マセラティ ギブリ 「急に完成度が上がった、マセラティ。」のユーザーレビュー

Koln Kolnさん

マセラティ ギブリ

グレード:- 2013年式

乗車形式:マイカー

評価

3

走行性能
4
乗り心地
4
燃費
2
デザイン
4
積載性
5
価格
3

急に完成度が上がった、マセラティ。

2024.8.28

総評

魔性の女から逸材になったマセラティ。

以前所有していたクアトロポルテⅤは、私の中でおそらく最も厳しい評価のレビューでした。
今回のギブリは、同じメーカーとは思えないぐらい良くなり、洗練されています。

そしれ、不思議な高揚感があります、これはどこから来るのか、不思議です。
さらに、割と大きな4ドアセダンなのに、運転が楽しいです。
スーパーカーの世界に片足を突っ込んだレベルの走りをしてくれます。

ギブリを人に例えますと、どんな時もどっしりしていて、控えめでひけれかさず、でもイザというときの能力はかなり高い、解る人にだけ凄さが解る。

そんな、少数派の逸材です。
満足している点

一番の満足、なんといっても主役は、フェラーリのマナネロ工場製のエンジンです。

下から上まで、車の奏でる音を聞いているだけで嬉しくなるような、官能的な排気音です。
以前所有していたクアトロポルテⅤに搭載されるV8よりも、このギブリのV6ターボの方が意外と高周波で音が響き、トンネル内で音が良く反響し、スーパーカー的な音を高密度で奏でてくれます。
品の良いストラディバリウスのような音は、乗る度に私を中毒者にさせます🎻🎶🎶

また、内装の皮の匂いや、ほとんど革とウッドパネルで誂えられた豪華な内装なども、満足度が高いです。
特に、ポルトローナフラウのシートの皮はよく鞣されていて、発色も美しいです。

お勧め度が★3なのは、この車はGTで、スポーツとラグジュアリーを高い次元で両立されています(良い見方では万能、曲がった見方をすればどっちつかづとも)。
ラグジュアリーが良い方はロールス、スポーツが良い方はフェラーリやロータス等、好みに寄るかと思います。
GTで素晴らしい車が良いという方には、このギブリはかなりイイと思います。
以前所有していたクアトロポルテⅤと比べ、完成度が飛躍的にアップしており、感激モノでした。
よくあるドイツ車に近づいたのではなく、イタリアンなまま完成度が上がった感じが嬉しいです。
全体の熟成度を含め、マセラティの車種の中でも、このギブリは素晴らしいと感じます(これより後の車種はマラネロ工場製のエンジンが載っていない)。
不満な点

不満な点は、サイズです。

大好きな峠を走るには、大振りかなと感じます。
コインパーキングにほぼ入らない車幅は、コーナリングのためのトレッド幅拡大と考えると、私は許容できます。
デザイン

4


イタリア建築に通づる、本物の美しさ。
それは、解る人にだけ解る、黄金比だと感じます。

確かに、クアトロポルテVと比べると、特にリアが普通のデザインになったと感じますが、それだけ王道で勝負してきたと私は感じます。

それは、外装のエッジの効いたでも角を丸めた流れるようなライン、ため息が出るような美しい曲線美。
内装は中世の騎士の兜がモチーフだそうです。

貴族的な美しさが、この車の美意識だと思います。
走行性能

4


・扱いやすさ
最初にビックリしたのが、マセラティなのに(クアトロポルテⅤと比較)、このギブリは乗りやすいことです。
洗練されたのもありますし、かなり気合を入れて、世界レベルの水準に持ってきたことが、感動でした。

★私が最も重視する、走りについて★
・減速
ブレーキは、銀メダル級です(金メダルはポルシェ)。
コントロール性がペダルを踏んだ時も戻した時も素晴らしく、制動力もかなり強力です(初期からしっかり奥はかなりしっかり止まる)。

・旋回
私が所有した車で、旋回スピードトップクラスです。
パッケージングの良さも効いていますが、物凄くテストして足回りを煮詰めてきたことが伝わります。

ハンドリングのクイックさでは、アルファロメオやフェラーリ程カミソリのようにクイックではないですが、比較的クイック寄りです。
ギブリの中では、Sよりも素のギブリの方がリアを使ってクイックに曲がります。
私のギブリSは、パワーアップした分、リアタイヤが太くなっているため、ヨー周りのリアの動きは安定方向です。
どちらも性格としては、品よく安定して、良馬のごとく必要なだけ曲がってくれます。

・加速
ギブリSは0-100がギリ4秒台。
ツインターボが効いた際の、シールキーで力強い圧巻の獰猛な加速は、素晴らしいの一言です。
音もいいんです、すんごく。

欠点は、エンジンのターボラグ。
私のグレードはSで、大パワーを出すため、ためてためてドカーンと的に、ターボラグが大きくなっていると思います(エンジンをスポーツモードに入れると多少改善されます)。
コーナー脱出時のNA車が羨ましいですが、このギブリのターボラグをうまく乗りこなすことにマゾ的な喜びを感じてくるようになりました。
バイターボは、癖馬、乗りこなすとすさまじいです。

ちなみに、素のギブリは、もう少しターボラグが少なかった気がします。
町乗りで楽しむなら素のギブリ、速さを求めるならS、サーキットでのタイムならトロフェオかなと思います。
乗り心地

4


乗り心地は結構いいです。
固すぎず柔らかすぎないしなやかなスプリングと、良質な減衰をするダンパー、優れたプラットホームが、ウィーンのオーケストラのようなハーモニーを奏でています。

スポーツセダンやGTというキャラクターを考えれば、スポーツ性も確保したうえで乗り心地が良く、秘伝のたれで出来た足回りです。

ただし、サスをスポーツに入れると少し硬くなり、ゴツゴツハーシュネスの入力がドライバーに伝わる代わりに、ステアリングの反応が少しクイックになります。
積載性

5

ビックセダンだけに、沢山詰めます。
燃費

2


町乗りで、リッター6~7。
高速で、8~9。

大振りなセダンと考えると悪いですが・・。
エンジンの神様フェラーリのマラネロ工場製のエンジンと考えると、許せてしまいます。

フェラーリほど高回転までは回りませんが・・。
マセラティに乗せるためにデチューンされたこのエンジンは、下の粘りとトルク特性が良く、渋滞でもギクシャクしないところも、このエンジンの良いとことだと思います。
価格

3


これだけの車が手に入るのは、今のこの時代だからこそ。
EVに移行するかもしれないことを考えたら、絶対に買ってよかった車です。
故障経験
一度エンジンがかからないことがあり、ディーラーさんで観てもらいました。

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