2019年11月
■2019年11月
ボルボ・カー・ジャパンは、ミドルサイズのセダンとなる「S60」を2019年11月5日にフルモデルチェンジ、同日より販売を開始した。
3代目となるS60に設定された「ツインエンジン」は、2018年にデビューした「V60ツインエンジン」と共通のパワーユニットを搭載したプラグインハイブリッド(PHEV)モデルだ。ボディサイズはガソリンエンジンと共通(全長4760mm×全幅1850mm×全高1435mm、ホイールベース2870mm)で、搭載されるリチウムイオンバッテリーをフロアトンネル内に収めることで前後車重バランスの適正化と低重心をもたらしたという。
ラインアップは「T6ツインエンジンAWD インスクリプション」のみ。内外装はガソリンエンジンの「S60インスクリプション」と共通で、装備もフロントシートにマッサージ機能やベンチレーション機能を備え、ボルボのセダンモデルとしては初となるチルトアップ機能付き電動パノラマサンルーフもオプションで用意されている。オーディオは出力600Wのデジタルアンプと14個のスピーカーからなる「haman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステム」を標準装備。さらに世界最高水準のパフォーマンスをうたう出力1100Wのデジタルアンプと新構造のサブウーファーを含む15個のスピーカーシステムを搭載した「Bowers&Wilkinsプレミアムサウンド・オーディオシステム」がオプションとして用意されている。
パワーユニットは最高出力186kW(253ps)/5500rpm、最大トルク350Nm/1700~5000rpmを発生する2.0リッター4気筒ターボ&スーパーチャージャーに、電気モーター(最高出力65kW、最大トルク240Nm)の組み合わせ。ツインエンジンは4WDとなり、8速ATの組み合わせとなる。シチュエーションに応じてハイブリッド、ピュア(EV)、AWDから好みのドライブモードが選択可能で、EV走行距離は48.2㎞(国土交通省審査値)となる。
最新の安全技術も盛り込まれており、乗員のみならず車外の人も守る16種類以上の先進安全・運転支援機能「インテリセーフ」を両グレードに標準装備。衝突回避・軽減フルオートブレーキシステムには新機能として「対向車対応機能」を搭載したほか、他の新世代ボルボ車が搭載している「オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)」、「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」と合わせ、対向車との衝突被害を回避または軽減することで安全性を向上させている。
特別限定モデルとして設定された「T8 Polestar Engineered」は、ポールスター社のチューニングにより2.0リッターガソリンエンジンの出力を245kW(333ps)、トルクも430Nmにアップ。後輪モーターの出力は変わらないが、一段とパワフルかつ効率のいい走りを実現する。シャシーは専用のオーリンズ製DFVショックアブソーバー(22段階調整)、ブレーキにはPolestar Engineered/Brembo製フロントブレーキ(371mm/6ピストン)が与えられるなどの高性能ぶりをアピールするが、30台の限定モデルは発売初日に完売した。