唯我独尊のHONDA最高傑作品
いままでに二桁の車両を乗り、仕事柄もいくつかの新型車両をのるものです。
小生のつまらないレビューですがBEATに興味の
2010.2.12
- 総評
- 唯我独尊のHONDA最高傑作品
いままでに二桁の車両を乗り、仕事柄もいくつかの新型車両をのるものです。
小生のつまらないレビューですがBEATに興味のある方のご参考になればと思います。
はっきり言って、こんなに素晴らしい車を手に入れることができてよかったです。
今後このような車に出会えることがあるか心配になるぐらいの車です。
昔は280psのスポーツセダンや、ジムカーナ車両、ミニバン、スポーツカー、SUVなど所有してきましたが、ここまで愛着の生まれた車は初めてです。
昨年、ひょんなきっかけから、レースベースになりきれなかった(内装・エアコン欠品だらけのド・ノーマル)車両を知人に安く譲っていただきました。
ボロボロで10万キロ目前ですが、乗って楽しい・いじって楽しい・見て楽しいと言う3拍子そろった車です。
自分は内装・エアコンなしなので完全に3rdカーとして割り切っています。
ファーストカーとして考えている方は、人・荷物の運搬はできないと思ってください。周りにはファーストカーとして乗っている人もいますが、独身ばかりです。かなりの覚悟が必要です。
上をみれば素晴らしい車はいくらでもあります。特にドイツ車両などの走行安定性・質感などは遠く及びません。また、国産のマッスルカー(エボなど)と比べてもいけません。パワーはウサギとカメぐらいの差があります。所詮、軽自動車の枠の中ですから。
しかし、この価格・排気量でここまでお金のかかった車両は今後発売されることは考えにくです(車の開発には○○億かかりますが、それを3万台の総生産台数で割ると、一台あたりの金額は笑えてきます)。この車が世に生まれて、自分の手元にあることに、嬉しさと幸せを感じます。
本田技研の創業者、故本田宗一郎氏が最後に見送った車としても有名ですが、ホンダイズムを感じることできる最後の車です。(今のホンダ車には残念ながら感じることができません、トヨタと同じで、利益優先の合理的な会社になってしまいました。よく内部知ってますんで)。
将来の夢は自分のBEATをきれいにして、大切に一緒に年をとっていきたい、そう思える数少ない車です。できれば棺おけにしたいですね。
これから買われる方・今所有している方は、ぜひ大切にしてやってください。未来に残すべき、日本の自動車史にも残る車です。
- 満足している点
- ・ゴーカートのようなコーナリング、人馬一体とはこのことです。(ハンドリングマシンと言われるS2000タイプSで峠・農道を数百キロ運転しましたが、それ以上の軽快さ・ダイレクトさ。)
・スコスコ決まるシフトフィーリング(NSX/S2000とほぼ同等の気持ち良さ。トヨタでは絶対マネできない、日産でも困難)
・壊れるまで回る?3連スロットル3気筒12バルブのMTRECエンジン
・壊れる場所はたいてい決まってます、シンプル設計&装備(パワステ無いよ)
・風を感じろ、オープンエアーを取り込むことのできるオープンカー
・ピリンファリーナのデザインとも言われているかわいいデザイン
・個性は無限大、多彩なアフターパーツ(こんなもの無いのかなっと思ったものはたいていあります)
・ラジコン感覚でいじれる、気軽さ。またシンプルさ
・維持費の安さ(年間8千円)、部品の安さ(ただし整備費はMR特有で割高ですが・・・)
・高燃費(13km/Lは必須)
※近年の日本車では忘れてしまった、車を操ると言う喜びが簡単に得られます。高級化してしまった日本のスポーツカー。金額的にも、パワー的にも誰でもお手軽に手の届くものではなくなってしまい、車が乗り手を選ぶようになってしました。
BEATを馬鹿にしていた車好きの友人に乗ってもらいましたが、30分後に目を丸くして帰って着ました。「こんなに乗って楽しい車は初めてだ、絶対に大切にずっと持っていたほうがいい」と。
ミニバンやハイパワーマッスルカー(エボ、インプ・・・etc)ばかりになってしまった日本ですが、過去にはこのような素晴らしい車がこの世に存在していたことを誇りに思います。操ることのできないパワーより、レッドゾーン一杯に回して物足らないくらいのパワーが一番楽しいです。
- 不満な点
- ・ROMの液漏れは必須、みんな変えようECU
・雨漏りは宿命(自分はガレージ保管なので無関係ですが・・・)
・一人のり専用、人・荷物の運搬はできないと思ってください
・太陽の紫外線による、内装の白化、外装の色焼けはとめられない(塗装して解決)
・周りの視線は所詮軽自動車、煽られは必須、割り込まれ率は100%(のんびり事故らないように走れば大丈夫)
・年齢は旧車と呼ばれてもしかたなし、今後はメンテにはお金&時間がかかる様になってきます
・こまめなタイペル交換(10万kmは持たないと思ったほうが安全)
・たくさんありすぎるアフターパーツはお金が行くらあっても足りません
・安っぽい内装(外車のような質感は微塵もありません)
※欠点を挙げればキリがありません。これからはお金も時間もかかるでしょう。しかし、それを許せるぐらいのたくさんの魅力があります。年齢は旧車になってきますので、所有するには寛大な心とやさしさ、覚悟がこれからは必要かもしれません(多くの人はこれが無いために、すぐに手放してしまう)。
しかしこれらを黙認した上で、所有される方には今までの車の付き合い方と異なる、素晴らしいBEATライフが待ち受けています。昔の日本人が持っていた、車を移動の為の道具としてでなく、ひとつのアイデンテティとして、末永く付き合うことができるでしょう。近年の日本の道具化してしまった車に飽き飽きしてしまった人に、車とはなんなのかと教えられる、考えることのできる車だと思います。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験