ホンダ ビート 「ドライバーを育てるクルマ ~ホンダ・ビート~」のユーザーレビュー

並盛りジョニー 並盛りジョニーさん

ホンダ ビート

グレード:標準車(MT_0.66) 1991年式

乗車形式:過去所有

評価

2

走行性能
-
乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
-

ドライバーを育てるクルマ ~ホンダ・ビート~

2016.2.7

総評
とある漫画で、AE86をして「ドライバーを育てるクルマ」といわれていますが、ビートもその点ではいい線行ってる車です。
自動ブレーキはおろか、ABSすらなし、MTオンリー、パワステなし、今の車では付いてて当たり前の各種装備が何も無く、本当に「素の車」、その上パワーも何も無く、乗り手に色々と要求してくる車ですが、こなれてくると全てが快感に変わる。
低いシートポジション、高回転をいやおうなしに使わせるローギアードなギアボックス、体感ほど速くは無い車ですが、それだけに速く走らせようとすると、乗り手が車をリードする必要がある。
乗りこなすのはそれほどハードルは高くなく、スキルを身につければ、車はばっちり応えてくれます。
ぜひ、若い子に運転スキルをこれで磨いて欲しい・・・と思うのですが、旧車であることや、各種部品が手に入れづらくなったことで、だれにでもお勧めできる車ではなくなってしまった。
車の性格を思えば、非常に残念なことではある。
S660は、ビートにあったネガが解消されている反面、ズボラな運転もできる車になってしまった。
満足している点
回るエンジン、シートやステアリング越しに伝わるクリアな感覚、とにかく運転が楽しい。
運転の楽しさには欠点すらかすむ。
エンジンパワーがあるかないかに拘るのがバカらしくなります。

20年以上経過した今でも、色あせないデザイン。
オールペンした直後は「新車ですか?」と言われたほど。
あらゆる風景にマッチしますので、写真撮る題材としても秀逸。
不満な点
旧車のうえ、今のホンダは部品供給に冷たいために維持管理が厳しい。
人気があることで、パーツが奪い合いになりがちなので、必然的に高くなるパーツ代。
本来はいろんな人に楽しんで欲しい車なのに、一部の好事家しか楽しめない車になりつつある。

デザイン

-

走行性能

-

NAながらも、カタログ上は馬力制限いっぱいの64psを絞り出すエンジン。
パワーはともかく、9000rpm近くまでストレス無く噴けきち、それでいて音も反応もバイク並みに反応するので、「エンジンのホンダ」を象徴する一台。
反面、下のトルクはそれほどでもなく、街乗りであろうとどこであろうと、とにかく回すことを要求してくる。
パワーのある車だったら、街中で前回ははばかられるが、NAの660ccということでパワーが無く、ビートの全開=並みの車で流す くらいで釣り合うので、安心して全開すべし・・・というよりも、そうしないと流れの速い道路とかだとついていけない。
そういうわけで、ビートでは全開で踏む楽しみを思う存分満喫できます。

足回り、特にリアはスタビリティが非常に高く、トルクの細いエンジンとも相まって、アクセルでヨーが発生しても、踏み続けていればトラクションに負けて収束する。
大きくスリップアングルをつけるようなドリフトは、ノーマルのままでは難しいが、安心して踏み込めるスタビリティの高さで、やはりここでも踏む楽しさを味わうことになる。

踏まなきゃそもそも付いていけない非力さが、逆に「どう走ればいいか」の教材となる。
「パワー無いけどおもしれー!」
ビートを初めて運転した時に、思わず私はこう叫んでました。
乗り心地

-

スポーツカーだけど、ノーマルは思ったよりも乗り心地がよかった印象。
積極的にサスストロークと、剛性維持しながら「しなる」シャシーで、クルマの動きがクリアに感じられ、俊敏すぎず、だる過ぎない絶妙なステアリングの反応が、今度は曲がる楽しみをドライバーに教えてくれる。

NVHは、残念ながら褒められたものではない。
しかし、背中から響き渡るくそやかましいエンジン音が、ビートでは「エンターテイメント」になる。
遮音性は低いけれども、シートやステアリングからはっきりと伝わるタイヤや車両のインフォメーションとともに、並みのクルマにはない、クルマとの一体感や対話を味わえます。
その代わり、助手席の人との対話は少々つらくなりますが・・・w
積載性

-

おきな荷物はまず無理ですが、リアのトランクは工具箱から牽引フックくらいまでは積めるだけの容量を備え、シート後のトップ格納スペースは、トップを閉じておけばリュックくらいの手荷物は積載可能。
OPでリアのエンジンフードにつけるキャリアがあり、自分の個体にもキャリアが付いていましたが、最大積載量5kgと、あまり重いものは無理でした。
しかし、2人乗車でタイヤがパンクした際、はずしたタイヤを置く場所に困った時には、大いに役立ってくれました。
S660よりも、前後方向へは室内が広かったことで、助手席をはずせば脚立くらいは積んでいけました。
一人乗りと割り切れば、案外色々詰め込めたものです。
燃費

-

エンジンOH後に、最高燃費21km/Lを達成。
その他、普段乗りでは13~14kmあたりを行ったりきたり。
案外踏む機会が多いので、発進停止が頻繁になる場所での燃費は、思ったほどよくは無かったです・・・。
価格

-

故障経験
・メインリレースタックにより始動不能(リレー交換)
・スピードメーター不調(メーター修理)
・ECUコンデンサ液漏れによりチェックランプ点灯(ECU修理)
・購入後1週間でオイル上がり(エンジンOH)

15年間で起きたトラブルは、案外少ないですが、車内と外との機密性に限界があるオープンカーということもあって、並みのクルマではありえないトラブルがおきやすいです。

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