トヨタ マークII 「平成最後の日に贈るＧＸ９０マークⅡへの賛辞（すべて個人的見解ですので悪しからず）」のユーザーレビュー

平成最後の日に贈るＧＸ９０マークⅡへの賛辞（すべて個人的見解ですので悪しからず）

2019.4.30

総評

１９６８年（昭和４３年）にトヨペットコロナ・マークⅡとして誕生し、日本の高度経済成長と共にその歴史を重ねてきた「マークⅡ」は常に日本人と日本車のトレンドを取り入れながらミディアムサルーンの地位を確固たる物として来ましたが、昭和から平成に変わりバブル経済絶頂期を境に日本市場のトレンドから外れつつも着実に「マークⅡ」というブランド、商品力は日本人の感性や価値観の拠り所的なクルマとなっていたと思います。
先日、ついにマークⅡの後継モデル「マークＸ」が年内で生産終了との発表がありました。いちマークⅡファンの一人としては寂しいものの、この車のコンセプト、キャラクター、ポジションといったものが日本車のトレンドから淘汰されたのかと思うと非常に残念です。
やはり「マークⅡ」時代の直列６気筒エンジンで２.０～２.５Lクラスの後輪駆動のレイアウト、過給器に頼らず自然吸気エンジンでＡＴとＭＴの選択が可能、そして取り回し良いボディサイズであれば少しは違ったのかなとも思ったりして。
これにハイブリッドがあれば正にマークⅡらしいトレンドに敏感なクルマであったと思います。

脱線しましたが、過去の歴史を振り返り、このクルマが残した足跡は偉大であり昭和から平成にかけて日本人のトレンドやクルマに対する価値観を見事に表していた一台でしょう。乗れば乗るほど、知れば知るほど味わい深いクルマだと断言いたします。

満足している点

直列６気筒エンジン、後輪駆動、５速マニュアルで４ドアセダン（厳密には４ドアハードトップですが・・・）という国産車としては絶滅危惧種のスペック。
このスペックの組み合わせが「走る歓び」、「操る歓び」といった個人的な感性にピッタリなのです。

不満な点

４ドアハードトップというボディ故に室内高が低く車内が狭く感じる点。
もう一つは仕方が無い事ですが、２０１９年４月３０日現在で自車のＸ９０系の初期モデルが１９９２年デビュー、最終モデルでも１９９６年ですので最大で２７年、最新でも２３年が経過している為、新品純正部品の製廃が多くなっている点でそろそろ自車の維持管理に不安を抱くようになって来ました。
余談ですが、メーカー/モデル名の欄で発売年月１９９２年０１月とみんカラ側で強制設定されているのは誤りではないでしょうか、正しくは１１月のハズ。

デザイン

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走行性能

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自車は直列６気筒２,０００ｃｃのハイメカツインカム１G-FEエンジンと５速マニュアルの組み合わせになります。
最大出力１３５PS/５,６００ｒ.ｐ.ｍ.、最大トルク１８.０ｋｇ-ｍ/４,４００ｒ.ｐ.ｍ.というスペック的には特筆すべき高性能ではありませんが、街乗りでも高速でもちょっと出力とトルクが物足りないくらいで、特に不満はありません。
むしろ滑らかで静かな直列６気筒エンジンを５速マニュアルで操れるという点が今のクルマに無い魅力ですかね。個人的に運転していて楽しいクルマです。

乗り心地

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先代モデルのGX81マークⅡも所有していますが、その昭和的な柔らかい乗り心地と決別ししっかりとした印象の乗り心地です、現代のクルマに非常に近い感じです。
自車のGX90はシャーシが刷新され、４輪ダブルウイッシュボーンサスペンションになった効果は大きいと思います。非常に操り易く乗り心地も良いです。

積載性

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１０系アルファードを同時所有しておりましたが、ミニヴァンと比較すると積載性は・・・

セダンと考えれば特に不満なしです。

燃費

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過去８８回の燃費記録の平均値で９.６２ｋｍ/L。
レギュラーガソリン仕様ですので満足しております。

価格

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故障経験

これも感心する項目の一つなのですが、新車登録から２５年１９６,０００ｋｍ（２０１９年４月３０日現在）走っていて大きな故障が一つもありません。
バブル崩壊後デビューの為かコストダウンを行うことで装備の簡略化をしたことが功を奏したのか、無駄で余計な装備がないので今後もあまり不安を抱かずに付き合えそうです。