テレビの撮影しているパトカーや消防車などは元々の公有物だった物を買っているのですか？

Answer 1

現役の消防官です。

まず、パトカーですが、撮影用のものは専門の業者さんやレンタカー会社が持っています。それを借りるんです。
刑事ドラマでは、覆面パトカーは何台も出てくるのに、白黒パトカーは１〜２台しか写らないことがあります。理由は「台数がない」からです。
覆面パトカーは適当な車を持ってきて赤色警光灯を乗せておけばそれらしく見えますが、白黒パトカーはそういうわけにいきませんからね。
ちなみに、白黒パトカーは基本、公道を走ることはできません。市民がパトカーと見間違うからです。
そのため、ロケでの撮影の場合、キャリートラックという車に撮影用パトカーを乗せて、シートを被せて運びます。
キャリートラックが入れない現場なら、役所に臨時運行許可を取って仮ナンバーをもらい、それをつけて走ります。というのは、撮影用パトカーには一般のナンバーはもらえないんです。
赤色警光灯はカバーをして「〇〇県警」という警察本部の文字は入れず、フロントとリアの目立つところに「劇用車」と表示して走らねばなりません。

消防車は、撮影用に持つほどお金のある会社はありません。車にもよりますがポンプ車１台で1,000万円以上しますし、はしご車なら１億円以上します。その割にドラマでは使う頻度は高くありません。
そこで…
消防車が写るドラマがあったら、番組最後のテロップを見ておいてください。
撮影協力の欄に「〇〇市消防本部」とか「〇〇市消防団」とあれば、そこに頼んで消防車を借りたんです。
また、大きな企業だと自社での火災に対応するため、自衛消防組織（自衛消防隊）を持っています。そこも消防車を持っていますので、頼み込んで借りてるかもしれません。

で、古いパトカーは全て廃棄されます。警察本部から指定された業者が、屑鉄になるまで潰さねばならないんですよ。
また、消防車は払い下げしたり処分する時には、基本的に自動車の「一時抹消登録証明書」を渡さないんです。
これによって「消防車としての再登録ができない」ようにしてます。
もし、自分で払い下げ消防車を購入し、それを走らせたければ一から登録しなければなりません。
強度計算とか、結構大変らしいです。
基本外の譲渡をするのは、例えば自衛消防組織に寄贈したりすることがあります。
大きな企業なら「自前で新車を買う」というでしょうが、そこまで経済力がないところもあります。
私がチラッと聞いた話では、滋賀県の比叡山延暦寺の自衛消防組織はポンプ車を持っています。 山の上にお寺があり、火災が起こっても最寄り消防署所から時間がかかります。けど、延暦寺には国宝がありますから、守らねばならないため、ポンプ車を持ってるんです。
そのため「経年で廃車するけど、まだ状態がいい消防車」を無償譲渡したりするんです。

Answer 2

コレクターでない限り、本物にはこだわらないでしょ

見た目だけですよ。

Answer 3

ホンモノじゃないよ。見た目を同じようにしただけの車だ。通っていた学校の近くに撮影所があったんだけど、パトライトにカバー被せたパトカー塗装の車を時々見たよ。
消防車なんかは作るのが大変だから撮影用のレンタル屋さんもあるんじゃないかな。それとも画面に登場させないとか（笑）。でも、そういう自動車のレンタルもあるってよ。でも昨今はCGで合成しちゃうのかもね。

Answer 4

いいえ。
消防車はまだしも、パトカーが民間に払い下げられることは日本ではまずありません。

Answer 5

いいえ