2019年11月
■2019年11月
ポルシェジャパンは、ポルシェ初のEV「タイカン」を2019年11月20日に初披露し、予約注文受付を開始した。2020年6月5日に価格を発表した。
ラインアップされたのは「タイカン ターボS」、「タイカン ターボ」、タイカン4S」の3モデル。ボディサイズは、全長4963㎜×全幅1966㎜×全高1378~1381㎜、ホイールベース2900㎜。4ドアクーペボディはパナメーラよりも短く、ややワイドで、フロントフェンダーやルーフラインはポルシェならではのもの。
インテリアもポルシェらしいデザインとし、ドライバー正面のインストゥルメントクラスターはポルシェでは初となるフルデジタル式液晶パネルを採用。また、ホーム画面からすべての機能に直接アクセスできるオペレーティングシステムを新たに採用、助手席正面には10.9インチのフロントパッセンジャーディスプレイをオプションで用意するなど、すべての乗員に対して使いやすく、便利なインターフェイス環境を整えている。
パワーユニットは前後アクスルに1つずつの永久磁石シンクロナスモーターを搭載する。システム出力はターボSが最高出力460kW(625ps)/最大トルク1050Nm、ターボは460kW(625ps)/850Nm、4Sが320kW(435ps)/640Nmを発生し、ローンチコントロール時にはそれぞれでオーバーブースト出力が生み出される。0-100km/h加速はターボSが2.8秒、ターボは3.2秒、4Sで4.0秒と発表されており、最高速もターボSとターボが260km/h、4Sが250km/hをマークする(数値はいずれも欧州仕様)。
駆動用バッテリーはターボSとターボが93.4kWh、4Sが79.2kWh。高速充電を可能とする800Vの電圧システム、リヤアクスル用に新開発された自動切り替え式2速トランスミッションの採用が新しい。
シャシーではアダプティブエアサスペンション、速度に応じてリヤホイールを操舵するリヤアクスルステアリング、アクティブ制御によるロール抑制システムの「ポルシェダイナミックシャシーコントロールシステムスポーツ」、速度に応じてリヤホイール左右個別でブレーキを掛けて走行安定性を高める「ポルシェトルクベクトリングプラス」を採用した。
日本仕様はレーンチェンジングアシスト、アダプティブクルーズコントロール、サラウンドビュー付きパークアシストなど、他のマーケットではオプションとなる装備を標準で搭載している。
■2021年1月
ポルシェジャパンは、電気自動車の「タイカン」に後輪駆動モデルを2021年1月28日に追加、同日より予約受注を開始した。
「ターボS」、「ターボ」、「4S」に続く、4番目のバリエーションとして導入されたモデル「タイカン」は、前後輪にモーターを備えた4WDではなく、後輪のみをモーターで駆動する。
駆動用のリチウムイオンバッテリーは標準が総容量79.2kWh、オプションで93.4kWhを選択することが可能。航続距離はぞれぞれ最大で431kmと484kmという。モーターはローンチコントロールとオーバーブーストモード使用時に最高出力300kW(408ps)を発生し、オプションのパフォーマンスバッテリープラスを装着時には最高出力は350kW(476ps)を発生する。どちらのバッテリーを搭載した場合でも0-100km/h加速5.4秒、最高速は230km/hに達する。
タイカンにはパーシャルレザーインテリアと8ウェイ電動調節機能付きフロントコンフォートシートが標準装備となる。足まわりではスチールスプリングサスペンションが標準装備され、オプションでアダプティブエアサスペンションが用意されている。ブレーキはフロントに対向6ピストン式アルミ製モノブロックキャリパー、リヤに対向4ピストン式ユニットが備わる。ベンチレーテッドディスクの外径はフロントが360㎜、リヤは358㎜。ブレーキキャリパーはブラックアルマイト仕上げとなる。オプションでより高性能な「ポルシェサーフェスコーテッドブレーキ(PSCB)」も用意されている。