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ボルボ S60は、フルモデルチェンジで安全装備も環境対応も抜かりのないモデルとなった【10年ひと昔の新車】

掲載 更新 16
ボルボ S60は、フルモデルチェンジで安全装備も環境対応も抜かりのないモデルとなった【10年ひと昔の新車】

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ボルボ S60だ。

ボルボ S60(2011年:2代目フルモデルチェンジ)
ボルボのDセグメント セダン、S60がフルモデルチェンジされて2代目となった。先代同様の流麗なスタイルに新開発のエンジンも搭載し、画期的なセーフティテクノロジーも採用。そしてDセグメント輸入車初の「エコカー減税」対象車となっている。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

昨年(編集部註:2010年)に日本デビューを果たしたSUVのXC60や、マイナーチェンジしたコンパクトのC30、クーペのC70と同じデザインの流れを汲んでフルモデルチェンジされたS60。コンサバティブなボルボ ファンからは好き嫌いの分かれるフロントマスクだが、4ドアクーペ風の流麗なスタイリングとの相性は悪くなさそうだ。

基本フォルムは先代を踏襲しているが、ダブルウエーブのショルダーラインなど、抑揚のあるデザインとなった。また、日本市場のためにドアミラーステーやドアハンドルを専用開発し、全幅を本国仕様より20mm縮めたり、ドアミラーをたたんだときの車幅も狭められているあたりは、いかにもボルボらしい配慮だ。

最新ボルボのトレンドであるフローティングスタックが目をひくインテリアは、北欧家具調のシンプルで高品質なもの。視認性に優れて操作性の高いインターフェース、人間工学に基づいたシートなど、長く付き合っても飽きがこないよう、ボルボらしくまとめられている。

日本仕様のエンジンは、従来からの3L 直6ターボと1.6L 直4 直噴ターボの2種。ついにボルボもヨーロッパの他メーカー同様、エンジンのダウンサイジングをはじめてきたというわけだ。

街乗り中心なら1.6Lの直噴ターボでも十分だろう
まずは3Lターボを搭載した「T6」に乗る。駆動方式は4WDで、1800kg近い車重をものともせずに加速し、パワー的には十分以上。「ボルボ史上もっともダイナミックなクルマ」と謳われるだけのことはあって、素直なハンドリングでワインディングロードの走りが楽しめる。

本革シートやカーナビゲーションも標準装備し、高速ツーリングの機会が多く、予算にも余裕があるのならこちらを選ぶといいだろう。さらに辛口のモデルをお好みなら、足まわりを固めて外観も派手にまとめた「R-デザイン」が用意されている。

1.6L 直噴ターボを搭載した「DRIVe(ドライブe:ドライブイーと読む)」はボルボ初(Dセグメント輸入車としても初)のエコカー減税対象車だ。駆動方式はFF。低速時は直噴エンジン独特の音が気になるが、エンジン回転が上がれば問題ないだろう。

T6より車両重量が200kg以上軽いので、180psでも十分なパフォーマンスを発揮してくれる。しかも、ハンドリングはT6より軽快だ。デュアルクラッチ(DCT)のパワーシフトとの相性もいい。街乗り中心で使うなら、こちらで十分だろう。

安全運転支援装備の「ヒューマン・セーフティ」も設定された新型S60は、メルセデス CクラスやBMW 3シリーズといったドイツのDセグメント ライバル車に、価格でも装備でも十分に対抗できるクルマに仕上がっている。

■ボルボ S60 ドライブe 主要諸元
●全長×全幅×全高:4630×1845×1480mm
●ホイールベース:2775mm
●車両重量:1540kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1595cc
●最高出力:132kW<180ps>/5700rpm
●最大トルク:240Nm<24.5kgm>/1600-5000rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:12.6km/L
●タイヤ:215/55R16
●当時の車両価格(税込):375万円

[ アルバム : ボルボ S60(2代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

16件
  • 新S60はデザインかなりシャープだよね。
  • 今見てもボディラインが美しく、扱いやすいセダン。
    新型S60はその美しさを更に洗練して表現していて絶妙なプロポーション。
    R-デザインを検討している。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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