オートザムAZ-1はなぜ走る棺桶と呼ばれいてるのでしょうか？ピーキー車なんですか？

Answer 1

※軽自動車の幅に対して、重心が高く転覆し易い
AZ-1のドア1枚は20㎏程度の重量があり、ガルウイングではこの重量を屋根で支えることになります。
その分屋根を補強しなければならず、屋根が重くなってクルマの重心が上がります。
ガルウイングって、ガチのスポーツカーにはイマイチなんですよ。
特に幅が狭い（＝トレッドが狭い）軽自動車でガルウイングのスポーツカーとか、AZ-1はウケ狙いで作ったんじゃないか？と思えるほどです。（更にAZ-1のサスのジオメトリに『設計ミス』と言える問題があり、サイドターンなど何かのはずみで結構アッサリ横転しました。）
ランボルギーニ得意の『シザーズ・ドア』はこの点巧妙で、ドアは上に跳ね上がりますが、巨大なドアを支えているのはあくまでもAピラーの根本で、通常のドアを支える車体構造と同じです。

※クルマが転覆したら、脱出する手立てが無い
ガラスを割るしかありませんが、その分転覆時の救出が長引きます。救助中に出火したら乗員は焼死です・・・。
ジムカーナなどのモータースポーツにAZ-1で参戦する場合、『救助が遅れても主催者の責任を問わない』旨、宣誓書を提出する必要があったほどです。（この、AZ-1にだけ要求された誓約書から、AZ-1は『走る棺桶』と呼ばれる様になりました。）
尚・・・同様にドアが上に開くトヨタ・セラは、転覆時にテールゲートを開けて脱出出来る様に設計されていました。
またガルウイングのメルセデスベンツSLS AMGは、転覆時に小型の爆薬でドアヒンジを破壊し、ドアを横に引き出して乗員を救助することが出来る様になっていました。（さすが安全におカネを掛けるメルセデス。まぁそんな爆破装置を新たに開発してまでガルウイングにしたいのか？って話ではありますが。）

質問者からのお礼コメント

教科書みたいに分かりやすいです
ありがとうございます！

Answer 2

そうね。
初期応答性上げるためにステアリングのギア比が高いのと
ガルウィングドアの関係でトップヘビーで横転しやすく、
一旦とひっくり返ると出られなくなる。