トヨタの4WD設定がある車種で高性能エンジン(上級グレード)になると2WDになることが多いのはなぜですか？

Question

4WDにした方がハイパワーを受ける受容量が上昇していいとは思いますが…

<例>
○クラウンHV
2.5Lモデル FR/4WD
3.5Lモデル FRのみ

○ブレイド
2.4Lモデル FF/4WD
3.5Lモデル FFのみ

○カローラスポーツ
1.2Lモデル FF/4WD
1.8LHVモデル FFのみ

などなど

Answer 1

4WDモデルは、雪国等での需要があるモデルに設定する場合と、高出力ゆえに4WDを設定している場合があります。ご存じのとおり、4WDモデルは価格が上がり、燃費性能が不利になることから、販売にはマイナスに働く場合があります。なので、それでも売れる可能性があるかが大きな判断基準になっているようです。

というのも、メーカー側としては、１車種の中に4WDで別エンジンを載せたグレードが増えると、別の型式認証が必要となります。そのための開発コストが掛かり、さらに生産ラインも別途用意する必要がありますので、販売台数が見込めない場合には、ラインナップに加えたくないのが本音です。コストが上がるので、売れない見込だと、他のグレードの価格も上がってしまうので、車種全体の販売に影響を与えます。

質問者様に挙げていただいた車種の場合は、雪国での販売を主軸として4WDモデルを設定しているケースになります。

■ クラウン
クラウンの場合は、3.5Lモデルも、4WDモデルも、共に車種の中では販売比率が低いです。しかもいずれも燃費が悪く、価格が高いもの同士を組み合わせた「3.5L+4WD」というのは、この日本において、またこの時代感においては売りにくいという判断なのでしょう。その代わり、現行型では「2.5L＋Hybrid＋4WD」が用意されているというわけですね。
とはいえ、クラウンはつい先々代(13代目)まで３Lモデルにも4WDがありましたので、当時は売れたのでしょうね。当時3.5Lに設定しなかったのは売れないと見込んだからだと思います。やはり雪国の需要がメインなのですね。

■ ブレイド
２ボックスの小さなボディになんと3.5Lと2.4Lを積むという斬新なモデルでした。もしもブレイドがインプレッサやランエボに対抗するようなスポーツモデルであったらなら3.5Lモデルに4WDを設定したのかもしれませんが、ブレイドは小さな高級車を目指しました。また、2.4Lの駆動系は流用できず3.5L用に別設計する必要があったのかもしれません（これは未確認です）。それであまり売れない3.5Lに、さらに価格を高く、重量を重たくするという選択肢は、設計段階からなかったのではないでしょうか。

■ カローラスポーツ
カローラセダンとカローラツーリングには、1.8L E-Fourがあるのに対して、カローラツーリングには1.2L ターボだけしか4WDの設定がないですね。構造的には E-Fourのシステムは搭載可能としても、ハッチバックモデルの4WDの需要は雪国が中心で、1.2Lの方が売れると見込んでのはことと思います。一方で、カローラスポーツにも、GRヤリスと同じくGR-Fourの四駆システムを搭載したモデルが出るとの噂もあるので、スポーツモデルはGRで担うのかもしれません。GR-Fourに関しては雪国需要よりも高出力ゆえ4WDありきの設定となりますね。

長くなり失礼しました。いずれも、物理的な問題よりも、商売として儲かるかどうかが基準になっているのが通例です。ご不明な点などございましたら、追加でご質問いただけましたら幸いです。

Answer 2

性能の良い四駆がない。

Answer 3

燃費の問題です。

メーカーはCO2の削減をしなければなりません。
また最近の車は燃費が１つのセールスポイントとなっております。
1キロでも2キロでも燃費を稼ぎたい。
そして排ガス規制を満足したい。

となるとただでさえ燃費の悪い4WDにさらに燃費の悪い高性能エンジンを組み合わせると最悪の車が出来上がります。

排ガス規制やCO2排出規制を満足できない車、燃費が悪く商品としての魅力のない車を作っても売れないのでメーカーはそのような組み合わせは作らないのです。