マセラティ 430 のみんなの質問

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車における「ブレーキで曲げる」というのは荷重移動によって軽いオーバーステアを発生させて曲げていくという認識で合ってますか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

ちょっと違います。
「曲がるためのブレーキ」とか「コントロールブレーキ」とか「荷重曲げ」とか英語では「trail brake」とか言われるブレーキは、
コーナー前半(入口からクリップまで)をいかに速く走るか?がポイント。

例えば、
R50の「円」を円にきれいに沿って走るとき(定常円旋回)、
ハンドルを90度切って、時速50キロが最高で、それ以上はアンダーがオーバーが出てしまうなら、その車のR50における最高速度は50。
だから、R50のカーブがあるなら、その手前で50キロになるまでブレーキをして、ブレーキを離してハンドル90度切って曲がる。
それ以上は速く走れないから。
・・・・これが、この知恵袋にも多々いる「カーブに入ったらブレーキ踏むな」という人の考えです。

が、
しかし、
大きな点を見間違えているんです。
話のポイントは「50キロが最高」にあるのではなく、
「ハンドルを90度切ったら」にある。

ハンドルの切れ角が60度なら?もっと速く回れますよね。
15度なら?もっともっと速く回れますよね?
わずか2度なら、んなもん、すっげ~~速くまわれますよね?
そうです。
カーブで何キロまで出るかは、ハンドルの切れ角で決まる(=自動車用語的には、前輪のスリップアングルで決まる)
ハンドルの切れ角が小さければ、速く走れる。これが当たり前。
けれど、90度切ったら50キロしか出ない。

そこで、
R50のカーブ手前で、110キロまで減速(B:ブレーキ6、H:ハンドル0度)
→100キロ(B5,H15度)・・ブレーキをじわっとゆるめつつ、ハンドルじわっと切り込む
→90キロ(B4,H30度)・・・ブレーキの緩めとハンドルの切り込みをシンクロさせてゆく
→80キロ(B3,H45度)
→70キロ(B2,H60度)
→60キロ(B1,H75度)
→50キロ(B0,H90度)・・・ここでクリップ(クリップ過ぎたらハンドル戻しつつアクセルを踏み始めるので、ブレーキはクリップでゼロになっているのがベスト)
とすると、クリップまで(100+90+80+70+60+50)÷6=平均75キロで回れることになる。
最初から50キロなら、平均50キロでしかない。

これが「曲がるためのブレーキ」がいい理屈です。

そして、ブレーキを徐々に弱めつつ、ハンドルを切り込んで行くので、入り口での前荷重が徐々に後輪に移ってゆく。
後輪に荷重が移ることで、後輪が仕事する=後輪で横Gを踏ん張る。
これももう一つのポイント。
なぜなら、
タイヤ3本に4本分の荷重をかけても、グリップは4本分出ないから。
タイヤ2本に4本分の荷重をかけても、より一層4本分は出ないから。
だから「いかに後輪で横Gを踏ん張るか」が非常に大事。
だからといって、最初からブレーキを残さずにコーナリングすると、ゆっくりしか曲がれない。

それに、コーナー入り口でブレーキを離して曲がれるのは、速度が非常に遅い間だけ。少し速いペースでやったらドドアンダーになるだけ。
ハンドル切り始めはブレーキを残すことが肝心。だからと、ハンドル切って一気にブレーキを離すと、前荷重が一気に抜けてドドアンダーに陥る。

だから、
ブレーキを10→9→8・・と緩めつつ、ハンドルを0→1→2・・と切り込んで行く。
このブレーキの緩めとハンドルの切り込みを「どれだけ滑らかにオーバーラップさせて行うか?」が「曲がるためのブレーキ」で、これが一番腕の差がでます。

後輪に軽いオーバーステアを出すためではなく、
その逆で、
「後輪でいかに横Gに踏ん張るか」がポイント。
そのための荷重移動。

※タイヤのグリップは、F=μN、では、全く、ありません。
摩擦係数と荷重だけで決まるわけがない。
それだとタイヤを太くする意味も無ければ、それ以前に内部に空気を入れる意味も無いし、ベルトやカーカスという構造体を入れる意味も全く無くなる。
・・この話はすげ~~長くなるので、
私の過去回答を、、
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10203609845

その他の回答 (2件)

  • ま、そう言うイメージです。

  • 違います。

    大前提として、ブレーキで前荷重をつくり、前輪の摩擦を向上させます。
    摩擦力Fの公式は
    F=μN
    です。Nとは垂直抗力、つまり荷重に対する反力になります。
    なので、前荷重を乗せてタイヤを潰すほど摩擦力は大きくなるので、曲がれるようになります。

    それを踏まえたうえで。
    カーブの手前には直線がありますので、まずはそこでブレーキを掛けて減速します。
    タイヤのグリップ力を10とすると、直線で全力ブレーキをしているときはタイヤのグリップ10をまっすぐ止めることに使っています。
    その状態からハンドルを切ってもグリップが10以上になってしまい曲がりません。なので曲がるためのグリップを稼ぐためにブレーキを9にしてハンドルを1切ります。ぞれを連続的に行います。ブレーキを9→8→7・・・、同時にハンドルを1→2→3・・・としていきます。
    ブレーキをじわっと抜けば荷重が掛かったままコーナリングに入れるので、前荷重をブレーキでコントロールしながらステアリングを切るのです。

    その結果、車速やコーナリング半径、荷重の状態、車の特性などで、結果的にリアがブレイクしてオーバーステアになることはあります。
    ブレーキでもアクセルでも、荷重コントロールが重要になります。

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