日産 プリメーラ 「技術者たちが「妥協しない車」として作り上...」のユーザーレビュー

技術者たちが「妥協しない車」として作り上...

2007.10.3

総評

技術者たちが「妥協しない車」として作り上げたのがプリメーラだと思う。
広いヨーロッパを旅するときほとんどの道は知らないわけで緊張するはずだが、なぜかプリメーラを運転していると安心できた。
スイスの山岳地帯で対向車がはみ出てくるのは当たり前だが、どんなときでもステアリングを容易にかつ安全に修正できるという精神的安心感があった。
「運転」という生活の営みの一部に
喜びや充実感を与えてくれたのがプリメーラだといえる。
ぜひ復活を願う。

満足している点

実はプリメーラは３世代世話になっている。
１台めは２．０e GT(1994、４ドア５ＭＴ日本製）,２台目は2.0 SE（1997,５ドアハッチバック ４AT　UK）,そして現在がT spec(2004,ワゴン、ＣＶＴ, UK）。３台とも日産 UKのデイーラーからそれぞれ１万キロ-１．５万キロ前後の中古で購入した。
２．０e GTはすごく速かった。アウトバーンで４速（時速１７０キロ）からでも２００キロまで吹け上がり高速になるにつれ安定感が増したのには驚いた。最高速でも安定感はゆるぎなかった。大型トラックを追い越す際の横風にも安定感は絶大だった。２．０eのe
の意味がわからなかった。（イータエンジンじゃあるまいし。）２台目は荷物が積めたたのでうれしかったし、エアコンもありうれしかった。足回りもだいぶ角が取れて大人の味付けだと思った。
３台目はデザインに惹かれた。何度も夜、展示車を見に行きあるときは恋に落ち、あるときは冷静にデザインを分析して本当に好きか問うた。おしりのデザインが不思議で近くで見ると巨大で遠くから見ると実にスマートなのだ。ベンツのワゴンもまねしているのかな。最終モデルが出てからホンダのアコードやマツダの６シリーズのワゴンもなかなかいいデザインだと思ったが、それらはすぐに飽きた。今もって最終モデルは斬新であり恋に落ちているのである。

不満な点

プリメーラが従来の日本車の評価を大きく変えたのは間違いない事実だと思う。それまでの日本車全般は実用的な車からはかなりかけ離れていたからだ。日本の友人のが自分のＢＭＷ５２８iを「国産車にない直進安定感」と絶賛していたが、初めてモーターウエーでプリメーラのステアリングを握ったときそれをも上回る出来だったと覚えている。
それはまさにキャッチフレーズの「レールの上を走るような正確で不安のない操縦感」や「高速での安定感」であり、不思議と乗せたほとんどの人が乗り物酔いしなかった。そんな美点は残念ながら時間とともにどんどん穏やかになったとはいえ、やはりライバルと比べると「過激」かもしれない。特に道の悪い欧州では歯を食いしばるときもある。
最終モデルのエンジンは英国サンダーランド製でよくもなく悪くはないがCVTと車重との関係で燃費が悪く加速も悪い。
初代２．０e.GTと比べると特にアウトバーンでの加速は絶望的だ。しかし、、、、、。
僕自身はそれらをたいした不満と考えていなかった。こちらも歳とともに穏やかになったのだから。次のモデルも楽しみだった。
でももう次がない！
モデル生産打ち切りが与える残酷な仕打ちである。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験