*ボルボとの関係は凡そ30年に及び、海外赴任をしていた頃及び帰国後の10年間、240GLセダンに乗って居ました。海外赴任時は会社購入の新車でしたが、帰
2011.1.29
- 総評
- *ボルボとの関係は凡そ30年に及び、海外赴任をしていた頃及び帰国後の10年間、240GLセダンに乗って居ました。海外赴任時は会社購入の新車でしたが、帰国後は中古車をディーラーから購入。海外は熱帯地方でしたので年中エアコンは掛けっ放しでしたが、特に弱いと感じる事も有りませんでした。当たりだったのでしょうか。
*2台目の中古車は外れだったようでエアコンの弱さに泣かされ、痺れがきれて3台目の購入を考えるようになり何度かディーラーを訪れ乗換え車の吟味をし、ある日740を中心に試乗したものの程度が良くなかったので思案して居りましたら、ディーラーの営業に使用中の940GLが駐車場に置いてあり、売り物かと尋ねた処売っても良いとの事で塗装もシックなシャンパンゴールドで迷わず購入交渉、6か月前に登録し2,000km程度しか走って居ない良好な940GLを新車価格より100万円程安く購入できたのは幸運でした。
*ボルボ車の安全性の高さは良く知られた事ですが、自身も海外で運転手が運転する240の後部座席に乗っていて、カーブの所でセンターラインを飛び出して来た対向車に運転手席側のドアにぶつけられました。中のサイドバーまで衝突の影響が有ったのですが、ドアは開閉する事が出来、運転手にも怪我等一切無かったのは改めて安全性を認識した次第で、これ以降ボルボ以外の車を所有したいと言う気が起こらなくなりました。
*特に今の940は乗る人を選ぶと言うかそれなりの人がこの車を選ぶと言うか、オーナーには例外はそれなりに有るかもしれませんが、落ち着いて攻撃的で無い性格の人々が多いようです。
*3点式シートベルトもきちんと人間工学に基づきポジションが決められており装着する事により安全が確保される安心感が自然と湧き、適当に取り付けてあるとしか思えないような他車のシートベルト装着具合の悪さは有りません。
*安全性ばかりが強調されぎみですが、この車の一番良い点は運転し易いと言う事です。視界の良さは抜群で最小回転半径が小さくとり回しが非常に楽。高速走行性能は抜群とは言えないまでもそれなりのレベルを保って居て追い越しも楽で240から乗り換えた時は新鮮な驚きを覚えたものです。シートは伝統的に適当な弾力を持って身体を支えて呉れ長距離運転しても疲れる事は有りません。友人を載せると賞賛されます。
*フロントグラスが寝て居ない為運転席への乗り降りも楽でこれは新しい後継車のv70等では失われてしまった点です。またサイドが殆ど傾斜なくルーフに繋がっており、オーバーヘッド居住空間が十分取れるのも良い所です。
*6連奏CDプレイヤーが標準装備?でついて居ましたので色々な音楽を好きに聴く事が出来ました。
ABSの反応の良さも良いですね。
*別のディーラーでは応対が悪いとのご意見も有りますが、私のディーラーの整備工場の応対は良くアフターサービスの良さにも満足。
*eco 流行りの昨今ですが、数年で車を買い替えなければならないのはメーカー側の ego では無いでしょうか。eco カー減税策で売られた車の行き先はどうなっていますか。またEVは本当に eco なのか中立の立場で良く考える必要が有りませんか。長く一台の車を所有し、買い替え期間を長くし、究極の粗大ゴミである廃車を減らす方が eco ではないでしょうか。EV運転に必要な火力発電で得られる(我が国はアレルギーが大きい為、未だ原子力発電の比率が低い)電力に必要な化石燃料料と現在の化石燃料燃焼車が必要な化石燃料料(同じ性能を発揮するのに)のきちんとした比較を
- 満足している点
- *何と言っても直線的な飽きのこないボディスタイル。当時のデザインにはデザイナーの確固たる信念が有ったように思いますネ。他社に追従しない独特の物を持って居ました。現在のラインナップは曲線多用の没個性入りしているのでは。
*今でも940セダンのサイドビューはエレガントで、運転していても気分が良いです。アメ車のような下品さ、MB、BM、AUDI等の如何にもドウダ!と言う威圧感の無さが無く落ち着いた品の良ささえ感じられます。益々吊りあがる目は何とかならぬか。
*20年経った現在でも古さが感じられません。逆に曲線多用し過ぎの却って無個性の現代の他車に比べ新鮮ささえ感じられますネ。
*前方・後方視界の良さ及びフロントグラス上部にスモークが掛かっており陽に向かって走行してもサンバイザー不要な位視界が確保される事。ミキリの良さ、最小回転半径の小ささタイヤサイズが同サイズの他車に比べ小さい事、視界の良さからもたらされる取り回しの良さはこの車の特徴であり、非常に運転が楽であること。
*また高速でも速度が速くなればなるほどボディ剛性の良さにより路面にタイヤがピタッと吸いつき直進性が良くなり高速クルージングが安全に出来、疲労が少ない事。
*車体塗装が優れており、シートを掛けているとはいえ屋外駐車場に20年も駐めて居たにしては色あせ等が少なく今でも輝きを保っている事。
*流石北国向けの防錆処理の見事さ。車体を上げて見た事が無いのですが、20年経とうが車体下部に一点の錆も無い事。
*インテリアがチープと言う事を述べられる方が多いのですが、240よりは良くなっていますし、何より安全、快適な運転ができれば良いのですから、何もリビングルーム等の延長線上に車と言うものを持ってこなくても良いと私は思っています。特にシートの作りは非常に良く、流石椅子生活文化圏の歴史を感じさせ、初期の見てくれは良くても直ぐにへたってしまう国産の薄っぺらな考えに基づいた車作りに比べ考えさせられる事大です。
*燃費は排気量を考慮すると余り良い方とは言えませんがレギュラーガソリンで良いのは実用的で良いです。
*高速道路の追い越し車線で前の車が追い越させてくれる事が多く、他のドライバーがこの車の価値、地位を認めて呉れているのでしょう。
*加速性能は、経験から言って追い越し時等で特に性能の不満を感じた事はない。
- 不満な点
- *特に前輪のディスクブレーキパッドの減りが早く、すぐにホイールが真っ黒になってしまう事。以前は良くまめに掃除をして居ましたが、最近では放置。
*ブレーキの効きが少し甘めであること。ヒヤッとする事が少なからずある。
*寒冷地向けの車作りの為、240に比べれば大幅に改良されたが、エアコンが弱い事、またインシュレーションがチャチで黒くてべたべたした切れ端が吹き出し口から大量に出てきて衣服が汚れた事が一時期あった。
*然程大きな故障修理は経験していませんが、それにしても部品類が不当に高い。自分の車庫が有ればDIYしたい所です。
*走行時の音が少しうるさい事。特に高速になると気になる事。
*計器類も難あり、スピードメーターが実速度から遠く離れた処を指し示すようになり、交換に十数万円かかるとディーラーから脅されている事。
*これが最大の不満足な点ですが、次に乗りたいと思う車が現在のラインナップに見当たらない事。少し古い、後継車と思しきS80の試乗を何度かしましたが、矢鱈値段が高いのと曲線多用のデザインの為四隅が判らず取り回しにくく食指が動きません。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験