三菱 ギャランフォルティス 「相川哲郎の本気」のユーザーレビュー

相川哲郎の本気

2017.6.4

総評

三菱というメーカーは手に触れる部分の素材の質感や何処そこのブランドの物を採用…など、
分かりやすい高級感・上質感については本当に表現が下手なんだなと思います

しかしながらボディ剛性や足回りの作り込み、しっかりと体を受け止める
コストのかかったシート構造など、
乗ってみなければ判らない部分の質感は厚みとコクがあります

飾りを好むお偉いさんにはきっと解らない領域でしょう

満足している点

三菱らしい男臭く無骨なデザイン、
ランエボの流れを組む走りへのストイックさ、
東京～名古屋まで夜通し走り続けても苦にならないほどホールド感のあるシート
オプションで付けた唯一の贅沢品・ロックフォードフォズゲートのオーディオ

不満な点

当時自動車雑誌で『内装プラスチックの質感が国産とは思えないほど酷い』と
言われていました

確かにアクセントパネルは別として、車内の大部分を占めるドアの内張りや
ダッシュボードについてはトヨタじゃ考えられないくらいチープでした
ぶっちゃけハイエースバン並みです

ロックフォードのオーディオを選択するとセットで付いてくる三菱電機のナビは
カーナビとしての性能は最悪の一言でした
現在の愛車であるミラージュのカーナビを選ぶ際に三菱電機製を敬遠する原因に
なったくらいです

デザイン

3

走行性能

4

スピードメーターは180km/hまでしか切ってありませんが、
実際はノーマルでもそれ以上出ます(圏央道あきる野IC～八王子JCT開通当夜に実践)

ランエボで培ったASCをはじめとする電子制御のアシストで、
とっさの時でも何とかなるだけのポテンシャルを備えています
(首都高４号線上りの代々木PA～外苑出口間のS字カーブで、
雨天時にスリップしたマークⅡと側壁に当たって弾け飛んだリアバンパーへの衝突を回避)

４B11型2.0MIVECエンジンとINVECS-ⅢCVTの組み合わせはエボXSSTの弟分として
申し分ないトルクとパワーを、扱いやすいポジションへと導いてくれました

乗り心地

3

ラリーで勝つことを目的としたボディ設計ゆえ、走っている時の剛性は堅牢そのもの
急カーブにオーバースピードで突っ込んでもきしむ音一つ聞こえません

18インチのアルミにヨコハマのADVANを履き、
前ストラット＋後マルチリンクの凝った足回りに支えられた車体は
ドライビングプレジャーとクルージングの快適さを高いレベルで両立していました

スポーツ用サスペンションの乗り心地はダンピングが効いていて
個人的には好きでしたが、同乗者から異口同音に『硬すぎる』と
甚だ不評でした

積載性

4

カレンからの買い替えだというのも影響したと思いますが、
とにかくラゲッジの広さに驚きました

リアシートを倒さずともゴルフバッグなら２〜３個積めるので相当な容積だと思います

燃費

3

50ℓのタンクで大体400～430km
実質燃費は8.3km/ℓでした
当時リーマンショック前のガソリン暴騰期だったので、
レギュラー仕様だったのは有難かったです

価格

3

故障経験

故障ではありませんが、ブレーキやウィンカーを当時流行り出したLEDバルブに
交換すると不具合が出ました
(ブレーキ→クルコンが効かなくなる、ウィンカー→ハイフラ対応バルブでも高速点滅する)

その後調べたらPIAAやPOLARGでも三菱車は非対応となっていて驚いたものです