多く、スポーツカーだけでなくミニバンやクロスカントリー4WDにまで及びました。
しかし、徐々に「赤の塗料は退色しやすい」という認識が一般化し、雨の多い日本では徐々に敬遠されるようになります。
2012年にマツダが「CX-5」を皮切りに各モデルのイメージカラーで赤色を使うまでは、一部のスポーツカーを除いてそれほど人気があるとは言えない状態が続いていたのです。
マツダ車の赤色(ソウルレッドプレミアムメタリック→ソウルレッドクリスタルメタリック、アーティザンレッドプレミアムメタリックなど)に人気が集まったのは、他社のクルマに少なかったからという背景があります。
「他人と違う個性があるクルマに乗りたい」というユーザーの欲求を、マツダレッドは上手く応えたと言えます。
筆者はかつてアパレル業界にいましたが、ファッションの世界では“好景気の時は原色系が流行し、不景気の時は無彩色が流行る”というセオリーがあります。
こうした傾向はクルマにも当てはまりますが、日本では2010年代後半に訪れたアウトドアブームが影響しているかもしれません。
第一次アウトドアブームの時は、好景気だったこともあって、アウトドアファッションも鮮やかな色のものがありましたが、昨今はロービジカラーが目立つようになりました。
■赤いジムニーはなぜ日本ではない?
ジムニーもそのトレンドをよく読んでおり、林業従事者などのプロフェッショナルから要望のあったイエローなどの「ハイビジリティカラー」と並んで、自然に溶け込む「ロービジリティカラー」の2ラインを設定しました。
そして実際に買っているユーザーの嗜好を見てみると、一番人気はジャングルグリーン、それにブラック、アイボリーが続くという結果になっています。
イメージカラーでイエローを推したスズキですが、ユーザーには地味色が人気だったわけです。
一方、ある調査会社が調べたデータによると「カッコいいクルマ」の色はインド、タイ、ベトナム、インドネシアでレッドが上位に挙がるという結果が出ました。
日本や欧米では自然回帰なライフスタイルが広がっていることから、クルマもロービジカラーが人気ですが、モータリゼイションの真っ只中にあるアジアでは、やはり赤色に羨望が集まるというわけです。
ちなみにかつてスズキ車の中には、初代「エスクード」や「X-90」に赤色が設定されていました。
しかし、やはり日本人の中では都会的な色とワイルドなSUV系とはイメージが合わないようで、市場にそれほど広がらなかったという過去があります。
一方でスズキは日本でのレッド設定の可能性を残しているようですが、あくまでも市場の要望があってこそです。
現在の日本人の嗜好を考えれば、むしろサンドベージュやブルーグレーのような色のほうが人気が出るかもしれません。
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