外見だけでなく走りや居住性の基本が真面目に設計されたクルマです。価格は安くてもシャシーだけは手を抜いていない、これが現在の三菱車にも通じる特長でしょう
2010.5.22
- 総評
- 外見だけでなく走りや居住性の基本が真面目に設計されたクルマです。価格は安くてもシャシーだけは手を抜いていない、これが現在の三菱車にも通じる特長でしょう。問題児のGDIエンジンも、私の場合は12年間それなりに燃費を稼いでくれたので特別悪い印象はなかったのですが、かといって良いエンジンとも言えません。もっとスムーズで低速トルクのあるエンジンが載っていたら、このクルマの良さがさらに引き立っただろうと思います。いまさら他人にお勧めは出来ませんが、私自身は新車時からずっと気に入って乗り続けており、MMCS以外の故障もなく、良い買い物をしたと思っています。
2008年11月に続いて2度目の投稿ですが、満13年の車検を前に乗り換えるつもりなので、最後に13年間11万キロの印象をまとめてみました。
- 満足している点
- (1)やっぱりスタイルです。ひと目でギャランとわかる特徴があり、しかもどの角度から眺めても破綻のないデザインは秀逸だと思います。
(2)足回りの良さ。決してシャープではありませんが、ガッチリした車体に4輪マルチリンクの接地感ある懐の深いサスペンションは、悪路も高速も安定していて疲れません。ベースグレードが170万という安いクルマとしては優秀だと思います。買い換え検討のために最新のクルマにいろいろ試乗してみて、このことを再認識しました。
(3)居住性。FFセダンの基本ともいうべきパッケージングなので、前席後席とも広々として快適であり、視界のよさ運転のしやすさも抜群です。必要な機器やスイッチ類も使いやすく配置されており、真面目に考えて設計されていることを感じます。
(4)AT。普通の4速ATですが、Dレンジのコンピュータ制御がうざったく無い程度に賢く働いて、急な下り坂にさしかかるとさりげなく1レンジ落ちてエンジンブレーキがかかります。(当時のテレビ番組「新車情報」の三本和彦さん名付けて「お利口さんマチック」)
(5)耐久性。さすがにダンパーやブッシュのヘタリ感はでてきましたが、ボディや内装の軋み音などは皆無です。塗装の劣化や内装のヤレも少なく、たまに乗せる人に13年目だというと驚きます。
- 不満な点
- (1)ディーラーで満12年の点検を受けてから燃費が10%ほど悪化。たぶん何かの調整をしたのだと思いますが、排ガスの臭いも酷くなりました。詳しいことは分かりませんが、経年でGDIエンジンの性能維持が難しくなってきている気がします。
(2)初期型の1.8Lエンジンは低速トルクが不足気味で、とくにエアコンを使用すると発進加速がカッタルくなります。逆に中高速の伸びはあるので、ある程度速度が乗ってからは不満なく加速します。
(3)12年目にMMCSのプログラム起動CDが読めなくなり、ナビとエアコンのコントロールが出来なくなりました。10年以上使ったナビの不調は許せるとしても、巻き添えでエアコンの調節まで出来なくなる設計はどうかと思います。結局、中古のMMCSユニットを解体屋から入手して自分で交換しました。
(4)内装と防音。とくにシートのクッションが薄いことと、高速でのロードノイズが気になります。しかし、まずシャシーにコストをかけて他は妥協するという考え方は、低価格なクルマの方向性としては正しいと思います。
(5)リモコンの電池寿命が短く、すぐに電波が弱くなる。いままでに何度も自分で電池交換しました。
(6)購入した地元のギャラン店が統廃合で無くなってしまい、最寄の三菱ディーラーが遠いこと。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験