マツダ ロードスター 「こだわりを随所に感じるクルマ」のユーザーレビュー

こだわりを随所に感じるクルマ

2020.7.27

総評

クルマづくりへのこだわりを随所に感じるクルマ。見て楽しいデザインに始まり、乗って楽しい軽快なエンジン、安定したコーナリング、疲れにくいシートポジション等、数多くの満足感が得られるクルマである。たまたま修理時に乗った2世代前の代車（デミオ）の乗り味に愕然とし、逆に、ここ数年でMazda車の品質・走行性能が飛躍的に向上していると感じた。出来るだけ永く楽しみたい。

満足している点

ロードスターに通じるSkyactive-G1.5エンジンの軽快な吹上がりと音の良さ。そのエンジン音を味わうため、高回転気味に走らせて楽しむこともしばしば。Xモデルも試乗したが、それより80kgも車体が軽いためG1.5は回頭性が高くキビキビとした走りが楽しめる。コーナリングもGベクタリングのおかげで安定性が高い。一見クーペにも見えるロングノーズ型のスポーティなデザイン。そして高燃費。長時間運転でも疲れにくいシートの作りの良さ。21年からのマイナーチェンジの際G1.5のみ大きな仕様変更がされなかったことから、このモデルの完成度の高さを走りながら改めて実感している。

不満な点

内蔵スピーカーが特殊構造のため、サードパーティのスピーカーに交換できる選択肢が極めて少なく、音質の向上が図りにくい。
傷つきやすいピアノブラックのシフトパネル。
MTのシフトレバーが時々入りにくくなること。
不満ではないが、G1.5は特別仕様車を除き内装がやや簡素。従ってパーツを加える楽しみが後から次々と出てきてしまう。

デザイン

4

一見クーペに見えるロングノーズ型のスポーティなデザイン。後ろが丸くて前が鋭角に見える対比的なデザイン。以上の点にセンスを感じる。

走行性能

4

前車に比べ１～６速を満遍なく使うシーンが多い。エンジンをフルに使い倒すイメージが強い。かといって、高速含め非力感を感じたことはなく、回転数の伸びと音が気持ちいい。また、カーブは安定して曲がりやすい。キビキビした走りが楽しめる。

乗り心地

5

助手席に乗る家内が、前車と比べ、長時間気持ち良さそうに寝るようになったため、かなり乗り心地が良くなった模様。私自身も運転していて腰の痛みなど疲れを感じたことはない。静寂性が高く適度な硬さの乗り心地を維持している。

積載性

4

特に問題なし。

燃費

4

MTで14.2km/L

価格

5

一言でいうとコスパ良し。買った当初はMT仕様が限定されていたため自動的にこのグレードを選ぶことになった。ただ、試乗時にBOSEシステムの音に満足できなかったということもあり、結果的に、上位グレードとの差額内で余裕で高性能デジタルプロセッサーやサブウーハーを載せることが出来、ハイレゾ音源を高音質で楽しんでいる。

故障経験

ガラスに投影するメーターユニットが不良ですぐに良品に交換してもらいました。それ以外は特になし。