走りと燃費さえ除けば…
レンタカーとして借りて乗りました。乗車した距離は大体90kmと少なめですが、良いクルマだという事は十分理解しました。
グレード
2008.9.12
- 総評
- 走りと燃費さえ除けば…
レンタカーとして借りて乗りました。乗車した距離は大体90kmと少なめですが、良いクルマだという事は十分理解しました。
グレードは不明ですが、一番下のグレードと推測されます。
かつてサニーとして存在していたモデルを廃止し、新たにティーダ・ラティオと名付けてデビューさせた。これは正解だったと思う。サニーのフルモデルチェンジではこれほどまでに良いクルマにはなれなかった。そこらへんに関しては、ゴーン体制の数少ない優れたところ。
詳細は短所欄で述べますが、基本的に走りと燃費を除けば良いクルマである事は事実です。
- 満足している点
- 今までは気にした事がなかっただけに、結構新鮮な感を受ける。
ボリューム感溢れるデザインだと思う。トランクは取って付けたような外観・短さながら、容量は非常に余裕があり、リアデザインもスッキリしたものである。やはり昔ながらのセダンの方が後方視界は良い。
内装はグレードにもよりますが、十分な内装。ライバル車としてはカローラらしいが、私としてはカローラより圧倒的にティーダ・ラティオの内装が良いと思う。安物木目パネルを貼って似非高級内装を騙るトヨタ車より、シンプルでスッキリとした内装のティーダは潔さすら感じる。カローラはどうだか知らないが、ラティオはトリムの部分まで植毛してあり体が触れる部分や、あまり気にされない部分まで綺麗にシッカリと内装にコストをかけている。全てにおいてコストダウンを良しとするトヨタとは対照的である。
シートは良い。これもトヨタ系と違って割と良い素材を使用しているんじゃないかと感じた。シートがティアナと同じく反っているが、以外に体に合ってよろしい。少々硬い感じはしたが、腰が痛くなることはなかった。
何より凄いのが、リアシートの広さ。これはシーマ以上の広さである。なぜこのサイズにしてこれほどの広さを実現できたのか。日産も大したものだと思う。因みに前席を最も後退させても余裕の広さ。個人的にはこれでリアシートにリクライニング機構が付けばなお良いと思う。
4AT車だったが、変速時のショックが極めて小さく優れている。
乗り心地も良いと思う。コンパクトカーってこんなに乗り心地が良かったのかぁ~と感心した。
- 不満な点
- エアコンはよく効いていいのだが、風量調整が4段階でちょうど良い段階がない。最低5段階は欲しい。更に、中央吹き出し口がステアリング近くなので風が顔に当たらない。
走りに関しては、活発な走りを楽しむクルマではないのは確か。ゆったりと流す方に重点を置いている。特に問題はない程度のごく普通な動力性能である。
4ATの出来は悪くないが、やはり面白くない。しかし最新のマイナーチェンジでMT車をわざわざ追加したのは日産の良心。MT車は6MTらしいので、個人的にはそちらの方も敢えて勧めてみる。
燃費は排気量の割に良くない。一番下のグレードは1.5Lの筈である。その日は約90km走り、9.5L給油。スタンドの店員は適当に入れていたのでもう少し入っただろうが、満タン法では9km弱/Lとなる。コンパクトカーとしては、いや、軽と比較しても格段に悪い数値である。良いクルマだけに惜しい。コンパクトカーなら最低でも10km/Lは走らないとね。
それと、車内にトランクリッドオープナーがなかった気がする。キーレスにもそのボタンがなかった筈。それぐらいケチってはいけない。
クルマが良いだけに、数少ない欠点が本当に勿体ない。しかし、これら欠点の殆どは相当重要な問題なので改良の必要がある。個人的にはコンパクトセダンとしては随一の出来だと思った。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験