トヨタ エスティマL 「先代よりはるかにコンセプト負けしている感...」のユーザーレビュー

先代よりはるかにコンセプト負けしている感...

2003.7.2

総評

先代よりはるかにコンセプト負けしている感がする。エスティマを名乗らなければもう少し評価はあがるかも。ただとても３００万超える金額を払うに値しない車にしか思えない。ただ単にＡ地点からＢ地点に行く移動手段としてならそれなりの仕上がりの車だと思う。安全基準、環境基準、装備品などカタログで見る限りではまあ満足の行く車だと思う。しかしそこに走らせる楽しみ、所有する喜びなど、買ってからの満足はというとかなりがっかりさせられた。カタログや短い試乗ではわからない事に。
逆に言えばその辺はさすがトヨタというところかな。つぼの押さえ方がうまい。手の抜き所を心得ていて、その隠し方がとてもうまい。それがファーストインプレッションで好印象を与える事に確実に結びついていると思う。
先代に比べて静粛性、室内高が増え、床がフラットになったことによる視覚的な開放感など快適性が増したのも事実だけど、よくなった部分より、期待はずれの部分があまりに多すぎてどんどん悪いところばかりが目についてきて悪評かばかりしているのかもしれないけど・・。それだけエスティマという車にかける期待が大きいということだと思う。
今後いろいろなミニバンが発売されてくると思うが、それらに対して「エスティマでなきゃ」という積極的選択をさせるポイントがどれほどあるのか？小手先だけの技だけでいつまでもオーナー予備軍の心をつかもうとするのはやめて、もっと根本的な所から先代を凌駕する魅力ある車を作って欲しいと思う。
先代モデルが偉大すぎるから、その魅力を超えるのは難しいと思うが、もろに妥協の産物だと感じるような「エスティマ」は望んでないと思う。特に乗り替え組は。
このマイチェンで静・動の質感がどれだけアップしたか楽しみだ！！

満足している点

メーター廻りのデザインのオリジナリティー、クルージングの時は静かなエンジン、３０００回転以上ならそれなりのパワー感、６人（荷物なし）ならそれなりのスペース、やはり両側スライドは便利。

不満な点

足回り。ダンパーがサスに負けてるのか妙にふわつく。ハンドル切っても３テンポ遅れて鼻先が入り、５テンポ遅れてリヤが旋回を始める。まるで大型船か潜水艦だ。先代エスティマの素直な旋回に比べるとすごいストレスがたまる。
かといって直進安定性が良いわけでもない・・
音について。ロードノイズの進入が大きい。加速時のがさつなエンジン音と、排気のこもり音の進入も大きい。せめてＶＱ並の抜ける音ならいいけど・・
そしてスライドドアのきしみ音。もうギシギシ。スライドドアからの風切り音もかなりする。ウーファーを使うとビビル内装の立て付け。
シートについて。３列目は最後尾だと頭がつかえる。固定位置が少ないので人と荷物の妥協点がみつけれない。そしてスライドするシートはガタつく。
エンジンについて。低速トルクが薄く街中だとストレスがたまる。街中中心なら2.4の方がまし。音もよくない。どういうつもりでこんなセッティングしたのか疑問。
ボディーについて。よれる。よじれる。多分その結果としてドア、内装のきしみ、びびり、そして落ち着かない足回りになったんだろうと思う。
内装は貧相で傷つきやすく、オプティトロンは色むらがわかる。リヤがクーラーのみが標準というのも旧世代の価値観のような気がするしリヤでしかコントロールできないなんて・・

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験