日産 スカイライン ハイブリッド 「悪いのは日産ではなく…」のユーザーレビュー

悪いのは日産ではなく…

2020.1.20

総評

買って後悔のない車だと思います。

ただ、日産が全て悪いわけではないですが、プロパイロット2.0はまだ使い方にコツが必要で、スイッチ一つで半自動運転、とはならないので、ある意味では玄人向けかもしれません。

特に、高速を降りてからの離脱路で制限速度（たいてい40km/h）まで速度が落ちるため、実勢速度との乖離がひどすぎ、怖くなります。

また、煽り運転を誘発する要因にもなります。

プロパイロット2.0は、制限速度+10km/hまでの設定しか受け付けないため、高速本線の走行車線を走る時のみ使用すべきです。

追い越し車線では使えません。

その意味では、自動運転ではなく運転支援と考えれば、従来からのACCでも性能に不満はなく、プロパイロット2.0非搭載の新グレード400Rが売れている理由が分かる気がします。

また、現在置かれているスカイラインの立ち位置を考えてもやはりもっともスカイラインらしいグレードなのでしょう。

プロパイロット2.0に不満があるわけではなく、それを取り巻く道路環境や法律が技術に追い付いていないことが不満です。


プロパイロットばかりに話題が集中しますが、ステアバイワイヤを始め、車そのものの熟成は進んでおり、BMW3シリーズあたりと比較すると、いい勝負ができると思います。

満足している点

3.5V6とモーターのもたらす動力性能はかなり刺激的。

それでいて、ジェントルに走りたい時は静粛性が高く、オールマイティに使えます。

また、ステアバイワイヤも熟成が進み、違和感はほとんど感じられなくなりました。

素人目線ですが、初期型と違いインフォメーションも濃く伝わっている気がします。

話題のプロパイロット2.0の精度もかなり正確で、制限速度に厳しいこと以外は安心して機械に任せられるところまできていると思います。

周囲をしっかりモニタリングしているので、車線変更は運転の下手な人より安心できるかもしれません。

自車周囲のモニタリング状況をメーターで可視化しているのも美点です。

不満な点

アクセルを床まで踏むようなフル加速時という限られたシチュエーションに限り、エンジンと動力系が繋がるまでに1.5テンポくらい遅れがあり、クラッチが繋がった瞬間に突然全開で加速していくのは、構造的な宿命とはいえ気になるところです。

また、19インチのランフラットタイヤがやはり乗り心地には厳しく、舗装の荒れているところではバタつくような乗り味になります。

非ランフラットの18インチあたりにすると、乗り心地とハンドリングのバランスがとても良くなると思います。

ハイブリッド車のラゲッジが狭いのも、そろそろ改善が必要だと思います。

同じようなハイブリッドセダンでも、バッテリーの配置を工夫してトランクスルーや床面の広いラゲッジを実現している車が増えているので、尚更に感じます。

それからせっかくFRなのですから、もう少し（あと0.2mくらい）小回りが効いて欲しいところです。

デザイン

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走行性能

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フル加速時のフィーリング以外は文句の付けようがありません。

ジェントルに走る時は静かで、いざ加速が欲しい時には離陸せんばかりの加速で応えてくれます。


V35と違い、スロットルの早開き制御もないようで、スムーズに走らせることができます。

乗り心地

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路面状況のいいところでは、乗り心地やハンドリングに不満はありません。

ただ、19インチランフラットタイヤはかなり硬いと思います。

もし、個人的に購入するなら18インチのグレードを選択します。

そしてすぐに非ランフラットに履き替えると思います。

積載性

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バッテリーを背負っているせいで、車格からするとラゲッジはかなり狭いです。

ガソリングレード並みのラゲッジがあれば不満はないのに…。

燃費

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試乗では、プロパイロットに任せた制限速度+10km/h前後で高速を走っていましたが、平均燃費計は16km/L前後を示しており、3.5Lと思えば、良好な数値だと思います。

価格

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故障経験