トヨタ MIRAI 「リーズナブルなFCスタック装着車を試したい方向け」のユーザーレビュー

リーズナブルなFCスタック装着車を試したい方向け

2021.11.8

総評

実質700万くらいで燃料電池車が手に入る点に尽きると思います。近所に水素ステーションがあるなら、テスラ買うより（色々な面で）心配無いはず。

満足している点

実質700万くらいで燃料電池車が手に入ります。
概ね3分の燃料補給でで600km走れます。水素ステーションが近所にあるなら、実用性で普通のEVでは全く歯が立たないでしょう。燃料電池車としての★を付ける欄があれば、9個くらい付けたいです。

不満な点

装備面でのちぐはぐ感があります。
ベンチレーションシートを備えながら、トランク開閉は手動式とか、3回点滅しないウィンカーレバーとか。
今時珍しい「コイルサス一発決め」のサスペンションははっきりと役不足です。得意のエアサス与えても、そのコストを気にするユーザーなんていないだろうに。

デザイン

3

エクステリアは奇抜さだけの初代と比べたら、雲泥の差です。フロントグリル以外はよく出来ていると思います。
インテリアのデザインはトヨタ車としてはまとまっていると思います。装備はベンチレーションシートを備える位の豪華さなのですが、それゆえの小さなチープさが目立っています。シフトレバーはプリウスのレバーを「メッキし忘れました」的なレベルの物だし、リアシートのレッグスペースの狭さは、このボディサイズを反映していません。ちなみにセンタートンネルは極太なので、リアの真ん中に座る人は超大股開きになります…実に勿体ない。

走行性能

4

街中ではEVの良さが目立ち、モーターの力感は4リッターNAクラスの雰囲気です。
高速は走ってないので分かりません。

乗り心地

3

900万の車としてみると、今時珍しい「コイルサス一発決め」のサスペンションです。街中での乗り心地はこういった車の期待値に達していません。はっきりとごつごつした乗り心地をドライバーに提供します。トヨタ得意のエアサス与えても、そのコストを気にするユーザーなんていないだろうに。
もしかすると高速道では乗り心地が良化するかもしれませんが…。

積載性

3

トランク容量ははっきりと不十分です。
最近流行のハッチバック・セダン的なエクステリアなので、リアシートが倒せれば容量は満足できるのですが、それは出来ません。

燃費

3

水素満タンで600km走るそうです。他に燃料電池車の比較対象が少なすぎて良いか悪いか分かりませんが、ガソリンに換算すれば15km/ℓ位は走りそうです。

価格

3

総額は900万。4年間保有するつもりなら、補助金が200万円出ますので（東京）、実質700万くらいになるはずです。このシステムが700万で手に入るのは安すぎかもしれません。
ただし、下取りは全く期待できないでしょう。
現時点で東京中心部と名古屋以外ではほとんど需要がありませんので。

故障経験

無し