スバル サンバー 「・今では殆ど走っているのを見かけませんが...」のユーザーレビュー

・今では殆ど走っているのを見かけませんが...

2006.1.9

総評

・今では殆ど走っているのを見かけませんが、キャブオーバー型の軽1BOXの最高峰と言っても過言ではないと思います。今のボンネットが　少し突き出たタイプになかった足元の広さ、長い室内長からくる荷室　の広さ、そしてスーパーチャージャーの太いトルクとECVTの無段階な　変速感で、意外にキビキビ走れるのは楽しかったです。また、最小回　転半径も3.9mと、これまた今の車にはない、異常なまでの小回りの効　きかたで、たいていの道にはトコトコ入っていってしまうのもいいと　ころです。
・それから、スバルの造りのよさも忘れられません。実家で使っているサニートラックの車体がバリバリ錆びて行くのを尻目に、12年間10万キロ、駐車時は野ざらしで乗って洗車は洗車機で年一回程度というほったらかしで、殆ど錆びらしい錆が見当たらなかったのも凄いと思います。フロントドアの上の塗装が一部剥がれた所があって、気にしていたのですが、ついに錆びずじまいでした。最後はマフラーが錆びて壊れて爆音が出てしまい、修理にかなりかかると言われたのを機に買い換えましたが、まだ充分乗れたと思います。本当によい車でした。スバルの軽を異常に長く乗っている人がいるのをたまに見かけますが、ほんとうに可能なんだと思いました。スバルディーラーの整備の方の職人的な対応のよさ、軽でも本当に丁寧に整備してくれる方が、いろいろな転勤先にいつもいて下さったということも、本当によい思い出になっています。スバル党と呼ばれる人が根強く存在するのがわかる気がします。車に愛着が湧く条件は、長く乗り続けられるだけの飽きのこなさ、丈夫さ、そしてそれを支えるディーラーの丁寧な対応もあるかなと思います。その分だけ思い出が沢山残りますから。昔に比べると一台に乗る年数が長くなっていると思いますが、それに足るだけのよい車を作り続けていただきたい、間違っても若い人の自己顕示欲をそそったり、劣等感の埋め合わせになるだけの車作りはやめていただきたいと思います。

満足している点

・当時の軽1BOXとしては傑出していた動力性能。スーパーチャージャーで、ECVTというのはこの車だけでした。のんびり走っている普通車などはばんばん追い越しをかけられるのは結構爽快でした。ときどき、明らかに異常なレベルの加速や走りでないと、満足できない人がいるようですが、そんな神経の持ち主でないかぎり、市街地では充分満足できると思いますし、大人四人でのフル乗車でも、極端には変わらなかったのがよい所です。
・無茶苦茶広くて使い勝手のよい室内。リアシートの足元が当時の同クラスでは隔絶した広さ。なおかつ今は当たり前になってしまいましたが、リアシートを畳むとフルフラットになるのは殆ど見当たりませんでした。広大な荷室に何でも積めました。家内と二人で車内泊で旅行に行ったこともあります。リアシートを畳むと、家で使っている布団を敷いてもまだ少し余裕があります。リアシートを畳まなくても、実に広大な荷室で、普通車のワゴンと比べたことがありますが、広さ･深さとも勝っていました。宣伝イメージと実際はかなり違うんですね。
・スッキリして垢抜けた感じのフロントデザインと、フロントのスバルマークも気に入っていました。

不満な点

・横風に弱いところ。一般道はともかく、高速に出ると怖いです。四輪駆動だったら、だいぶ違ったかと思います。
・雪国に転勤して分かったのは雪道での弱さ。RRなので後輪の荷重が大きくてよいのかなと思っていたら、とくにアイスバーンでは、FF車とは比較にならないくらいよく空転します。結局、箱型なので前よりの部分の重さのほうが勝っていたのでしょう。あとで土地の方に、トランク部分に、水を入れたポリタンクなどをどっさり積むと空転しなくなる、と教えていただいたのですが、そのテクニックは試さずじまいでした。ちなみにその方はFRのクレスタに乗っていて、「これで一度も滑ったことはない」と言っておられました。もちろん、スタッドレスを履いての話です。FR車の方は結構そうしているのでしょうか。
・意外に悪い燃費。街中で9～10キロ、高速でも13キロ程度です。スーパーチャージャーなので、仕方ないとは思いますが、燃料タンクが小さいので、遠出をするとよく給油していました。ちなみに、80キロで4000回転と、普通車の倍くらい回っていましたから、軽の宿命なのでしょうか。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験