スバル WRX S4 「最強のオールラウンダー」のユーザーレビュー

最強のオールラウンダー

2019.12.24

総評

とにかくこの車は、1にも2にもパワーだ。FA20の300ps 40kgというスペックは国産車の中で、この価格帯の車でと括ってみれば間違いなくトップクラスだし、アイサイトを軸に安全性能も抜かりはない。踏めばシートに押し付けられるような加速を味わえるし、一方でゆったりとクルージングもできる。リニアトロニックの制御のおかげで燃費だって悪くはない。
更にAWDで悪路にも強くその駆動方式のおかげでその圧倒的な力を余すところなく路面に伝えられるのも魅力の一つ。

満足している点

アイサイトが付いている車のため、とにかくツーリングを含めた長距離運転が非常に楽。
渋滞にはまっても、前の車について行ってくれる上、ツーリングアシストの機能で白線の無い道でもステアリングアシストが効くので幅広い条件に対応しているのも魅力。
そして何より、FA20の300ps トルク40kgという圧倒的な動力性能は下道から高速道路、ワインディングまで多様なシチュエーションを走破する最強のオールラウンダーだ。
良い評判をあまり聞かない純正ビル足も今の所そんなに不満を感じない。むしろうまく路面の凹凸をいなしてくれて段差の角が丸い感じを受けた。
乗り心地は悪くないと感じた。

不満な点

元々乗っていた車がBRZだったこともあったので、車体重量の重さを感じる。これはまぁ仕方のないことかなと。
あと、これは足回りのセッティングなのかそれともWRXという車全体がそういう車なのかは分からないが、高速域で高速道路の継ぎ目などを超えたときにリヤがムズムズする感じがする。
怖さはないが、リヤが小刻みに震えているような感じ。これだけはどうにかしたいかな。

デザイン

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走行性能

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走行性能といっていいものかわからないが、この車に搭載されているスポーツリニアトロニックというトランスミッションは本当に素晴らしい。Iモード時の低回転を維持しゆったりとしたクルージングを提供してくれる｢静｣の面とS♯モード時の8速疑似ステップシフトの制御がもたらすどこまでも加速していきそうな圧倒的なパワーフィールを感じられる｢動｣の面の2つの側面はこの車の持つ使用用途を選ばないオールラウンドなキャラクターを体現しているように感じる。
繰り返しになるがこの8速疑似ステップシフトの制御は本当に素晴らしく、一瞬「あれ？この車多段ATの車だったかな」と思わせてくれるほどだ。
パドルシフトでの変速も素早く、スポーツの名を冠するにふさわしいトランスミッションだ。CVTだから安っぽいとかスポーツはできないと思われがちだが、ラリーの世界でもCVTの車が挑戦する時代。
CVTは全然悪い選択肢ではないしスポーツだって十二分にできる。

乗り心地

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固いだの底付きしやすいだのあまりいい評判を聞かない純正ビルシュタインダンパーだが、今の所は正直そこまで固い感じもしないし、むしろうまく路面の凹凸をいなす粘りのある足の様に思う。
ただ高速域のリヤのムズムズ感はどうにかしたい。
これが足の所為ならばのはなしだけど。

積載性

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セダンということもありラゲッジルームも奥行きがあるし開口部も大きいので物の出し入れもしやすい。
リヤシートも倒れトランクスルーになるので、積載能力は高い。

燃費

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水平対向2Lの直噴ターボということでやはりちょっと踏むだけでガクッと燃費は悪化する。
とはいえ、ある程度の距離を普通に走る場面なら下から太いトルクが出てくるので思ったほど悪いというわけでもなかった。リニアトロニックの制御のおかげもあり普通に走る分には加速時に一瞬2000rpmぐらいまで上昇するが巡行時は、1500rpm維持で十分なパワーが得られる。
現状８～13km/Lの間で推移。

価格

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故障経験