マツダ ロードスター 「ただただ、運転が気持ちいい」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

ただただ、運転が気持ちいい

2024.1.29

年式

2015年5月〜モデル

総評

興味があるのなら、絶対に買うことをオススメします。屋根をあけてオープンにしてゆっくり走るだけで、クルマってどうしてこんなに楽しんだろうか？そんな気持ちと幸せをもたらしてくれるスポーツカーです。

満足している点

気軽に買えるオープンスポーツカーであること。走りが楽しいこと。速さのようなわかりやすい指標なんてありません。でもいいんです。楽しいから。気持ちいいから。幸せになれるから。

不満な点

何かありましたっけ？「荷物が積めない」なんていうのが、不満点ではないですよね？あ、超個人的な話をすればひとつありました。タイヤとフェンダーの隙間が広めで、車高が高く見えてしまうことです。そこさえなんとかなれば、あとはパーフェクト。

デザイン

5

「ND型ロードスター登場以来、初めて変わったけれど、変わっていない」というのが2023年秋に登場した最新モデルのエクステリア。変わったのはまず前後のライトで、レンズ内のデザインが変わったのに加えて光源がすべてLED化されました。あと、一部モデルはフロントをよく見るとナンバープレートの助手席側脇に四角い箱が組み込まれているのも新型のポイント。それはレーダーです。そうそう、全体のデザインの話をするとデビューから7年がたっているのに、まったく古さを感じさせないのはさすがとしか言いようがないですね。個人的にも「これが傑作」と思っています。

走行性能

5

運転していると心が洗われるかのような感覚。気持ちがスッキリするんです。メチャメチャ加速がいいとか、鋭いナイフのようにクイックに曲がるとか、まるでレーシングカーのように旋回速度が速い……なんてことはありません。でも、反応が素直だから運転が気持ちいいと思えるんですよね。ゆっくり走ってこそ気持ちいいのもロードスターの特徴であり、魅力。そういうスポーツカーってなかなかないんですよ。

乗り心地

5

スポーツカーなのに乗り心地がいいというのも、ロードスターの美点。乗り心地を求めるなら、ベーシックタイプの「S」グレードがイチオシです！

積載性

1

あまり自慢できないのが積載性。そもそも後部座席がないから2人で移動するときは室内に手荷物を置くスペースがないし、トランクも満足に広くはありません。そこはしっかりと理解したうえで買いましょう。ちなみに「ソフトタイプの機内持ち込みサイズキャリーケース」であれば、トランクに2個積めます。

燃費

4

燃費がいいのもロードスターのいいところ。普通に走って実燃費15km/Lを超えることも珍しくないし、郊外路をゆったり走れば18km/Lなんていう数字が出ることも。なんと財布にやさしいスポーツカー！

価格

5

現行世代であるND型として考えても、以前に比べると価格が上がっています。でも、約300万円というベーシックグレードの価格は、中身を考えれば十分にリーズナブル。こんな値段で気軽に、専用ボディのスポーツカーが買えるのは日本だけですよ。