トヨタ アルファード 「アルファードをレンタル」のユーザーレビュー

parl-siro parl-siroさん

トヨタ アルファード

グレード:X_8人乗り(CVT_2.5) 2018年式

乗車形式:レンタカー

評価

4

走行性能
3
乗り心地
4
燃費
3
デザイン
-
積載性
4
価格
5

アルファードをレンタル

2018.10.31

総評
大人6人での移動のため、都内を中心に180kmほど使用しました。
本年1月の登録ながらも、走行距離は26,000kmを超えている状態であり、人気車らしい稼働の多さを想像させます。

静かで乗り手に対して主張をすることはないトヨタ流高級感は、従前ではクラウンがその代表車種でした。そのクラウンは、近年指向を変えつつあることからすると、こちらに姿を変えてその思想は受け継がれたと判断できそうです。最廉価ながらも、高級感の綻びを感じさせない辺りも昔ながら。Xグレードはさしづめ現在版スーパーセレクトといったところ?

価格比での商品力の高さは疑いようもなく、評価★4つであまり迷わず。その訴求力がライバル車だけでなく、他カテゴリまで浸食してしまった点は個人的心象を複雑にするのですが。
満足している点
全長4,945mm×全幅1,850mm×全高1,935mmというスペックで構成されるボディサイズから想像できるとおり、大人数で長時間移動するのにも十分なルームスペースが確保されています。2L級のミニバンとは、広さに加えて、サードシートの作りの違いも大きく。

サイドウィンドーの絞り込み・幅方向のボディの張り出しが共に少ないことから、ボディサイズの割に高い視点からの見切りは意外と良く、コーナーセンサーやバックカメラといった補助機能も活用すると、ギリギリまで寄せることが可能です。
ただし、絶対的なサイズが小さくなるわけではないため、日常の行動範囲で不便を感じることはありそうです。実際、今回借りた中でも、駐車スペースが狭くて見送る、あるいは駐車できても前後左右は余裕なしといったことを経験しました。

最新モデルでもあり、安全に寄与する運転支援機能も充実しています。ただし多彩な機能を有意義に活用するには、使う側に正しい理解を求めてくることも間違いなさそうです。

同乗者からは、ゆとりのある室内スペースと快適性で高評価だったことを付け加えます。
不満な点
フロントシートの座面前端が高く、調整もできないため、全体的にシートを上げた調整を強いられる感があります。屋根は十分以上に高いため、頭上高は確保でき、シートポジションとしては成立するものの、ステアリングの調整量は追いつかず。このシート位置でチルトをメーターに合わせると、最上段となりやや上向き。テレスコがあと10mm手前に引ければ補正できるのですが。

Xグレードがベストバリューと思いながらも、シリーズ中唯一、7人乗りはチルトシート仕様のみとなってしまうこと。

実物を見るとより圧倒される巨大なグリルやその周囲を取り囲む太いメッキモールは、機能要件ではなく、存在感とやらのスタイル要件で構築されたものであること。
デザイン

-





インパネや内装のデザインは、豪華の一言で賛否はあまり分かれないと思います。


一方、外装のデザインは賛否が明確に分かれ、お互い相容れることはなく、確実に分断された結果になるはず。

結論がまとまらないものは、評価のしようもありません。
走行性能

3

約2トンに達する車重にトルク24.0kgf・mの組合せは、発進加速は十分と思える一方で、(特に低中速)巡航からの加速はもどかしい感が拭えません。CVTらしく、アクセルを踏み込むと車速よりエンジン回転が先行してしまうこともあり、もう少し低中速のトルクが欲しいところ。おそらく初期スロットルを大きめに開けて補足していると推測します。

操舵力の軽いステアリングは、取り回しを楽にする反面、タイヤの感触はあまり感じさせません。Xグレードは、小径となる215/65R16タイヤを採用することで最小回転半径が小さく、比較的大きなアドバンテージに感じました。大きい車体のため、フルロック近くまで回す機会は意外に多く遭遇したのです。

レーントレーシングアシストを作動させると、ハンドルが重くなるだけでなく、微舵に抵抗するような反力が加わることとなります。慣れていないこともありますが、ドライバーの意思を排除されるようで違和感がありました。

ペダルタッチの柔らかさを優先したと思われるブレーキは、踏力と制動力がリンクせず、やや不安な印象が拭えませんでした。制動力の不足はないとしても、急制動時に不安を抱かせるであろう感触は望ましくないと思います。

デジタルインナーミラーは、ヘッドレストや同乗者等に影響されることなく後方の確認ができるメリットはあるものの、カメラ映像による違和感も付きまとうため、単体ではオプション代を投じてまでの必要性は感じられませんでした。最初こそ、初体験の興味津々もあり、同乗者共々感心はしたものの、間もなく従前の鏡面ミラーに切り替えられることになりました。
もっとも、Xグレードは標準で自動防眩機能が付かないため、その点を付加価値と見ることは可能です。最近の小改良により、ブラインドスポットモニター(視点が高いため、比較的必要性の高い装備だと思います)がセットオプションに含まれることとなったのも朗報です。
乗り心地

4

重い車重にロングホイールベースという基本構成は、乗り心地に有利ということで期待は裏切りません。荒れた路面でもアタリは柔らかい一方、大きめの入力となるとゴム起因と思われるブルブル感が強めに出るのは、トヨタ流儀と受け取りました。

215/65R16のタイヤはここでも有利に作用しているはずです。装着していたのは、一度交換して間もないと思われるYOKOHAMA BluEarth RV-02。このタイヤ、総じての印象は悪くないものの、ロードノイズはやや高めの印象を受けました。



音・振には不利なボディ形状ながら、相当な対処をしたようで静粛性も良好に感じました。
積載性

4

今回は積載性が必要となる場面は遭遇しませんでした。必要となる場合には、3rdシートのスライドや跳ね上げで容量拡大が出来ますから、現状で不足は感じないと思います。



リヤゲートは大きく重いため、同乗者からはパワーバックドアが必要との指摘が有りました。Xグレードではオプションでも選択不可なのは残念なところです。
燃費

3

都内中心の使用でのメーター表示は、10.1km/L。この車重では納得できる数値の範疇に思えます。



もっとも2.5Lという排気量からすると、アイドリングストップが備わっていればもう少し伸びたのは確実です。2WDはオプションという設定の仕方には、些かの疑問を持たざるを得ません。
価格

5

本体価格(3,354,480円)に、ホワイトパール(32,400円)、右側パワースライドドア(66,960円)、デジタルインナーミラー(75,600円)のメーカーオプションが追加されていました。これにディーラーオプションとなるナビ+バックカメラ+ETC(約20万円相当)を加えると、だいたい370万円+αとなります。(つい最近の小改良に伴い、最新型はもう少し価格が上がります)

全体的に新車価格の上昇が著しい近年においては、他車比で相対的にリーズナブルだと感じます。その大きさが許容できるのが前提となりますが、2L級ミニバンの上級仕様に装備を加えていくよりも、むしろお買い得の感も強く。(もっとも、リセールバリューを加味すると上級グレードがお買い得という見解もありそう)
故障経験
なし

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