スズキ ハスラー 「完成度の高いアーバンSUV」のユーザーレビュー

完成度の高いアーバンSUV

2021.1.31

総評

　前車が日産・モコ2代目（スズキ・MRワゴン2代目）だったので、実質スズキ車からスズキ車への乗り換えになるかと思いますが、14年以上乗った前車から比較すると、スズキ車の約14年分の進化を感じる事ができました。

　同じ軽自動車（NA・2WD）とはいえ、14年の間に4ATだったトランスミッションはCVTになり、マイルドハイブリッドが搭載され、燃費性能は格段に向上しました。更にセーフティーサポート機能が付き、静粛性も高まり、とても同じ軽自動車とは思えません。

　スズキにはジムニーという完全なクロカン車があり、不動の地位を確立していますが、それとは対照的にハスラーはアーバンSUVとして都市部での使い勝手や乗り心地を優先したモデルになっていると感じます。その性格の違いも面白いですが、自分にはハスラーの方が合っているのかなと思いました。

満足している点

・静粛性の高さ（ドアの開閉音・エンジン音等）
・アイドリングストップでのエンジン停止、再始動の静かさ
・室内空間、荷室の広さ
・特別仕様車になって、全体的に落ち着いた色に変更されたインテリア（インパネカラーガーニッシュ、シート、ドアトリム周り等）
・シートヒーターが冬場本当にありがたい

不満な点

　あえて『重箱の隅ポイント』として挙げるならば

・ブレーキペダルを踏んだ時に「ブレーキの効き方がやさしいゾーン」が長いので効きが悪い様に錯覚する（奥まで踏めばきっちり止まります）
・右左折時にハンドルを回す量が増えた気がする

デザイン

5

・丸目の車が好きです。愛嬌があります
・インテリアは落ち着いた大人の色になりました。とても気に入っています

走行性能

4

　多くの方が「NA・2WDってどうなの？　やっぱりターボ・4WDじゃないの？」と思うでしょうが、頻繁に高速に乗らないのでNA・2WDで不便を感じる事はないです。NAだとACCが使えなくなりますが、下道で使う場面は少ないと思いますし。

乗り心地

5

・静粛性は、比較対象によっては普通車を軽く超えます
・上り坂が続く様な場面だとエンジン回転数が上がりますが、エンジンが唸るという程の騒音ではなく、遠くで鳴っている様に感じます
・前車に比べてタイヤサイズが大きくなり、足回りが変わったせいか、スピードバンプ等の段差乗り越え時の衝撃が少なく感じます

積載性

4

・前車と比較すると助手席前のトレーにティッシュボックスが入らなくなったり、インパネ周りの収納力が落ちた感がありますが、室内全体としては必要十分の積載性を確保しています
・後席のシートアレンジの幅は流石
・天井が高いのも嬉しい

燃費

4

・まだきちんとした燃費を計測できていませんが、カタログスペックでWLTCモード燃費が25km/Lなので、そこから5km/L程度悪化したとしてもまだ20km/L前後をキープできると考えると高性能だと思います。

価格

5

・スズキさんはオプション品の価格が地味に安いのが嬉しいです
・全方位モニター付きの9インチナビはかなりの割安感
・Jスタイルの場合、特別仕様車のお得感もプラスされます

故障経験