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レザー仕様で高級感アップ! 「本革シート」が似合うちょい古モデル5選

掲載 更新 8
レザー仕様で高級感アップ! 「本革シート」が似合うちょい古モデル5選

■高級感を求めるなら「本革シート」は外せない!

 クルマの高級感を一気にアップさせる贅沢な装備として、「本革シート」は古くから採用されてきました。

激カッコイイ! 日産新型「ムラーノ」2021年モデル発表!

 一般的なファブリック素材のシートと比べてよりラグジュアリーな車内空間になることから高級車や輸入車では人気の装備になっていますが、ホコリや花粉を溜め込まないなどの特性から花粉症対策としても有効だといわれています。

 そこで今回は、お手頃価格の中古車で本革シートが似合うクルマを5台ピックアップして紹介します。

●日産「ムラーノ」(2代目)

 日産のラージサイズ高級SUVとして人気だった「ムラーノ」は、初代モデルが2002年にアメリカでデビュー。スタイリッシュなデザインに注目が集まり、日本でも2004年から販売を開始しました。

 当時はまだ燃費規制も厳しくなく、3.5リッターV型6気筒エンジンと2.5リッター直列4気筒エンジンに4WDを組み合わせたプレミアムSUVとして、時代を先取りした存在でした。

 この初代のヒットを受けて、2008年にはひと回り大きくなった2代目が登場。クロームのラジエーターグリル&4連プロジェクターヘッドランプを採用し、かなり個性的なデザインに変更しています。

 パワートレインは初代を受け継ぎ、260馬力の3.5リッターと170馬力の2.5リッターの2種類のエンジンと4WD(オールモード4×4i)を用意。全長4825mm×全幅1895mm×全高1730mm(350XV)の大柄なボディを楽々と走らせるパワフルな走行性能もムラーノの特徴のひとつです。

 しかし、排気量のダウンサイジングが増えはじめるなど、時代はエコな性能に注目が集まり、燃費の悪い大排気量エンジンを搭載した2代目ムラーノは初代ほどの人気を獲得することができませんでした。

 そんな2代目ムラーノですが、燃費性能とちょっと高い税金に目をつぶれば、現代でも通用する走行性能を快適に味わうことができます。

 とくに高速道路では抜群の巡航性能を誇り、クロスオーバーSUVのスタイルは、まさにいま流行りのデザイン。ラゲッジスペースは広くありませんが、居住性は大柄な男性が4人乗っても室内は余裕があります。

 アメリカンSUVのような味わいを持つクルマだけに、本革シート(3.5リッターモデルに標準装備)がマッチしており、ラグジュアリーな雰囲気を楽しめます。

 いまの中古車市場では大排気量モデルが軒並み値を下げており、2代目ムラーノは60万円からとまさにお買い得状態です。お金をかけずにラグジュアリーなSUVを入手することができます。

●トヨタ「ソアラ」(4代目)

 ハイソカーの代表格といえるトヨタ「ソアラ」は、1981年の初代モデルからのコンセプトである「その時代でもっとも最先端の技術を結集した美しいクーペ」として、歴代モデルが作られてきました。

 なかでも最終型となった4代目(2001年から2005年)は、レクサス「SC」として開発された経緯を持ち、高級クーペとして誕生しています。

 全長4515mm×全幅1825mm×全高1355mmというボディサイズに、パワーユニットは280馬力を発揮する4.3リッターV型8気筒エンジンを搭載。

 さらに当時としては最先端だった電動格納式ハードトップを採用しており、歴代モデルのなかでももっとも後席が狭いのですが、乗車定員は4名になっています。

 これも主要マーケットであるアメリカで「2シーターは売れにくい」との理由から4シーター化した経緯があり、実質は前席2座のための居住空間という、まさに贅を尽くしたクーペといえます。

 レクサスブランドで販売されていた「SC」とはエンブレムが違うだけで中身はほぼ一緒。触れる部分にレザーがふんだんに使われているという、最上級のインテリアも注目されました。

 そんな贅沢すぎるソアラは現在のニーズから離れていることもあって、中古車なら60万円から100万前後で購入可能です。当時の新車価格が600万円オーバーだったことを考えると、格安で購入できるのは中古車ならではの醍醐味だといえます。

 信頼性の高いメカニズムのおかげか10万km以上も走った車両が多いのですが、最終モデルでも2005年式と15年以上前のモデルにもかかわらず現役というのもスゴイところです。

 先進安全装備こそありませんが、乗り心地や走行性能、そして何よりオープン&フルレザーというラグジュアリーなインテリアは捨てがたい魅力を放っています。

●スバル「レガシィ B4」(4代目)

 1989年に誕生したスバル「レガシィ」。とくに初代の「ツーリングワゴン」は、それまで日本には定着しなかったステーションワゴンに市民権を与え、また2019年に生産が終了した水平対向エンジンの名機「EJ型(EJ20)」を最初に搭載したモデルとして現在のスバルのブランドイメージを構築したモデルでもあります。

 そんなレガシィは、ターボエンジンと4WDがもたらす高い性能をステーションワゴンに搭載したことで大人気モデルになりました。

 同じパワートレインを採用したセダンモデルは発売当初こそ地味な印象でしたが、スポーツセダンとして徐々に人気を博し、いまでは常識となった「ハイパワーエンジン+4WD」を実現させた「国産GT」という価値基準を生み出しています。

 その後スバルは1998年にデビューした2代目でセダンをよりスポーティな「B4」として売り出し、2000年にはポルシェデザイン監修によるエアロパーツを装着した「ブリッツェン」を限定生産モデルとして販売するなど、GT路線を推し進めていきました。

 セダン市場の縮小とともに、2020年8月に6代目を最後に国内での販売を終了しています。

 レザーシートが似合うモデルとしてオススメなのは2003年に登場した4代目。衝突安全基準をクリアするために、全長4635mm×全幅1730mm×全高1425mmと3ナンバー化されたモデルです。

 そのなかでもターボモデル「2.0GT」には倒立式ビルシュタイン製ダンパーを採用するなど、走りをいっそう追求したモデルになっています。

 また本革シートもオプション設定され、輸入スポーツセダンに負けない高級感と走行性能の両立を実現。いまでも衰えない魅力を放っています。

 中古車としては、ネオクラシックになるほど古くはなく、かといって年数は15年前後前のモデルとあって格安の40万円から50万円という予算で探せます。

 とくに6速MTを搭載したモデルは価格も高めながら、エコ性能を競う前の速さを追求した時代を色濃く反映したスポーツモデルとして人気があります。オプションの本革シート装着モデルなら迷わず狙いたい1台です。

■上級サルーンはもちろん、軽オープンにも本革採用!

●ホンダ「レジェンド」(4代目)

 ホンダの最上級モデルとして1985年に誕生したアッパークラスサルーン「レジェンド」は、同社の市販車初のV型6気筒エンジンと3ナンバーボディを採用し、高級車のジャンルにも進出した歴史を作ったフラッグシップモデルです。

 1990年に誕生した2代目は、当時販売されていた「インスパイア/ビガー」と同じ「FFミッドシップ」というエンジンレイアウトを採用。

 当時としては希少だった運転席エアバッグやABS、シートベルトプリテンショナーなどを全車に標準化するなど、安全性にも配慮しつつ、ホンダらしい都会的なスタイリングで人気モデルとなりました。

 またバブル景気時代に開発されたこともあり、同じプラットフォームやパワートレインを採用した「レジェンドクーペ」も非常に人気が高いモデルでした。

 その後1995年には3代目へとモデルチェンジ。時代はミニバン全盛期ということもあり、クーペを廃止しセダンに1本化しましたが、あまり注目を集めませんでした。

 高級サルーンが低迷期を迎えるなか、2004年には4代目へとフルモデルチェンジ。注目度こそあまり高くありませんでしたが、じつは見た目以上に中身が大きく進化しています。

 それは新開発の4WD「SH-AWD(Super Handling All-Wheel-Drive)」の採用です。前後輪と後輪左右の駆動力を電磁クラッチによって自在に変化させ、旋回性を高めることを可能にした世界初の先進的な4WDシステムで、現行モデルのレジェンドやNSXにも受け継がれています。

 そして、今回の狙い目はまさしくこの4代目です。現在、装着車が増えている先進安全装備のひとつ「衝突被害軽減ブレーキ」の前身とも呼べる「追突軽減ブレーキ(CMS)」も搭載され、現代でも通用する安全性を確保しています。

 インテリアのデザインこそオーソドックスなものですが、レザーインテリア(本革シート 運転席&助手席シートヒーター付)をオプション設定。居住空間はホンダ最上級モデルだけあって広々しており高級感も漂います。

 それでいながら、2010年以前の初期モデルは40万円から100万円前後で入手可能。多少高い税金を払ってもトータルで見ればかなりリーズナブルといえます。

 輸入高級サルーンの中古車より、はるかに維持費も安く済ませることができます。

●ダイハツ「コペン」(初代)

 1990年代に突如巻き起こった「軽オープンスポーツ」ブームでは、数々の名車が誕生しました。ダイハツはそれから少し遅れた2002年に、軽オープンスポーツ「コペン」を発売。

 コペンは全長3395mm×全幅1475mm×全高1245mmと軽規格内に納めつつも、1950年代・1960年代をほうふつとさせる「ティアドロップ」シェイプを採用。さらに軽では搭載自体が珍しい電動格納式ルーフを採用(ディタッチャブルトップも存在)し、楽しげなクルマに仕立てられています。

 トランスミッションは5速MTと4速ATを採用。エアバッグやABSも標準とするなど装備も充実しており、エンジンも直列4気筒ターボを搭載するなどホンダ「ビート」やスズキ「カプチーノ」より洗練されたフィーリングで、気軽にスポーティな走りが堪能できる1台でした。

 2014年にはボディの外装パネルを着せ替え可能な「ドレスフォーメーション」を採用した2代目へとフルモデルチェンジ。初代と同じ2シーターオープンながらデザインは現代的に方向転換し、TOYOTA GAZOO Racingの知見を取り入れた「GRスポーツ」も設定されました。

 しかし中古車で狙うなら初代のほうが魅力的です。まるで「パイクカー」のように遊び心あふれる曲線で構成されたデザインは、往年のライトウェイトスポーツ感もあり、また赤い本革シートを採用するなどセンスの良さが光ります。

 中古車も装備内容を考慮するといまが底値に近く、40万円前後から探せます。これだけ趣味性の高いクルマを格安で手に入れられるのは非常に魅力的です。

 初期モデルは年式的に重課の対象となりますが、もともと税優遇制度の軽だけに重課分は微々たるものです。

 何よりこの価格なら「セカンドカー」として検討の余地があります。軽自動車特有のチープさを微塵も感じさせない赤い革シートで、運転する楽しさを提供してくれること間違いなしの軽オープンです。

※ ※ ※

 輸入車の専売特許のようなイメージがある本革シートですが、実際は数多くの国産車でも装備される、上級モデルの定番アイテムです。

 本革シートが似合うモデルはそのどれもが魅力的なクルマで、シートの上質な座り心地はそのクルマの価値を数倍高めてくれるといえるでしょう。

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みんなのコメント

8件
  • SCは今見ても本当に美しい。
    カッコいい車はいくらでもあるが、優雅さと優美さとセクシーさを兼ね備えたSCのデザインは、今でも一級品だと思う。
    中古だとかなり値下がりしてるんですね、買おうかな。
  • SCはいい車でした。
    ただレクサスなってもセンターコンソールの安物感は変わらなかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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