2001のV6セリエスペチアーレ
色々と欧州車を乗り継いできましたが、次はナニ?と考えあぐねた末、このクルマを選びました。2008年秋の時点で、最近に
2009.5.31
- 総評
- 2001のV6セリエスペチアーレ
色々と欧州車を乗り継いできましたが、次はナニ?と考えあぐねた末、このクルマを選びました。2008年秋の時点で、最近には無い直線基調のデザインと、以前から憧れていた内装の豪華さがポイントでした。最も美しい4ドアセダン、という表現は端的に正しいと思います。渋いグレーがかった緑メタのヴェルデミストラルという色を探していたのですが、見つからず、やはり中間色のベージュメタの車にしました。ビアンコのV8を含め何台か試乗したのですが、ややマイルドなV8よりも、V6の方に面白みを感じたので、こちらを選びました。中期型を所有していた知り合いから、メンテや維持を考えればエヴォルツィオーネにすべき、というアドバイスがあり、中期型までの内装に近いということでセリエスペチアーレを選びました。今までは、スポーツタイプでも、自然吸気のエンジンばかり選んでいたので、この車のツインターボは一種のカルチャーショックです。蹴っ飛ばされる様な加速感にしびれています。もっとも街中ではアイドリング+で静かーに走り切れてしまう二面性を持ち、それもまた魅力の一つで、飽きがこないのではないか?と思っています。高速を走ってみると、その低い重心とハンドリングが発揮され、やはり150km/h+あたりで走る事を想定した車なのだなと実感します。シートの出来が良く、長距離も疲れが少ないです。乗るたびに感動する内装の質感や匂い、降りた途端にまたもう少し走りたくなる後味。こういう感覚を味わえる車は多くはありませんでした。40,000km弱の整備付きのクルマを買いましたが、最近では、相当に相場が下がり、車両程度は千差万別だと思いますが、車の性格上、荒く扱われている個体もあり、購入は吟味される事をお勧めします。ちゃんと整備/メンテナンスすれば特に問題はない、と感じている一年目です。甘いですかね?
- 満足している点
- 芸術的な造形というべき外観デザインとディテール。特に45°リアビューなど。トランク周りの曲線使い。
居心地の良い、五感をくすぐり、職人技を感じる内装。ルームランプの点き方、消え方までもが、芸術的です。2650mmという現代にしては短めのホイールベースに反して十分広い後席。しかもFR車である点。十分な動力性能と、いざ踏んだ時の加速感。あまり街で出会う事のない希少価値。なるべくおシャレして乗りたくなる気分に。反面、意外と乗るシチュエーションを選ばないので、毎日でも乗れる事。興味ないヒトにとっては、ただのセダンに見えるのかもしれません。
- 不満な点
- まだ恋愛中なので、大きな不満はありませんが、一番困るのがフロントの最低地上高の低さ。大したスロープじゃない所でも、フロントのエアインレットや、エンジン下フロアガードを「ガリッ」と擦るケースが良くあります。現に、我が家の地下駐車場から出る時もそろそろと細心の注意が必要ですし、タワーパーキングでは入れてくれない所もあります。全くのノーマル仕様なんですけどねえ。。内装は良いのですが、エアー吹き出し部やスィッチ類のプラスティック部品が、製品クオリティーが低く、ベタベタと溶けた様な状態になっている部分があります。ディーラーいわく、新品の部品でも個体差が激しいそうです。さすがイタリア、と言うべきでしょうか。。先が思いやられるのが、部品代の高さ、でしょうか。予備のキーレスを買おうとしたのですが、83,000円(送信部分のみ!)と言われ、やめておきました。以前ランチアの高級車Kの同じ部品でも31,500円(コチラは鍵付き)だった事を考えると、やや憂鬱です。燃費に関しては、このクルマで論じるのは野暮というものでしょう。ガソリン車が絶滅する前に、乗っておきたかったワケですから、いくらでも欲しがるだけ入れてあげます。
ハンドリングでは、センター付近のレスポンスがスローです。車庫入れなど低速時は、慣れが必要。
オートマなので当然ですが、停車時にブレーキを踏んでいるわけですが、その踏力が半端ないです。相当に強く踏んでいないと、ずるずる前進します。女性には意外とキツいかも。それだけクラッチが強化されたモノが付いている証、もしくは、ブレーキのサーボが弱目、と思うしかありません。そして、そのブレーキですが、暖まって来ると、ブレーキ鳴りします。踏み方を色々工夫すれば、多少押さえられますが、気を使います。ま、些細なことです、このクルマの良さを考えれば。。
- デザイン
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- 積載性
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- 燃費
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